***フリードリー♪ ***
STAND UP!!





「全員いるな。ではこれより出店を見にいくぞ」





たく、なんでこーなんだっての。
俺はと『二人っきり』で花火を見に来たかったのに。
んでもって帰り際に告るつもりだったのに……。
あいつら俺の邪魔ばっかりしやがって。






「残念だったな〜」

「丸井先輩!なんの事ですか?」

「とぼけちゃって〜、ちゃんと二人っきりなんて絶対ダメだかんね!」


おもいっきりばれてる。しかも丸井先輩に。
………今、背後から悪寒がした。
そーっと振り向いて。。。


幸村部長!?ついでに副部長も



「なんすか二人とも?」

とりあえず全開スマイル

「別に。切原こそどうしたの?急に振り向いたりして」

こちらも全開スマイル。でも怖い
俺が笑顔を崩さないように必死になってたら
副部長が隣に……来るなよー




「切原。これ以上幸村を怒らせるな」

「は?俺別に怒らしてなんかないっすよ」

「おまえ、の事が好きだろ?」

「//////」

「幸村もの事が好きなんだ」

「はっ!?!?!?」


マジ?部長がを?
そーっと後を見ると部長の笑顔。
嫌な汗が背中を伝ってる。


「補足すると、ここにいる全員に気がある」

「はい!?!?」


全員って、そりゃ分が悪いんじゃね?
…………ここにいる……つまりそれって


「副部長も!!」

「たわけ!声が大きい」

「すんません」

「//////」

「好きなんすね?」

「そ、そうだ」


照れてるよ。あの副部長が照れてる。
顔赤くして、乙女のように………
ウワーー気色悪、吐きそう。







待てよ。つーことは全員俺の敵?
これは負けられねぇ。俄然気合も入るってもんよ!!


しかし、そんな上手く二人っきりになんてなれねー。
丸井先輩と仁王先輩がの両脇にピッタリだし。
丸井先輩はともかくとして、仁王先輩は曲者だしな……
無理だわ。絶対無理









予想通りとは全く話せずじまい。
で、もうすぐ打ち上げ開始の時間だったんで
花火がよく見える河川敷に移動。






色とりどり鮮やかな花火が空に咲き乱れる。
皆が花火に夢中。もちろん俺もその一人。
今日はこれでお開きか、まぁ仕方ないよな






クイっと服の裾を引っ張られて、視線をそちらに向けてみた。

、どしたの?」

「あのね、二人っきりになりたいなって」

「え?あー……はい!?!?」


の言ってる事が理解できなくて混乱気味。


「だから、切原君と二人っきりになりたい……」

「マジ?」

「マジです」

「じゃー行こっか」


気付けば自然と手を繋いでた。
嬉しくって繋いだ手にギュッて力こめた。
段々、掌が汗ばんできて二人で笑いあった。



来年の夏は『二人っきり』で、
またここに来ようか?





>>>後書きByしいな<<<
一万ヒット記念ドリもこれで終了。
長かった、これ書き終えるまでに30分もかかってね〜(短)
初めて書く立海&切原赤ヤン!!
ちゃんと赤ヤンになってるか心配。


>>>モドル<<<
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