***雨に唄えば***
「んぁ〜〜〜うっと〜しいにゃ!!!」
教室中に響き渡る叫び声。

「英二うるさいよ!」
ため息混じりに不二が言う

「だってジトジトして嫌なんだから、しょうがないだろう?」
「英二が叫んだって雨は止まないよ」
「グッ……」

言い淀む英二に不二は追い討ちを掛ける。

「これじゃあ練習も中止だね?」
「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」
先程とはまた違った叫び声が教室中に響き渡った。


そして放課後。
結局雨は止むことは無く降り続いている。
勿論練習は中止な訳で、
英二は一人ブツクサ文句を言いながら、仕方なしに教室を後にした。

下駄箱の所まで来て英二は誰かがそこに居るのを見つけた
「あっれ〜〜ちゃんじゃ〜ん。何してるの?」

立っていたのは英二の想い人のだった。

「ん。あぁ菊丸君!……」
口篭るを不思議そうに英二は見る。

「あのね。誰かが私の傘持っていっちゃったみたいで………」

それで帰れずにここに居たと。
困ったな〜と途方にくれている朔を見つめながら、
英二は少し(2〜3秒)考えた後 ポンと手を叩いた。


ちゃん!」
  「何、菊丸君?」
「俺の傘に入ってけばいいじゃん!」ナ〜イスアイディア!
なんて言いながら 英二はさっさと傘たてから自分の傘を取り出すと、
手でおいでおいでしている。


「菊丸君。その申し出はとても嬉しいんだけどね」
言いながらはずずいと英二の顔を覗き込む

互いの視線が至近距離で絡むと、
英二は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤に染まっている。
「なっ、なんなんだちゃん?ってか近すぎ近すぎ〜〜///」

「あっごめん」誤って少し離れる

「あのね、私と菊丸君の家は確か逆方向でしょ?だから」

「だから?」


「迷惑でしょ?」


「ぜ〜ん然迷惑じゃないない!!さっ行くぞ〜〜!!」
英二はの手を取って、傘の中に促す。

「なんか本当にごめんね」
「俺がそうしたいって言ってるんだから遠慮しない。
ちゃんと家までお届けするからねvv」

「うん。ありがとう菊丸君」

満面の笑顔にドキリと何かが音を立てた気がして、
英二は慌てて胸の辺りに手を当てる



ー彼女に家に着くまでのほんの少しの時間もう少しだけこのままでー



雨に打たれる傘の中、二人は手を繋いで

その雨音さえも心地よく

いつまでもこの瞬間が続けばいいと祈らずにはいられない





>>>感想<<<
しいな様様です(感動)えーぢぃ!!(*>ヮ<*)姉様最高(惚)
こんなにも素敵なお話当サイトに置いてよいのでしょうか!!
もったいない。。。そしていいなぁ、この話。とニヤニヤ(怪)
やばいなぁー、やっぱ琥珀は小説無理だなっ(- -;;)
ヒロインは南朔(みなみ さく)という名前でしたvv変えちゃったvvv(ヲイ)


>>>モドル<<<
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送