***call***
「なぁ一回でええねんからな〜頼むわ本当」
「だから何度も呼んでるでしょ」
「いや、ちゃうねんって。苗字やの〜て名前や。ナ・マ・エ」
「どうして私があんたの事名前で呼ばなきゃいけないの?」
「そりゃ〜俺がそう呼んでほしいからに決まっとるやん!」
「……………………………」

こんな不毛な争いがここの所毎日続いている。
事の始まりは一週間前のある出来事。

授業が始まる10分前。忍足は隣の席のに目をやる。
「おっ。なんや、今日も教科書忘れたんか?」
「うっさいわね忍足!!今日もって何よ!今日もって」
「大体ね教科書なんて皆一度は忘れるモンなの!」捲くし立ててビシィッと指差す。
忍足は別に威張る事でも無いのになんて思いながら
「しゃあないな〜、ほいじゃこの心優しい忍足様が教科書特別に見せたってもええで?」
ひらひらと手にした教科書を机に置き、の机を自分の方に寄せようとしたが、
はそれを制してー

「いいよ別に。教科書なら岳君に借りるから」
「………………」忍足の思考回路が止まり、しばしの沈黙。そして…

「ちょお待ちや!おかしいやろ絶対!!」
「何がおかしいの忍足?」  ピシィッッ(何かがひび割れる音)
「何で岳人の事は岳君で俺は忍足なんや?おかしいやろ。っつか絶対おかしいんや!!」
興奮して一気に喋ったせいか、忍足は肩で大きく息をしている。

そんな忍足を一瞥して
「だって岳君がそう呼んでって言ったんだもんvv」
バリンッッ(何かが崩れる音)
満面の微笑で言うに対して、こちらはかなり御冠な忍足氏。

ここで負けれるかと(何に?)気を取り直して忍足は
「ほんじゃ、俺が名前で呼んでって頼んだら、勿論名前で呼んでくれるっちゅ〜事やな?」
「えっ?忍足はやだよ」
「はいっ?」
「だ・か・ら、忍足は忍足で良いじゃん?こっちの方が呼びなれてるし」
じゃ岳君の所いってくる〜とは足早に教室を出て行った。


なんやそら?なんで岳人は良くて俺はあかんのや?
なんかメチャクチャ腹立つわ〜〜。
こうなったら絶対名前で呼んでもらうからな!(※忍足氏の独白「心の誓い」でした)






ーで、話は始めに戻るわけである。

「なんでそんなに名前にこだわんのよ?忍足は忍足で良いじゃん?」
「あかん。岳人は岳君で俺は忍足なんて不自然や」
「別に私は不自然じゃないよ」
「俺が不自然なんや。オレがっ!」

結局何処まで行っても終わりの見えないやり取りの繰り返し…と思ったが
今日の忍足はいつもと違っていた。

口角を上げ微笑みながら
「ハッハ〜ン。もしかして俺の名前を呼ぶんは恥ずかしいんかな?」
「バッ…何で私が恥ずかしがるのよ?」←と言いつつ顔赤いですよ?さん。
(オッ顔赤なっとるやん!照れとるんかな?これはいけるかな?)

「ホレ、あれや。好きな人の名前は恥ずかしくて呼べへんてな」
「ナッ何で私がアンタの事好きになんなきゃいけないのよ!」
「ホナ名前で呼んで見てや?別に名前で呼べへん理由無いんやろ?」
「グッ…」

言葉に詰まる。ここぞとばかりに攻め立てる忍足。←いじめっ子かいあんたは!

「なぁ一回だけでええからな〜」
「………」
「そんなに恥ずかしいんか?」
「!!なっ」
「なぁ言ってみ。大きな声でハッキリとユ・ウ・シってなv」←完璧いじめっ子
「ほら、その口で…」
一歩一歩にじり寄って行く忍足に耐えられなくなったのか…
「ごめんなさいっ」
「なっ。。グァ」
謝ったと思ったらおもいっつきり忍足を突き飛ばし、は脱兎の如く逃げ出していた。


ちょっといじめすぎたかな?
けど結構良いカンジやったよな〜?
あともう一押しかな?
こうなったら絶対名前で呼んでもらうからな!


覚悟しとき〜や お姫さん?






>>>感想<<<
姉様第二弾!!忍ドリvvvかっこよすぎオッシィー!!(狂喜乱舞)
ホントに更新遅れてスンマソン↓↓あ、これは続編ですvv



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