一緒だと思ってた。 あと一年で卒業だから残りの一年を大切に −あなたと・・・。 これは跡部と私がまだ2年の頃の話。 今日は氷帝学園の卒業式。 先輩方が卒業していくのを私は 必死に涙をこらえながらも先輩を心から祝福した。 「なんだよ、。泣かないのか?」 『泣かないよ。(と言いつつ目はウルウル)』 「へぇー・・・涙ない女なんだな。」 −と、嘲笑うかのように私を見下した。 『いや、泣くよ。そんな言い方じゃ血も涙もないみたいじゃん!!』 まぁ、こんな会話があと一年続くんだなーと。 来年の卒業式には跡部に告るぞー・・・なんて思ったり(笑 実は、跡部が好きだったり・・・ けどみんなの王子様だからなかなかそんなこと言えないし。 跡部には他に好きな人いそうだし・・・ そんな風に思って毎日なんとなーく過ごしてて。 ケド・・・ 噂はすぐに広まった。そして私にも・・・ 『・・・留学?!何それマジ?!』 友達から聞いた話によると、跡部が留学することになったらしい。 跡部は3月いっぱいでこの学園を出るみたいで、 いつもより増して彼の周りには女子生徒が多かった。 −うゎー・・・もう話せなさそうだなぁー。 元々有り得ない片思いしちゃったんだし、諦めて次の恋探そー。。。 そんな生活がまた数日続いた。 と、たまたま一人っきりの跡部が向こうから歩いてくるのを発見した。 『あ、跡部。今日は一人なんだ(笑』 「あーん?うるせぇ、逃げてきたんだよ。嫌になるぜ・・・」 やっと一人になった跡部を見て やっと面と向かって跡部に会えて 気がどうかしてた私は思わず抱きついた。 「・・・何だよ?」 こう言った事は日常茶飯事な跡部にとっては当たり前。 我に帰ってその手を話す 『あ、ごめん。いやぁ、あのさー・・・あっ、背中にゴミが。』 −全然言い訳になってないと思いながらも必死に言い訳をする。 「あ、そう。じゃぁ、俺用事あるから。」 と、スタスタ行ってしまった。(言い訳・・・通じた? そんな跡部の後姿を見て思わず涙が。 −イカナイデ その場にうずくまってボロボロ泣いてる自分に必死に言い聞かしてた。 −元々有り得ない恋なんでしょ? 新しい恋、探すんでしょ? と、誰かにいきなり肩を捕まれた 『ひっ!!』 −泣いてた私はもう前も見えなくて 顔を手で抑えながらどこかに連れて行かれた。 友達だと思った私は、きっとこんな場所で泣いてるなんて 恥ずかしいでしょ。という心配をしてくれてるんだなぁ、と更に涙が止まらなくて。。。 少し落ち着いた私は 『ねぇ、もう大丈夫だよ。教室戻るんでしょ?分かったから肩離し−』 て−と言いかけた瞬間上を見上げて驚いた。 『・・・あ・・・とべ?!何で?あれ、私の友達見なかった?』 「−見てねぇよ。泣き過ぎだって。目にゴミでも入ったのか?」 少し笑って私に言った。 −着いたのはテ二部の部室だった。 「で?何があったんだ?涙も無い女がそんなに泣くような事があるとは興味深いなぁと 思ってね。連れてきたんだけど?」 『だって・・・大事な人が急にいなくなっちゃう事になって』 「へぇー・・・お前、彼氏いたっけ?」 『いや、その人に片思いだったんだけど。』 堪えてるのに涙が止まらない− 「ふーん・・・俺知ってる人?」 『・・・知ってるもなにも・・・』 この際言っちゃえって− 『跡部だよ』 涙が止まらなくて 止まらなくて− そんな私をそっと抱きしめてくれた 「そんなに泣くなって。」 −分かってる。跡部にとってこれは日常茶飯事− 『いいの。分かってる、跡部には他に好きな人が−』 いるんでしょ?って言おうとしたら 唇を重ねられて− 「ばーか。俺が惚れる女はなぁ、あんなウルサイ女じゃねぇーんだよ」 『−離さないで・・・お願い、もう遠くに行かないで−』 ただ時間だけが流れて ずっと−ずっと・・・ センチメンタルな駄文屋です(センチメンタルってどういう意味だっけ/ダメじゃん 甘くて切ない卒業ですよ卒業!!丁度三月位でした、この頃。 結局留学行ったのか行ってないのかは置いといて終幕。 |
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