***first impression***
出会いは偶然だった。
 道端に咲く花にふと足を止めてしまった様な、優しい気持ちになって……
 俺にとってお前はそんな
 そんな些細な存在にしかないはずなのに――


真昼の公園。あまりにもこの場に相応しくない二人

「そんな事言わないで景吾?ねぇお願いよ…」
そう言って女が俺の服を引っ張る。
「チッ。うるせーな!二度と俺にまとわりつくな、うぜーんだよ!!」
爪に赤いネイルを付けたその手が凄く嫌で、景吾はその手を払った。
「……。何よ景吾のバカッ!!最低!」

女の手が振り上がって、その手を景吾の頬目掛けて……
パシンッと小気味良い音がした。

少しの沈黙の後、女は満足したのかそのまま逃げる様に帰っていった。
女が居なくなったも景吾は暫く立ち尽くしたままだった。

「チッ、なんて事してくれたんだ。あのバカ女が!!」

「ウッワァァァ〜〜〜〜」

背後でやたらでかくて間抜けな声と、袋が落ちる音がして振り向くと…
こっちをチラチラ見ながら落とした荷物を拾う少女がいた。
(俺と同い年くらいか?)

景吾は少女の前まで近付くと、荷物を拾うのを手伝ってあげた。
その間もやたらと景吾の顔をチラチラ見てる。
その顔は少し赤く染まっていた

「なぁ…。お前もしかしなくてもさっきの見てたか?」
「いやっ…あの…たまたま前を通りかかって、そしたらすごいモノを見てしまって…
あっ本当偶然なんですよ!いや〜人が叩かれたりするのって
ドラマ以外で始めて見たんですけど、やっぱり凄いですね!!」
「…………お前」
「はいっなんですか?」
「始めっから見てたな」

ため息混じりに言うと少女はワタワタ慌てだして

(…変な奴だな)

「ごめんなさいっ。本当すいませんでした。では私はこれで」
ペコリと頭を下げる
「荷物拾うの手伝ってもらってありがとうございました。じゃあ」

  気付けば俺はそいつの腕を取っていた。
  なんでこんなことしたかなんて解らない。
  ただこいつが笑ったから。花が咲くみたいにふわりと笑うその顔が
  綺麗だったから。


「あのぉ〜〜まだなにか?」
「お前、気に入った!名前は?」
「はい?」
「名前だよ!名前!!」
「あ、 です…」
「ヘぇねぇ〜」←早速呼び捨てかい!?さすがは俺様

「俺は跡部景吾だ」
「跡部さん?ですか」
「そうだ」
「あの、それじゃあ私は…」
これ以上関わりたくなくて、はさっさと帰ろうとしてる

それでもの腕を離す事はしないで、一言
「お前俺の女になれ」
……………………長〜〜い沈黙。
「今なんて?」
「だからお前を俺様の女にしてやるって言ってんだよ!!」
の顔を覗き込み口角を上げて更に一言
「光栄だろ?喜べ」

…………………………………更に長〜〜〜い沈黙。
ブチィィッ
「なんで私があなたなんかの女にならなきゃいけないのよ?」
俺様な行動に相当ご立腹のは掴まれていた手を振り解く。
「大体ね私はあなたみたいな自分勝手で横暴な人は大っっ嫌いなんです!」
これ以上この場に居るのが耐えられなくて、
言いたい事だけ言うと走り去っていた。

「ハッ、本当変な女だな。益々気に入ったぜ」




    君は道端に咲く花の様、決して華やかでは無いけれど
    それは愛して止まない花の様で…
    その鮮やかな彩りは褪せることなく俺の心に入って来て…
    
    だから手に入れてみたくなる。
    この手の中で咲かせてみたくなる――








>>>しぃな姉様ヨリ後書き<<<
跡部登場!!
俺様はギャグ風味にしやすいな〜。
嫌われているのに自覚全くゼロな所は、やはり『俺様』だから?

いえ、単純に私が書きやすいからなだけ(エヘッ)


>>>感想<<<
えぇ、『俺様』だからでしょう(笑
なんか最近俺様可哀相で(涙フられてばっかりで・・・頑張れー俺様ー!!
跡部くらい自分に自信を持ってると逆に尊敬したくなります。
ギャグ風味なかったよー?むしろ読み入っちゃいましたvv


>>>モドル<<<
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