***寸前下車***
ゆらりゆられ

今日もいつもの景色を見ながら
いつもの道を歩く






寸前下車




眠たくも無いし
教科書開いて暗記する気にもなら無いし

携帯イジる気にもなら無いし


ぼけーっと窓の外を覗く



あーぁ、何て無駄な時間過ごしてるんだろう








こういう時に限って
話し相手になるような知り合いも見当たらないんだよなぁ


いや、たまにはこんな時間も…


学校でもさほど変わらないようなことをしてる気がして
変な罪悪感みたいなのが出て来る


…暇だ




"新着メール一件"






返信する気分でもないんだよなぁ。






なんてダメ人間






「次のバス停で降りて!」


「…えっ」

次のバス停って…
何で居場所分かるんだろう?





とりあえずいつも横目に見ていたバス停で下車する



「だ、誰もいない」






まさかまんまとからかわれた!?






「はぁ…」



誰も居ないバス停で一人溜め息を吐きながら座り込む


雑踏音は好きな音楽でかき消す






次のバス来るの15分後か…

何て一人不貞腐れて居た時だった



「誰〜だ」





「わ!」


突然真っ暗になる視界


それ以前に予想外過ぎる出来事のせいで
心臓がテンション上がりまくってしまい死にそうだ


「誰も居ないと思ったのに」

視界は暗いままとりあえず愚痴る

「いやぁ、待ち伏せしとるつもりやったんやけど
チャリやとなかなか追いつかなくてなぁ」

「そんな簡単に追いつくわけないじゃんバカ」
「まぁまぁ機嫌直しぃや、後ろ乗っけたるから」
「言われなくても乗るよ!
っていうか人をこんなあまり乗り降りない停留所で降ろして」
覆っていた手を振り払って更に会話を続ける

「誰も居なかったら焦るじゃん!!」


「そないに怒らんで、ほらの好きなお菓子やで」

「物で釣るな!」

って、ちゃっかり自分の物にしとるやないかい


「ど、どないしてん急に黙りよって」

棒に付いた丸い飴を開けながら話し出す


「からかわれてなくて良かった」


「からかうとか思い付かんかったな。
追っかけんのに必死で」
「……それは嬉しい」



飴を舐めながら小声で答える


「さてと。早くチャリ出してよ謙也」

「…ちょうどえぇな」

「何が」


人気の無い場所で


「あ、飴…」

サッと取り上げられたかと思いきや―


「…甘っ」






「あ…甘いのはどっちだと思って」

取り上げられた飴を取ろうとしたものの
意地悪く掲げる

「返して〜!」

子供みたいに取り上げて!

「取ってみぃや」


挑発だ
絶対喧嘩売ってる


「あれ、本気にした?冗談やて、冗談」


思いっ切り握り締めた左手はいとも簡単に解かれ棒を持たせられる
「帰るか」


黙って後ろに乗る


けどイコール許したわけでは無く。


「苦し…!、首締めんなや!!」
「え?何て?」

「殺す気か!」






自転車は賑やかに帰り道を下って行った




END

>>>コメ。<<<
伯ェ也が死んでまう!(※殺さないで下さい)
なんともほのぼのしいようなサイダーらしいような話(笑)
バスなのか?(そこですか)飴って多分チュッ●チャップスです。



>>>モドル<<<
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送