|
君のそのゲームにのるよ さぁ、プレイしよう PxLxAxY その日私はベッドの上でグダグダ過ごしていた 別に疲れてるわけでもないし やることがないわけでもないけど …体が動かない 今日は開校記念日。 他の家族は出払って誰も居ない ピーンポーン 「誰だよ…面倒だな」 部屋に飾ってあるピンクのヌイグルミが微笑んでいる ちくしょう、何だかイラっとする そもそも何でこんなラブリーなヌイグルミ飾ってるんだろう あぁ、あの人とか見たらキャラじゃないとか言われそうだな… 案の定このぼやきは後々現実になる ガチャッ 「うわ…キャラやないヌイグルミに出迎えられた」 「やっぱりそう来たか…って言うか何の用？」 飲み物をテーブルに置きながら問い質す 「いや、星占いでな」 「…星占い？」 「今日のおひつじ座のラッキーパーソンは好きな人！って」 「占い信じてうち来るなんて…可愛いね蔵ノ介」 「…姉貴にも同じこと言われたわ」 「あぁ、言いそう言いそう！」 「ま、本音言うと に会いたいってだけやったんやけどな」 「…そう…ですか」 ―いきなり何を言うかと思いきや 「せや、一つゲームせぇへん？ 昨日たまたま知ったゲームやねんけど」 「うーん、良いよ。折角来てもらったんだし」 どうせ他愛無いゲームだろう 何て思ったのが甘かったらしい 「ニム・ゲームってゲーム知っとる？」 「ニム？さぁ…」 「ま、百聞は一見に如かずって言うしな。 何か同じ形しとる物、15個欲しいんやけど」 「えーっと、あ。ビー玉だったら」 そう言ってグラスに飾ってあったビー玉を渡すと テーブルに並べ出した 1番目が四個 2番目が五個 3番目が六個 と、山のように並べている (イメージ↓) ------------ 〇〇〇〇 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ ルールはどうやら 交互にビー玉を取っていって 最後の一個を取った方が負けらしい。 パスは禁止。 一回で取れるのは一列のビー玉のみで その列であれば何個でも取っても良い。 「じゃあ俺からな！」 若干ウキウキしながら蔵ノ介がゲームを始めようとする …一言付け足して 「せや、負けたらどないする？」 「えー賭けるの?!」 ―でも要は最後の一個取らなければ良いって事でしょ 「良いか、負けないだろうし」 「ほな、 がキスするってことで」 「じゃあ蔵ノ介負けたらそこのぬいぐるみ持って写メね」 「えぇよ、俺負けへんから」 「随分自信満々だね」 しかしこのゲーム、実はカラクリがあったのだ それに気付くのはゲームが終わった後 蔵ノ介が上の段から一個取る ------------ 〇〇〇 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ 早く終わらせたい私は とりあえず上の段から残りの3個を全部取る ------------ 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ 次に真ん中の段から三個 ------------ 〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ ―んーと…どうしようかな。 とりあえず一個残しておこうか ------------ 〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ 「えっ、ちょっとタイム!!」 ―ダメだ、これじゃあ一番下全部取られたら負けちゃう かと言って下を全部取ると…負ける 「ま、負けた」 こんなゲームで…と 溜息を付きながら蔵ノ介の顔を見る 「何や不満そやな。何なら から始めてもえぇけど」 「マジで!?よし、次は絶対勝つ。 勝たなかったらもう何でも言うこと聞くよ」 「言うたな？」 と言うわけで バラバラになったビー玉を並べ直してもう一度始めた とりあえず蔵ノ介は最初一個取ってたよね ------------ 〇〇〇 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ 次に真ん中の列を三個取る ------------ 〇〇〇 〇〇 〇〇〇〇〇〇 ------------ えーと…あーもう考えるの面倒だ！ 全部取っちゃえ!! ------------ 〇〇〇 〇〇 ------------ 「 、我武者羅にやっても勝てへんで ニム・ゲームはな。」 ------------ 〇〇 〇〇 ------------ 「！」 この状態だと… 仮に上の段から一個取ったとしても 真ん中にある二個を取られて一個残るし かと言って二個取っても 一個取られて一個残るし… 「さて、何してもらおかなぁ」 ピンクのヌイグルミは笑ったまま こちらを覗いている 「ゲームって言葉の意味、実は沢山あんねん。 ま、どれも似たような意味やけどな」 床に寝転がった私を静かに見ながらそう呟いた 「今から は俺のゲームや」 ゲーム…遊戯？娯楽？ ―ここでの”ゲーム”を和訳出来ない 「何、ゲームって…カセットになれと!?」 蔵ノ介は聞こえるか聞こえないか位のトーンで けど、確かにそう口を動かした ”遊び道具” PINK、 LOVELY、 ASTROLOGY、 YELLOWBELLY、 PLAY… 本当のゲームはここから さぁ、PLAYしよう END 三山崩しと言うニム・ゲームから。 これはある法則を見抜ければ絶対勝てるゲームなんです。 当初は謙也にしようかと思ったんだけど 話しが進むにつれ白石の方が良いかなと(方向転換!? ちょっと捉え難いというか、分かり難い話です(言っちゃうんだ 本文中でPLAYに乗っかる単語を使ってみたり。 冒頭文はブンブンのPLAYヨリ。 |
| SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||
