***BIRTHD@Y***
どうか側にいさせて
どうか手を離さないで
他には何もいらない
アナタがいるだけで

BIRTHD@Y


冬休みに入る直前、
終業式が終わった後に
四天宝寺テニス部は部室へ集合がかけられていた


一人だけ理由を知らずに。




ガラッ


「わっ…」


「千歳、誕生日おめでとー!!」


部屋に鳴り響くクラッカーの音

「ビックリしたとね…」
「ちょっと早いけどオサムちゃんが祝いたいって」
「何言うてん、やろー?提案者」
「言わないでよ、恥ずかしいんだから」

訳が分からない千歳に向かって
白石が状況を説明する
「ほら、明日から冬休みやろ?
しかも実家帰るからどうせやったら今日祝おうって話になってな」

あぁ、そういう事か。と笑いながら返答する
「四天は本当祝い事好きばいね」

「で、ケーキを…小春が…作るって言ってたんだけど」

小春が持っていたケーキを覗くと案の定…
「こ、これはまた…」


小春の顔したケーキ。

「フルーツ盛り沢山やで!
どこから食べても甘くて美味しいさかいになぁ!!」

プラスアルファで耳元でこう囁いた

「あたしみたいに!」



「…あ、ありがとう。」
背筋が寒い

ゆらゆらと揺らめくローソクの火を消して
いよいよ本番。

魔のケーキを食べるわけだ。


「さささ、ちとっちゃん食べて食べて!」
「た、食べるの?」
そんな訴えるような目で私を見ないで千歳!
「まさか私もこんなケーキに仕上がるとは…」


「罰ゲームやん、あれ」
ボソッと呟く
「謙也、死なすど!」
半泣きで反論するユージ。

「…」
当り障りなさそうな頬辺りを…


グサっとフォークで左頬を刺した

「いったぁい!」
「うるさいですわーもう」

「美味しいけど…何だろうこの気持ち」

作った本人とユージ以外の全員がその気持ち分かった気がする



グサッ


「光!いきなり目ぇ刺さんといて!」
「何やろ…何か、つい。」

ナイス!財前!!


「オサムちゃん、流石に今日は流しソーメンって言わなかったね」
「…あるで、ほら見てみー」

指差す方向には一人用流しソーメンの機械が。

「…これ常備しとくの確定したの?」
ニンマリと笑って頷くオサムちゃん。

「まぁ…いっか」
「いや、よく無いやろ」




そんないつものテンションの中、
部室deパーティは幕を閉じた。



xxx
「また来年なー!」
「うん、来年も宜しくねー!」

「いやいや、さんに言っとるわけでは」
「…へ?」

「もう忘れたんか?年越しお笑い祭り」
謙也が付け加える
「……あぁっ!そっか。」

ちなみにお笑い祭りとは。
これまた(一人暮らしで寂しい思いをしている)オサムちゃんが
企画した年末までこのメンバーと一緒なの!?的な企画で…

何で年越しにオサムちゃん家?
しかも今年の目玉企画
”闇鍋”って、私必要??

「残念ばい」
「銀さんと千歳が不参加ってことか、寂しいなぁ」
「あ、ちなみに年明け一発目の明けましてお笑い祭りは参加するよな?」

えっ?

「ちょっと待って、そんなイベント私聞いてないよ!?」
「って言うか強制参加?」


「じゃ、あけおメールお楽しみになぁー!!」





取り残された私と千歳
と言うか、帰る方向が一緒な為、自然と二人きりになる

さっきから千歳は困った顔をしながらとある物と睨めっこをしている
「小春のプレゼント…どげんしよう」

「手編みのま、マフラーか…」
しかもLOVE MEって…
、頼むから言葉詰まらんで」
「ご、ゴメン…クスッでも…あははっ!」
ダメだ、本気で困ってる千歳可愛過ぎる…!

そんな笑う姿を見て小突かれた
「ゴメンゴメン、でも手編みのマフラーいくつ持ってるの?」
「さぁ…いくつかな」

私は目撃していた
沢山のプレゼントを貰う姿を。

そして今はその荷物持ちを手伝っている状態だ

「でも、から貰ったプレゼントが一番嬉しかった」
「えっ…私そんな手作りでもないし…素敵な物じゃ…」

「蒲公英色、好きなこと覚えててくれたから」

私がプレゼントに渡した物は蒲公英色のフカフカした枕。
お店で見つけて触ったら物凄い気持ち良くて
良いんじゃないかな、って。
「ありがと。」


そう言いながら額にキスをした
「えと…ど、どういたしました(?)」


「年越し、二人きりにならんでな?」
「…どうして?」

数歩歩いて立ち止まって、振り返った

は俺の物…に、なる予定ばいね!」

「!」
「じゃ、またな。荷物持ってくれてありがとう」


待って


待ってよ千歳!




私、年末にとんでもないこと聞いちゃったんじゃ…!?


驚きで声が出ない
「っ…待って!」

「ん?」


「私も千歳好きだから!けど、心の整理が…
何て言うか、好きって意味がどの好きなのかって…その」
何を言ってるんだ私は


「返事はいつでもよかね」


「は、初詣!一緒に行ってくれる?」
どのタイミングだ自分!?落ち着いて!
「俺で満足なら」


荷物を大量に持っているのに
絶対重いのに、そんな素振りしないで
手を振る後姿がカッコ良くて―








えーと…



ポツンとその場に立ち尽くす






「しっかし…何であんな大人びてるんだろ?」



とは言え、今から初詣が楽しみだ




END




>>>コメ。<<<
えぇと前に誕生日夢を書いたことがあったので
今回は皆でわいわい系(?)のネタを。
年越し祭りとか書きたいな、別途で(笑
TREASONのヒロインなのかな?(疑問系にしないで下さい

余談ですがこれ書いてて見事に年を越しました笑
何やってるんだ自分…(そんな私を宜しくお願いします/えぇ

タイトル前の文章はPINKLOOPでっす(でっすって)



>>>モドル<<<
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送