雑誌でふと見た、知らん奴のプロフィール。 売れなさそうな顔やな、これが有名なんか？ …俺の性格って一言で現すとなんやろ。 悪戯少年の獲物 そう言えばよう悪魔って言われるな。 そんなつもりあらへんのに。 ちゅーか、むしろめっちゃえぇ後輩やん。 まぁ、 相手はただ、黙って隣に座っているだけやのに 悪戯したくなる衝動にかられるのは…普通やんなぁ？ シャープで手ぇ刺したりとか、わざと困らせてみたりとか。 反応見るんが楽しゅうてしゃぁない。 「それは立派なサディストです、財前君」 ―ていうか行き過ぎ 「……そやの？」 獲物が答える 「そうだよ、獲物になる身にもなってよね」 「愛情の裏返しやん」 「言い訳にしか聞こえませんー」 「の部屋ってあれやな、殺風景」 「さっ…ごちゃっとしてるより過ごしやすくて良いんです!! それにしても珍しいね。人の部屋来るなんて」 「家庭訪問ってとこかな」 「えぇ！？」 …恐い先生だなぁおい！！ ―あ、困っとる。 「いや、このCD返しに来ただけやねんけど」 「あ、なんだ…そうだよね」 「ほな、邪魔したな」 「もう帰っちゃうの？」 「せやかて、別にやることあらへんし」 「確かに。」 「それとも、が何かしてくれるとか？」 「何か？…良いよ、してあげる」 珍しく強気やな いつもやったらとぼけるくせに 「じゃあそこ寝て」 そう言いながらベッドを指差す 「何で？」 「良いから！あ、うつ伏せでね」 「指図されるん嫌いや」 言われるが侭に従う自分に苛立つ 「重っ」 「失礼だって！」 ―圧し掛かったかと思いきやいきなり指圧を始め出す始末 何するのかと思ったわ 「…がそない積極的なわけないか」 「はい？」 「何でもない…痛っ」 「あ、ゴメンゴメン。ほら、光疲れてるでしょ。 だからせめてマッサージをと思いまして」 ―気持ち悪い程気利くな 「細い」 「何の感想やねん」 「余分な肉付いてませんって感じで何かムカつく」 「…」 ―この場合どう返せばえぇんやろ あかん、眠くなってきた 「光？」 ―気持ち良くて寝ちゃった？ 将来マッサージ系の仕事に就こうかな そっと下りてベッドに寄り掛かりながら ノートパソコンを膝の上に置いてネットサーフィンを始める 「誕生日占い…７月２０日…」 気分屋のところがあるために、わがままっぽく見えてしまいます。 ―あはは、微妙に当たってる 声を殺しながら静かに笑う こんなまったりした時間過ごしたの始めてじゃないかな 何て言うか、束の間のインターバルって言うか。 普段あんな攻撃的な人も寝る時は静か… まぁそりゃあそうだよね。 「起きるまでそっとしておいておこう」 放っておくこと１時間 悪戯少年が静かに体を起こした 相当疲れているいるらしい。 「…今何時？」 「今？3時過ぎ」 「うわ、1時間も寝てしもた…」 「良いんじゃない、たまには」 パソコン越しにのんびり返答する こっち向いてくれんかな 面倒になって頭を後ろに引っ張る 「うっ…寝惚けてる？」 「どうやろな」 寝起き早々こんなコトされたら 寝惚けとるって思うよな、普通。 「私もそっち行くよ。抱き締めてくれるんなら」 「抱くだけでえぇの？」 「…やだ」 彼女は笑いながら答える 慣れない笑顔を作って自分も笑う いや、笑顔ちゃうな。俺の場合。 「不敵な笑みって言うんだよ、そう言うの」 「不敵ちゃうわ。あくどい方がまだマシや」 ―普通逆なんじゃ… END >>>コメ。<<< 光の話は全体的に短いな��(･･ 彼のサディストっぷりをアピールしようとしたものの シャープは行き過ぎですか。(そうですね >>>モドル<<<

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