あ、今日学校か 眠々曜日 何でだろう ふと疑問に思う。 あれほど楽しみにしていた土曜日も日曜日もあっという間に過ぎて行く 気がつけば毎週入る国民的アニメ番組がやっていて 寝ればもう月曜日 自分は一体何をやって居たのだろう？ そう、無駄な時間ほど中身が無い故、経つのが早く感じてしまう 月曜日、休みたい。 用事ある日の布団の中って何でこんなにも愛しいんだろう …あと五分 「、遅刻するよ！？」 「…起きてる」 ―そして何で起きてるのに起こされるとイラッとしてしまうんだろう そんなつまらない屁理屈を考えながら観念して学校に向かうわけだ。 起きてからいつも思う。 何でもっと早く寝なかったんだ、と。 「あ」 前方には私より遥かに朝が苦手そうな男子が居た …素通りしようかな、絶対機嫌悪いだろうし 動かない体を必死に動かしてその場を去ろうとした が、 「何シカトしとんねん」 肩を引っ張る力が強く 危うく後ろに転倒するところだった 「はい!?すいません!! いや、あのー朝苦手な人に話しかける辛さと言いますか…」 「いや、言うてる意味分からんし」 ヘッドホンを外してウォークマンに巻きながら返答する 「っていうか、光から話しかけるなんて珍しい」 「…せやな」 「あ、認めるんだ」 「いや、必死に競歩しとるの見たら何となく邪魔したくなって」 ―えぇ？！ 「そんな必死だった!?」 「タイムセールに向かうおばちゃんみたいやったで」 大きな欠伸をしながら指差す 涙が今にも零れ落ちそうだ 「ひどいな…自分」 「気付くん遅過ぎ」 「うそー！？」 ―真顔で言われると流石に凹みます 「あー…フケたい」 「ダメだって」 「には関係無いやん」 「だって寂しいし。隣りの席に誰も居ないの」 「寂しい言うたかて、授業中何するわけでもないし」 「確かに…ずっと音楽聴いてるしね…」 うーんと考え込む 「せやけど前言うてた好きな奴のことは覚えとるで」 「好きな奴…」 ―週明け早々嫌なこと話始めるなぁこの人は…！ 「俺やったらえぇのに、ってずっと思っててんけど …当て嵌まらんから考えるん止めた」 そう言うと また欠伸をしていた 「ち、ちょっと待って！光、いや財前君」 「…言い直して何の効果があんねん」 「私の好きな人って…」 「おはよーさーん！！ も財前もそんなトロトロ歩いとったら遅刻すんで〜？」 「…」 まさに風と共に去りぬ… ―謙也先輩！空気読んで下さいって!!! 見事にタイミングを逃してしまった 光も特に話返そうとせず、黙って歩いている 「謙也先輩め…！犬に噛まれれば良いんだちきしょう！！」 「何腹立てとんねん、 謙也さんのテンションは今に始まった事やあらへんやろ」 「違う！折角告…っ何でも無い」 ―危ない、自分 「寝起きは頭が回らんからな、咄嗟に何かが起こっても対応が遅れるもんや」 「まぁね…」 「例えば、 ―そう言いかけの侭、前方に立ち、凝視される あまり見ないで頂きたいです財前君。 寝起きだから目開いて無いんだよなぁ… 好きやで 「…は？」 …って、言われても対応出来へんやろ」 そうして、スタスタと何事もなかったかのように歩き始める。 今の具体例は得意の悪戯なのか、 本…気なわけないよね〜あはは… 「光、ストーップ！」 背中目掛けて ポケットに突っ込んでいた手諸共鷲掴む 「まさか最近ここら辺で出る変質者っての事や…」 「誤解のかけ方がおかしい！！」 「…こういうことは反応早いねんな」 「朝は頭で考えるより本能で動いた方が早いみたい。 って、無理矢理動こうとしないでよ！」 ズルズルと引っ張られる自分。 靴減っちゃうから！ 「大した話や無いんやろ…歩きながら聞くから離してぇや」 「…分かんない。ただ、私の好きな人が目の前に居るんですけど」 足が止まった キョロキョロと辺りを見回す 「誰も居らんけど」 「うわ、ここでまさかのボケ?! 良いけどさ、冗談で流してくれた方が良いけれども…！」 わたわたする自分を差し置いて さっきまでとは一転、真剣に話始める 「気持ちは嬉しいんやけど…」 「あ〜…止めて！！せめて冗談ぽく言って!!」 「…どないオーダーやねん」 「だって…！」 「いや、俺から言わせてくれへん？」 「え、何をまた…」 せやから、「付き合って」って。 「…ん？」 「ん、やないやろ。宜しくお願いします、やろ」 ―コイツ…！ 「動揺してるんだよ！何ていうか断られたかと思ったら実は両想いで…！」 「御託はえぇから、はよ言え」 「よ、宜しくお願いします…」 ―悔しいです！ END >>>コメ。<<< 休み明けって本当滅入るよなぁ…と、勿論月曜日に書いた物です(笑) 最近謙也の脇役が多いな…主役にしてあげたいです(何の願望ですか) 財前君は下手に出たと思いきや一気に上手に伸し上がる超攻撃派であって欲しいです(またも何願望？) >>>モドル<<<

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