***境界線越え物語***
180度回転して
人間性逆になって
意外な本性が見えるものだったりして


境界線越え物語


「…ここは一体」
目が覚めると
自分の部屋には居なかった


そう認識すると
急に恐くなると言うか、不安になるというか。

頭がガンガンする。何でだろう。


とりあえず部屋出て様子を確認するしかない


「あ…立ち眩み…」
ドアノブを握りながらその場に座り込む



その音で気付いたのか
逆側からドアが開けられた

、大丈夫か?」
「大丈…」

見上げるとそこに居たのは

「そっか、ここオサムちゃんの部屋…何で!?」

勢いを付け過ぎてまた倒れそうになる
体に力が全く入らない

「あーもう、急に立ったらまた倒れるで」

オサムちゃんに寄り掛かったまま
またベッドに連れ戻され、静かに寝かされた

「状況が掴めない・・・」
「ま、一言で言えば ド・ジ」
「ドジだと!?」
「ウォッカと水間違って飲むか?普通」

「…」


徐々に記憶が蘇ってくる


昨日の出来事だ。
そう、オサムちゃんの家に遊びに来てて


…水だと思っていたあの液体はウォッカだったのか


「酔っ払った時の記憶、覚えてへんやろ?」
「えっ、おかしいことになってた?」
「…今後の為にも話すべきか、
せやけど話さない方がショック受けんで済むのか…」
「いや、気になるから話して」



xxx
時を遡ること、12時間前


、それ!」
時既に遅し

「けほけほ…」
「大丈夫か?吐き出してもえぇで?」
ちゅーか、吐き出してくれた方がまだマシなんやけど

「何かね、面白いの」
「は!?」
あかん、完璧目がイっとる
「ほら、綺麗な蝶々〜ぱたぱたー」
「いや、居らんから!!危ないから動くな!」

力尽くで必死にちょこまかと変な動きをするを押える
ちゅーかコイツ、酒癖悪いな…いや、弱いんかな?

「未成年に酒飲ませてしもた…」
過ちとは言え、完璧監督不行き届けやな…
「暑いー!離してオサムちゃん」
「そんな事言うたかて、離したら暴れるやん!」
「暴れない!!」
「痛っ・・・ん?」
教師を突き飛ばすとは…!

「暑いから脱ぐ」

と、徐に服を脱ぎ始める泥酔者。

「ちょっ…待ちなさい!」

流石にキャミソールまでは脱いだらあかんて
色々自主規制とか厳しくなるから…

「良いじゃんー…って言うか何でそんな厚着なの?」
「厚着っちゅーか…こっちが普通の格好なんやけどな」

面倒なコトになってもーたなぁ。
早う寝てくれた方が助かるんやけど…


「寒いんだったら温めてあげるよー」
「寒ないて」
「またまた〜」








「ま、まぁそんなとこや」
「…ちょっと待て!おじさん何か隠してるでしょ」
「おじ…!!絶対言わん」
「や、ごめんなさいー!続きはー??」

「せやから、そのまま抱き付いて来て…」
「抱き付いて来て?」
「お兄さんの口を奪い…」
「おじ・・・お兄さんの…口!?真面目に!?」
酔っ払いの私、なんて積極的なんだ…!!

「で!?」
「その、とろーんってなっとったが可愛くてな…
誘惑に負けそうになったからあかんと思て気絶させたけど」
「…はぁ、記憶ない時にそれ以上行ってたらどうしようかと…
ゴメンね、あとありがとう」
「ちゅーか、記憶無いとおもろくないやろー?」
「そ、そうですかね」
場合によっては良い気もするんだけど




「うう、頭痛いよー」
「ほら、俺が愛用しとる頭痛薬。結構効くで」
「何から何まですいません」

錠剤を口に含んで、水を貰ったは良いものの
起き上がろうにも体が言う事を聞いてくれない

「ストローとかないよね…起き上がれない…」
「水貸してみ」




ゴクリ。




「飲めた?」
「…えぇもうばっちり」
漫画みたいなこと、先生もするものなのか
「良かった、ほな安静にな」
「どっか行くの?」
「見られたままやったら落ちついて寝られへんやろ」
「一人の方が落ちつかないよ。よし、昼寝タイムにしよう」
「変わっとるなぁ」
「良いから入って入って」
人様のベッドを占領しているくせに、と心の中で思った



「…こない至近距離で寝顔見せつけられたらあかんわ」
こんなん『先生襲って下さい』って言うてるようなモンやで!?
見ないようにせんと。見ないように、見ないように…



「あかん、見てまう」
自分が情けないわ…


コケシが一個、コケシが二個…





xxx
酔っ払ってから15時間後


お、薬効いたみたい
隣で寝ているおじ…兄さんは
何か苦しそうな表情を浮かべながら寝ている

何かと闘ってるのかな


「うーん…あ、起きとったんか」
「ついさっき。うなされてたけど大丈夫?」
「分からん、何かと葛藤しとったのかも…
それよりどうや調子は」
「お陰様で頭痛はだいぶ治まったみたい」
「せか!ちゅーことはー」
「昨日の続き、したいんでしょ」

「挑発は冗談半分やってんけど」
「ギブアンドテイク…あ、テイクアンドギブかなこの場合」
「予想外のテイクやったな〜」



…やっぱり暑いよこの家



END


>>>コメ。<<<
酔っ払いネタ。お酒は20歳から。
本当は千歳で書こうと思ったけどオサムちゃんで。
何か酔っ払ってどうのってネタを書きたいシーズン(どんなシーズンですか



>>>モドル<<<
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