***whiteroom&blackstar***
何も聞こえない暗闇に何を求める?
その音を妨げるのは何だと思う?


white room & black star


白い壁は塗られる為にあるんやと思う


「保健室…って、真っ白やな」

「…まさか頭も打った?」


髪を掬い上げて額を確認する

「失礼やな、正気やで」

「だったら尚更危ない」


部活中
この日は何やボケッとしとったみたいで

いつもなら取れた金ちゃんの悪ふざけのボールすら気付かんで
…足にクリーンヒット

「湿布貼ったらすぐ治りそうだけど、はい」
「あ、貼ってくれへんの?」
「自分の方が分かってるでしょ、痛い場所」
「冷たいわー」
「愛情の裏返しです」
「嘘言え」


保健室の先生はどうやら帰ってしまったらしく

書きかけの保健便りみたいなんが机の上に散乱しとるままだった


「病院行った方が良いかな?」
「大丈夫やろ。軽く当たっただけやし、よくあることや」

で、ただ黙って俺の横に座ったまま足下を覗いて居た

「テストの一件があってから、何や部の雰囲気変わったよな」
「そうかな?」


レギュラー全員+で400点以上取らんと部活禁止っちゅー
よう分からんルールで始まったテスト勉強対策(speedy-masterより)は
結果的に部内の団結力を高める結果になり
いわば一石二鳥や


「部活の引退までにが誰と付き合うか見物やな」
「あはは、その頃には冷めてるよ皆」


真っ白の空間



「そもそもはどういうタイプが好みやねん」
「え?そうだなぁ…」

そう言えば誰一人聞いた事無いんとちゃうかな

「気遣わない人?」
「いや、そない疑問系で聞かれても。お前のことやろ」
「言った後で気付いたんだけどね、
人を好きになるって意味がいまいち具体化してないというか。
だって、白石もシャンプーの匂いすれば誰でも良いわけじゃないでしょ?」
「まぁ、せやけど」
「結局、どんな御託並べても自分に一番合う人って言うのが決め手なわけ」

得意そうには喋った
せやけどそれは殆どの人が気付く事やと思う
「可哀想やから黙っとこか」
「何が?」

「いや、別に。ほな戻ろか―っと」

急に歩いたせいか片足に変に力がかかったらしい

「だ、大丈夫?」
「スマンな、危うくカーテン向かって突進するところやったわ」

少しでも動けば肌が触れそうな至近距離

「…白石やっぱ綺麗な顔してるね」

…そないまじまじと見られたら照れるやんか


「何やねんそれ…ちゅーか女子やったら無意識に離れたりするんやないの?」
「あ、そんなもんなのかなぁ。そう言う白石こそ、離れたきゃ離れれば良いじゃん」

この勢いでくっついたらどう反応するんやろ



「…」



「そ、それは反則じゃないですか白石君」
「…反則やろな」

「だ、誰も居なかったから良いもののね、み、見られたりしたらどうするの」
「動揺し過ぎやろ。あ、慣れとらんの?」
「当たり前でしょ?!私付き合ったことないんだよ!
白石は慣れてるかもしれないけど!」
「別に慣れとるわけやないけど。まさか初めてとか?」
薄ら笑いを浮かべながら問う
「ち、違うもん」
「せやったら話矛盾しとるやん」
「い、家の犬とか…」
「はは、なるほどな」
「何もおかしくない!先戻るからね」
「顔赤いで」

「赤くない!バカ石」
「…何やねん、それ」


xxx

顔赤いで」
「うっそ!?謙也まで私を陥れようったってそうはいかないんだから」
「陥れる?テンションおかしいで。白石と何かあったん」
「べ、別に何も無いよ」


「…で、本当のところは」
「別に、少し悪戯しただけやって」

「悪戯って言っても、多種多様ばいね。何やっとったんだか」
「これからはしたもん勝ちやで、千歳」

白石はそう言って
肩を軽く叩くと部室に向かって行った


「白石…一体何を!?」


不思議そうに白石を見つめる千歳
果たしては何事も無く引退出来るのだろうか。。。



END


>>>コメ。<<<
ショートショートだったな…
他の話とちょっと設定続いてますネタ(説明が長いよ)
保健室とか屋上とか裏山とか大好物ですb(食べ物じゃない)
どんどんエスカレートして行くんですかね(んな聞かれても)




>>>モドル<<<
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