***天変地異***
今日こそはアイツをあっと言わせてやるんだ


天変地異

形振り構わず喧嘩を売りたかった。
誰か騙してみたかった。
と言うか、普段クールな顔したアイツを騙したい。


「また…厄介なヤツターゲットにするんやなは」
「たまには中学生らしい顔が見たくなるというか。
何て言うか、ありえない程表情隠すの上手いから、アイツ」
「…騙されたと思ってたら
こっちが騙されたって事になりかねんからな…色々考えんと」


、その話にアタシのーった★」
「こ、小春先輩!?いつからいたんですか!」
「今さっき!えぇ作戦があるわー!!耳貸しやぁ」

「……え!?」
「真面目に言うとるんか小春」
「モチー♪これは成功すると思うけどっ」


「白石部長、どない思います?」
「うーん…確かにそこまでやったら騙せるとは思うけど」
「リスクが高過ぎる?にはちょっと厳しいかな??」
「やーりーまーす!やってみせますよ」


さて、の運命やいかに。
そして、IQ200の小春が考える作戦とは一体…


xxx
作戦の中で私の役回りはいたって簡単

PCに小春先輩から貰ったUSBを差し込んでデータを移し、
haruフォルダ内の
”start.exe”というファイルを実行させるだけ


「ねぇ光、パソコン借りて良い?」

部屋に入り、光がいなくなる前に
スタンバイ状態のパソコンを指差す

「えぇけど」
「どーも」
特に怪しまれることもなくパソコン確保

光が居間に向かったのを確認すると
私はさり気なくUSBを差し込みデータを移していた

小春先輩はこう言っていた
「光ってパソコン得意やろ?
せやからアタシがウイルスに感染してるように見える
プログラムを組んだデータをに渡すから
それを光のパソコンで実行させて欲しいわけ、分かる?」
「はい、分かりますけど…バラしたら怒りませんかね」
「せやからリスクは高いって言うたやろ?
もしかすると意外な光の一面が見れるかもしれへんし、
下手したら殺されちゃうかも★なんてね♪」

…正直、死にたくはない


データを移動させてUSBを取り、プログラムを実行すると


「うわ、気持ち悪!」

無数のハートマークがデスクトップ上に広がり
あっという間にハートだらけになってしまったウイルスもどき。


「解除方法なんやけどShiftを押しながら”seikou”って打てば消えるから」


…小春先輩は本当に凄い先輩だと思った

そんな事考えてると光が戻ってくる
私はパソコンを隠すように光を見た

「光、あの絶対怒らない?」
「…何や、パソコンおかしくしたとか?」

…鋭い
「何か…ネット見てたら良く分からないページに飛んだらしく」

静かにパソコンから離れて光の様子を伺う

「うわ、めっちゃ気持ち悪!何やこのウイルス」

顔を覆いながらそう呟いていた
クリックしても強制終了も全く効かない

「本っ当にゴメン!!」
こ、殺されるだろうか

「はぁ…めっちゃショックやわ…何も出来へん」
お、珍しく悲しそうな顔してる

頬杖をしながらこちらを黙って見る

「か、悲しいよね」
「もう泣きそうや」

確かに小春先輩は間違っていなかった。
気に入っている物に裏切られるほど悲しいことはない。

それにしても弱ってる顔なんて見れないもの。可愛いなぁ

「怒ってる?」
「せやな、めった刺しにしたいくらいやわ」
あー、バックアップデータどこまで取っとったかな・・・
「めった刺し・・・あのさ光」
本気に聞こえるから恐い
「何やねん。今めちゃめちゃ機嫌悪いで、俺」

「も、もしも私がそれ仕組んでたら・・・どうする?」




会話が止まる
数分間の嫌な間を経て、先に口を開いたのは光の方だった



「何の為に?って、聞く」
「中学生らしい顔が見たかったから、って答えたら?」
「・・・めっちゃ中学生らしい顔やん、あどけない可愛ぇ中2やろって、返す」

・・・そう見えないからここまでしたんだよ

?何黙っとんねん」
「あどけない中2に見えないし」
「えっ!ホンマに?!」

ちょっと、真面目に驚いてるよこの子
「そういう時は中2っぽいけど…Shift+seikouって打って」
「ここまでのプログラム組めるって言うたら・・・バックは小春さんか。
も随分ピンポイントで嫌な仕掛け人つけよったな」
「っていうか、私は白石部長に相談してたんだけど
小春先輩が途中から入って来て、わーってなって・・・そんな感じ」
「どないな感じやねん」

案の定キーを打ち込むと元の画面に戻り、
デスクトップに残っていたフォルダを捨てた

「はぁ、ホンマ焦ったんやけど・・・バーーーカ」
「んな!そんな伸ばすな!!」

「ドッキリ大成功・・・か?良かったな」
「微妙。ねぇ、絶対年誤魔化してるでしょ。本当は高校生だったりして」
「どやろ?俺騙されてる相手見るのが楽しくてしゃぁないから
気付かんうちに騙してたりして・・・ね!」

・・・ね!?
っていうか何、何その笑顔!?


「ちゅーわけで、
「うん、何の切り替えし?」
「何や、中学生らしさを演じてるつもりか?惚けたって無駄やで」
「いやいや、リアルに疑問を抱いてるよ」
「・・・」

光は頬に手を当て、何かを考えた後私に歩み寄って呟いた。

「ま、知らん方が逃げんでえぇかもな」


これから起こる事は全て騙し合いでも建前でもない、俺の本音やから


そう付け足して。




END


>>>コメ。<<<
光の化けの皮を剥がそう大会です(何ですかその大会は
中2にしては落ち着きすぎた天邪鬼、財前少年を騙してやろうと
頑張ってみたものの、案の定見返りは大きかった模様(可哀想
IQ200の小春はブラッデ●マンデイ並に凄いんだと思います(笑



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