***悪いクスリ***
、脱いで」

平日の部室にて、
そんな出来事が起こっていたなんて知る由も無いだろう


悪いクスリ


その日も俺は部活しようと部室まで向かっていて
普通にドア開けて、着替えて、練習して帰る。
いつもの流れやんそれ。
別に変な部分は一箇所も無い


ドアを開けようとした時、中から人の声聞こえてきた
この声は・・・

せやけど様子がおかしい。
俺は黙ってドアに耳を当てながら中の様子を伺うことにした

「痛い!!千里、もう止めて」

千里・・・っちゅーことは話し相手は千歳か
痛いって何しとるんやろ、二人

「本当は気持ちよかやろ?」
「気持ち良くない!」

はぁ?何しとるんか全然想像つかへん…


・・・今から5分程前


部活の準備をしようと思ってカバンを置いた時、
机の上にあった本を見つけたわけで


「あぁ・・・白石のだな、きっと」


”これで毎日健康!足ツボ百選!!”


ところどころに付箋が貼ってあって
”筋肉痛に効く!”とか
”目に良い!”とか”肩凝り”とか・・・

「これ効くのかなぁ」


「足ツボ?」

大きな影が本に被さる

「白石のだよね多分」
「はは、そうやろな」
「えー、疲労に効果有りだって、本当に効くと思う?」
「それ白石の前で言うたら怒られったい」
「確かに・・・そうだよね」

「何なら、試してみる?」
「足ツボ?」
「靴下脱いで」

「い・・・良いよ、大体私足裏触られる事すら苦手だし」
「大丈夫、加減するから」

と、半ば強引に足は千里の膝の上に置かれたわけだ

「美味しそうな足」
「お、美味しそう!?それ褒め言葉?」
「食べちゃいたい位綺麗な足やなーって」
これ、千里が言ってるから良い物の
おじさんとかに言われたらセクハラになるんだろうな・・・
って言うかそれ以前にまず気持ち悪いし。
「食べても良いけど・・・多分美味しくないよ」
「じゃあ今度」
「今度?」

足の話はそこで途切れた。今度・・・食べられるんだろうか。

「えーと、ここらへん?」
本を片手に探り探りでツボを探す千里に対し、
足裏が弱い私はきっと声にならない笑い方だったに違いない
「無理!くすぐったい!!」

魔の手から逃れようと足を引っ込めようとするも、
流石男子。微動だにしない

何笑っとると?」
「だって、いっ・・・強い!」
「あぁ、スマンスマン。それにしても女子の足って小さかね、
もっと強く押したら骨折れたりして。・・・強くしてもよか?」
「絶対ダメ!!!」
「あははっ、冗談ばい」

コヤツは・・・!ニコニコしながら何気に酷い事を言っている

「千里の手大きいね」
「背、高いからかな」
「段々慣れて来た」
「そっか、じゃあ次・・・疲れ目」
「あぁ、目は大丈夫だよ。絶対疲れてな・・・あっ」
「何ね、疲れとらんかったら痛く無いはずやろ」
「いや・・・違・・・っ!」
あまりの痛みにもはや何かを言うのも辛い
必死にもがこうとするも、痛過ぎてその場を動けない

「反応せん・・・ってことは、もっと強くした方がよかかな」
「!」
ちょ、ちょっと!!この鬼!



・・・で、現在に至るわけだ。

「な、何やっとったん二人して」


そこには並べられた椅子の上に力尽きて
若干息を切らしながら横たわっていると、
本を読んでいる千歳の姿。

「財前が好きそうな事・・・とでも言っておこか、?」

そっと微笑んで優しく問いかけた

「も・・・何でも良い・・・」

はぐったりしている様子で、
乱れた髪の所為で顔が隠れていて表情が全く見えない

「はぁ?全くわからへんわ、片方裸足やし」
「はは、謙也にはまだ早いかもな」

「そうそう、俺幼いから・・・って何でやねん!!タメやんドアホ!」



xxx
その日の部活中・・・


「足ツボ?別に好きやないですよ、俺」
「いや・・・やられるんやなくて、やる方」

財前はピンと来た


「あぁなるほど。エグいことしますね、千歳さんも」
「そうかな」
「エグい?何で足ツボがエグいんや?」
「謙也さんにはちょっと早いかも」
「はぁ!?年上やぞ!!」


、歩き方変やで?右足どうかしたんか」
どう見ても右足を庇いながら変に歩いている
「全部白石のせいだ…バカ」
「は?何でやねん」
「もう健康関係の本とか絶対忘れないでよ」


END

>>>コメ。<<<
爽やかSな千歳を・・・!と言うコメントを頂いたのでこんな話を…笑
足ツボは支配権を握れる意外なS行為だと思います(勝手に
伏せてたらちょっとエロいかなって勝手な妄想です(何考えてるんですか

タイトルは9mmの曲より。



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