***Stray CatB***
優しくなりたいと思っていた
むかしむかし、まだ幼かった時
だけど今は強くて優しくに変化した
それは強くないと優しさは続かないと知ったから









どこがどうって訳じゃないけど
最近 の様子がおかしい。
少し、寂しそうに笑うのが気になる。







部室にこもって考え事をしていた俺に、
忍足が声を掛けてきやがった。


「どないしたん?浮かない顔やな」

「ああ、ちょっとな」

「おっ。もしや姫さんの事かいな!?」

「ああ」


俺の素っ気無い様子を見て、忍足は盛大な溜息をついた。


「なんだよ、溜息なんかしやがって。鬱陶しい!!」

「自分、姫さんになんかしたんか?
ま〜た他の女にちょっかい出したーとか」

「んな事するかよ、 との付き合いは遊びじゃねぇ、本気だ」

「ほんじゃ、何悩んどるんや?」

「アイツ… 、最近様子が変だ」

「変て、どんな風にや」

「どんなって…ただ変なんだよ」


忍足は、俺の言ってることが分からないって顔をして笑った。

俺だって分からんねーんだからな。

忍足に分かられちゃたまんねぇーよ。



「なんや、そら」

「そんなの俺が知りてーよ」

「やっぱ姫さんの機嫌損ねるような事したんちゃう?」

「するかよ、んな事!」

「やろな〜。最近の跡部見てればよう分かるわ」

真面目になってお母さん嬉しい、なんて言いいながら
ハンカチで涙を吹く真似事をしてる。
こいつ一体何しに…からかってんのか?あーん

「ったく、くだらねぇ事聞くな!」

「しかしな」

納得できないといった感じで、忍足は本格的に
腕組みして考え始めた。
そして何かひらめいた様にポンと手を叩いて俺を見る。

「自分、姫さんに優しくしすぎなんとちゃう?」

「はっ?」

今の俺はきっと間抜けな顔をしてる。

「だから、優しくしすぎとるんとちゃうか?」

「まぁそりゃな…ってなに言わせるんだよテメー///」

「なぁ跡部」

「あんだよ」




「あんまり優しすぎるのも考えモンやで」





俺の肩を叩いて、そのまま忍足は部室から出て行った。




俺は忍足の言葉の意味が理解できなかった。



好きな女に、それも本気な女に優しくして
何が悪いんだってんだ。
大事にしたいと思うのは当然だろ?
『優しくしすぎる』
それの何がいけないってんだよ。








忍足の言葉がやたら気になって仕方なかった。
無性に に逢いたくなって、
俺は青春学園まで来ていた。



暫くすると、校舎から が出てくるのが見えた。
けど、その横には誰か居て




男?しかもアイツは―――









気付けば俺は走ってた。
の手を取り、自分の方に引き寄せた。










「俺の に、何気安く触ってんだよ。手塚」






腕の中に を収めて、俺は手塚に言い放った。
視線の先の手塚が俺を威嚇するみたいに
睨み付けてきやがる、気にいらねぇ。




がお前のモノなら、どうしてそんな顔をさせるんだ?」

「は、何言ってんだ」

「いつも寂しそうに笑ってるだろう」

「!!」

「手塚君、何言ってるの」

俺の腕の中から抜け出そうとする



「お前には関係ない。帰るぞ



の手を取り正門へ向かおうとした、その時




「本当に、 の事が好きなのか?」




その言葉は、俺を動かなくさせるには

充分すぎる言葉だった。

「好きだぜ。決まってんだろ」

「……」

「お前…、手塚よぉ。」

「なんだ」





聞かなくても分かってた。

でもあえて聞いてみたかった。











が好きか?」









「ああ。好きだ」







眼鏡の奥のその瞳が、

俺の後ろに居る を愛しそうに見つめる。





「チッ」











俺しか気付いていないと思ってた、 の小さな変化。

手塚もそれに気付いてた

それが気にいらねぇ





―――後書き

オッシー友情出演!!
彼の言葉が物凄く重要だったり……


>>>感想<<<
コレから先まだ私にも届いてないのでドキドキですvv
オッシー!!オッシードリから結構久々ですねvvv
いよいよ恋も三角関係になってきましたな。うゎ〜ぉ(誰
オッシーの言葉が重要・・・なるほど、かみしめておこ〜。


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