***Stray CatD***
溢れ出てくるのは ドロドロとした醜い感情ばかり






なぜ俺じゃない?












屋上から教室に戻る途中、階段の踊り場で足を止めた。
振り返って、また階段を駆け上がった。




予感がした



重いドアを開けると――
座り込んで、泣きながら携帯を握り締める がいた。





!」

俺は のその小さな手から、携帯を取り上げた。


「何するの、返して」

「どこに掛けるつもりだ」

誰に掛けるのかなんて分かりきっているのに。

「…景吾」

「なら返さない」

「手塚君!」


子供みたいな事をしてる、下らない嫉妬だと分かってる。
それでも嫌なんだ、俺だけを見て欲しい。


「返して、お願い」


は、立ち上がって俺から携帯を取り返そうと、必死に背伸びをする。
だが、俺と の身長差は大きくて、背伸びした所で届くはずもない。
そんな の姿を見て、俺の中で醜い感情が溢れ出てくる。


その醜い感情が嫉妬だと分かっている



俺は の腕を取って、抱き締めた。







「やだ、手塚君」

「今だけだから」

「ダメ」

「返して欲しいんだろう?携帯」

「…でも」

「黙ってろ」





こうしてる間、 は『俺のもの』だと思える。
温もりが伝わり、愛しさが込み上げる。








その時、俺の手の中の携帯からメロディが鳴った。
ディスプレイを見ると『景吾』。
俺は仕方なく、それを に返した。




「ハイ」


「うん。うん」



笑ってる。
チクリと胸が痛む。



「分かった、うん、じゃあ」



「何だって?」

「手塚君には…関係ない」

「そう…だな」

「教室、戻ろう」
















ドアに向かう、 の手を掴んだ。
驚くその顔をそっと両手で包み、大きな瞳を覗き込む。




「手塚君?な……んっ」





こんなことイケナイ
でも止められない





触れるだけのキスを、段々深めて――





唇に、そして―――首筋に




跡部の付けた『印』とは別の場所




きつく吸い上げて、俺だけの『印』を刻んだ。









パンッ









「こんなの…」















泣かしたかったわけじゃない。
笑ってほしかった。
俺にだけ笑ってほしかった――なのに











「好きだ」



俺は間違っているのだろうか?



「好きなんだ―――」






が泣いている。俺が泣かした。
それでも俺は、 が欲しい。
の気持ちが欲しいんだ―――





>>>姉様より<<<
まだまだ強引な手塚。この気持ちは抑えられないと言った感じでございます。
あと二回もあるです。(宣言)最後まで読んでやってくれ!!



>>>感想<<<
ちょっと改心した空海です。きちんとアップしてますよ〜♪
キャ手塚ちょっと強引過ぎるんじゃな〜い(ドキドキ)略奪最高
あと2回しかないのね(号泣)いや〜また連載頼みます(コラコラ)
あ、そう言えば跡部が出てない〜。あとべぇ〜(誰)


>>>モドル<<<
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