***Stray CatF***
後悔するような愛し方はしないって決めてるんだ













、これから手塚に会ってくるから、 はここで待ってろ」


手塚と会って話をするべきだと思った。
というより、 は俺を選んだと、俺の口から手塚に言いたかった。


「私も行く」

はここにいろ」

「でも――」


を連れてったら、手塚の奴が何するかわからねえからな


「いいから、あいつと二人で話したいんだ」

俺が言うと、 はシュンと下を向いてしまった。

「すぐ戻ってくるから、な?」

「分かった」





頷く の髪にキスをして、俺は部屋を出た。




















「なんの用だ、跡部」

「あぁ?決まってるだろ、 の事だよ」

がどうかしたのか?」
手塚の目が一瞬揺れた。

「アイツは俺を選んだ。まぁ、 は最初から俺の女だけどな。
 だから、これ以上アイツに余計な事するな」

「俺は…俺はそれでも が好きだ」

「チッ」

がお前を選んだからと言って、そのまま諦める事は出来ない」

の全ては俺のモンだ、お前が入る隙間はねえんだよ」

「それでも……好きなんだ」

「てめぇ」

「これ以上話しても無駄だろ。俺は帰らしてもらう」

は俺を選んだ。それが全てだろ!」






俺は立ち去ろうとする手塚に叫んだ。






足を止めて、手塚が振り返る。












「人の気持ちは変わるものだ」

「俺は変わらねぇよ」


フッと笑うと、手塚は俺を真っ直ぐ見た。


も…同じ事を言った」

「同じこと…」

「ああ。お前に対する気持ちは変わらないと…完敗だな」

「…そうか」

嬉しくて笑みが零れる。

への思いは簡単には捨てられない、だから待つさ」

「あ?何が言いてーんだ」

「隙が出来るのを待つさ」






そう言って手塚は、夜の薄闇に消えていった。











「隙なんか…出来ねーよ」























「お帰りなさい」

部屋のドアを開けると、心配顔のが、俺を迎えてくれた。

「ああ、ただいま」






なんで、なんでこんなに愛しいんだろう







「なに?」

「これから先もずっと、俺だけを見ててくれ」



はキョトンと困った犬みたいな顔をした後、満面の微笑を見せた。




「もちろん!景吾となら、きっと幸せだから」

「きっとじゃねぇ。絶対だ」




言葉にしなければ伝わらない想いも、確かにあるだろう。




、愛してる」

「私も愛してる」






泣き笑いのの、左手薬指には








小さなダイヤが輝いて――








愛しさが溢れ出す。
前よりも、もっと好きになっていくのを感じる。










約束しよう それはとても儚いものかもしれないけど
君の為に何度でも誓おう  永遠の愛を
この世にたった一人  君の為だけに―――






―――後書き
俺様至上主義(?)な跡部でも、好きになった子には
メチャメチャ優しいはず……と思い書いてみました。
手塚はねぇ……私、手塚好きなんで…こんな中途半端な感じで……

実はコレ 主→手塚→跡部視点の順番で書きました。
最後の2話が跡部視点で続きましたが(汗)我ながら頑張ったなと。

ABF話での詩は廣瀬裕子さんの「BE SIDE YOU〜あなたのそばに」
から使わせて(引用かな)もらいました。

最後までお付き合い頂き、本当に有難う御座いました。
感想なんか頂けると嬉しいです。


>>>感想<<<
はい、完結ですよ!!皆さん(号泣)HAPPYENDで何より何より。。。
そう、めっさ優しいの、この跡部〜。あとべぇ〜(誰ですか)
えーっと。アップとか遅れたり色々ホントすみませんでした・・・↓↓
跡部と手塚に奪われるなんて羨ましすぎる。。。と思いながら読んでました(爆
まだまだアップしてないドリがあるんでお楽しみに☆姉ちゃんお疲れですvv


>>>モドル<<<
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