***かわいい人***
かわいい人






一緒にいられる事、それが幸せ










「・・・・


「・・ん、なに景吾?」


「いや、なんでもない」


「そう」




こんな短い会話を先程から何度も繰り返してる。





ゆったりしたソファに凭れて本を読んでいる景吾の足元には
同じ様に本を読む彼女。

景吾の足に凭れて。









「なぁ、


「・・・ん、なんですか?」


「そこ、疲れないか?」


「ん、平気だよ」




がのんびりした口調で答える。
景吾は気付かれないように、そっと溜息を吐いた。
忙しい合間をぬってやっと取れた休み。
なのに、肝心の彼女は何処に行くでもなく
ただ景吾の足元に凭れてのんびりと読書に耽っている。







。そんなにソコがいいのか?」


「ん〜、別に。ただなんとなく落ち着くなと」


「落ち着くのか?俺の足に凭れてるのが?」


「うん。でも、いやなら隣に座ろうか?」


「・・・・・・なぁ」


「なんですか?」


「その、出かけたりしなくて良いのか?」


「なんで?」


「なんでって、せっかくの休みだろ」


「だから!」


「は?」


「せっかくの休みだから、こうして景吾と一緒にいたいの」









全然分かってないんだからと、少し頬を膨らますを見て
なるほどな、と納得する景吾。

足元に凭れかかるの頭を、景吾はそっとなでる。
何故だか、とても愛しく思えてしまう。









「おまえが何処か行きたいなら・・・・」


「いいの!こうしてるのが良いんです!」





体勢を崩して、は景吾に向かってビシッと指を指す。
分かった?とでも言うかのように。
頑固な彼女。
一度決めたら、それを覆す事はない。







「・・・外には行かないです」


「ああ、それはもう分かった」


「じゃあ何ですか?」




首を傾げて景吾を見上げる
その表情は景吾を男にするには充分過ぎたようで・・・・。










「だから何ですか?」


「その本いつまで読んでる気だ?」


「はい?」


「俺はもう、とっくに読み終わってる」


「はぁ」


「お前が読み終わるの待ってたら、日が暮れちまうと思わねぇか?」


「ムカッ」



また頬を膨らませて、じっと睨む
そんな彼女を見て景吾は微笑を止められない。




「そんなに読みたいならベッドの中で読めばいいだろ」


「はい?」


「まぁ、読めるとは思わねぇけど」


「・・・・・・」


「ほら。さっさとこっちに来い」


「・・・・景吾のスケベ!!」


「スケベって・・・お前なぁ」


「嫌だ〜〜こっち来ないで!!景吾のバカバカ」




後ずさりする
その距離をいとも簡単に縮めてく景吾。



「バカバカうるせぇよ」


「バカ!景吾なんか嫌いだ〜〜」


「へぇ、嫌いねぇ?」


「うっ・・・・」


「あん?」


「ウソ。嫌いじゃない。むしろ好き」


「むしろって・・・このバカ」


「バカは景吾でしょ!このバカ景吾!」


「こっち来るのか?来ないのか?」


「・・・・・」


「俺と一緒に居たかったんじゃないのか?」


「・・・・行く」


「ほら。早くしろ」


「・・・はい」






>>>後書き<<<
休日シリーズです。跡部です。
なんだか訳分からんねー・・・(自爆)
久々に書いたって事で見逃してください。。。



>>>コメント<<<
久々の表小説こうすぃん!!てゆーか姉ちゃんの小説が久しぶり(アハ☆
今妙にテンションハイで書いてます(笑)あとべん!!凭れてるソファーは絶対豹柄(ココ確実/笑
押されてるヒロインが可愛いと思いましたvムフフ(怪



>>>モドル<<<
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