|
愛されるより愛していたい むしろ今は愛するしか出来ないから 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)T(2004/9/18) 「いいか、今度はコイツをこめかみに押しつけるんだ」 「―分かってる」 かけひきは始まった 私が勝てば賞金が、負けたら …ドカン。 所詮商売道具。 愛故に出来る賭け事 「はよ始めんしゃい、」 「分かってる」 人差し指を引く ―カチャ。 「生憎、私の勝ち。残念だったわね」 「まだ玉が出たわけじゃない、あと5発ある。勝負はこれからだ」 ニヤニヤとこの取引を見る彼を横目で流した どうも今回の賭けには自信があるらしい― 「じゃ、次はこっちの番だな」 今度は相手が人差し指を引いた ―カチャ。 「―ハ、アハハハハ！！生き延びた！残念だったね、お姉さん」 「まだあと4発あるでしょ。私は絶対に勝つ―」 「そうそう、まだ勝負はこれからじゃきに、下品な笑い聞かせるな、オッサン」 「言葉から学び直した方がいいんじゃないかい？ワカゾウさんよ」 「―黙れ」 「チッ、この銃でお前を撃ち抜きたいわ」 「それが出来ん事を一番分かっとるのはオッサンじゃろ」 「―フン、お前も人が悪い。自分の女を賭け事に使うんだからなぁ？」 「―…」 「女、早く引け」 「―言われなくても引きます」 ―カチャ。 「今回の勝負、絶対私の勝ち」 「まだ3発残ってる」 「最後まで残ったらオジサマがドカン―」 「その前にお前に当たればいいことだ」 「―それは当たってから言いな」 ―クソオヤジ、早く吹っ飛んじゃえ 「オッサン」 「―何だ、ワカゾウ」 「こっちの勝ちじゃ、金くれんかのう」 「―何を言う！！！まだ勝負はついてないだろ、 それともお前はこの結末が分かるとでも言うのか！？」 「そうじゃきに―止めときんしゃい、オッサン」 「女を守りたいのは分かるがな、勝負っていうのは 『勝ち』か『負け』の二つしかないんだよ、分かるか？」 「―モチ。」 「だったらどっちかが当たるまで決着はつかねぇんだ」 「でしたらお好きにドウゾ。」 バーン ――――――――――――――― 「―バカだねぇ、このオッサン」 「…このドレス、結構気に入ってたのに」 「金ならココにあるじゃろ、クリーニングにでも新しいの買うでも好きにすればいい」 ―だって、このドレス…雅治がくれたものなのに… やっぱりどうでもいいの？ 所詮商売道具 「ねぇ、雅治」 「話する前に顔―…ほい、ハンカチ」 「あ、ありがと」 ハンドルから片手を離し手渡されるハンカチ― 顔についた返り血を拭き取る 「―で？」 「わ、私はやっぱり…」 ただ言いように利用される商売道具？ 車が止まった 赤信号 深夜の静寂が一台の黒いスポーツカーを包む 「悪くない」 「―え？」 「悪くない質問じゃの―」 「―」 紅く染まったハンカチが足元に落ち 何事もなかったように信号は青に変わった 車が進む 次の商売地へと 「分かった？―」 ―仮にもアナタの商売道具 たかがキスの一つや二つじゃ答えになんてならないけど？ 「―フン、流石。言うねぇ」 嘲笑いながら詐欺師は答える 賭け事の大好きな彼が。 誰もいない、深夜の3時 港の倉庫に車が止まる 相手は既に到着済みだった 「遅かったなぁ？」 「ちょっと道に迷ったの、ゴメンナサイ」 「―こっちだ、早く来い」 本日、第二の仕事が始まった 賭けるものは勿論、金と命 久々に親友に会いました。そしてネタを考えてました ギャグとか言ってたのにね、何かやっぱり私好みになっちゃったよ あれです、連載欲しいとか言われたのであのー連載。 仁王の言葉が微妙でゴメンナサイ、自分いっぱいいっぱいです(死 続きを見たい方は下にスクロールして下さい↓↓ >>>モドル<<< 形あるもの最後は壊れる 命あるもの最後は死ぬ 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)U(2004/9/19) 「姉ちゃん、その赤いシミどこで付けた」 「―さっきちょっとケチャップこぼしちゃって」 「･･･随分と派手にブチまけたんだな」 「どこか気の抜けてるところがあるみたいなの、気にしないで」 「フン」 彼は鼻で静かに笑った 倉庫の中はランプが一つ 机を照らしている 私達の『賭け事』は以下の約束事があった @来ることを誰にも伝えない(必ず一人で来ること A賭け金は一億以上を原則とし、私達に勝てば賭け金の二倍を渡す B賭け事に直接参加するのは私 C私達の存在を第三者に絶対教えない つまり、賭けに参加する人は全てコチラ側のスカウト。 数学を得意とする彼はいつも賭け事の前に難しい計算をして作戦を練る その真意が私のためなのか金のためなのかは未だ分からない 「―分かったか、女」 「…あ、ゴメンナサイ、もう一度…」 勿論、賭けの方法は相手側が決める こうして現場に来て説明を受けるまで分からない 「簡単じゃ 」 「―ん」 机の上を指さして言う 「２本のビール瓶があるじゃろ」 「うん」 「このうちどちらか一方には毒薬が―」 「分かった、もういい」 「じゃあ始めようか」 「でも、アナタどちらかに入れたってこと、知ってるんでしょ」 「―もちろんそちらからドウゾ」 「仮に私が毒薬入りじゃない方を選んだら―」 「ククッ…その時は潔く俺は飲みますよ」 「…ヤバイ奴、スカウトしてしまったかのう」 ―さっきから無意識だとは思うが相手は右に目を向けとる …毒無しは左か 「 」 「―…」 視線が左に動いた ―左ね、分かった 「じゃあ私はこっち」 「―クク…それじゃあ俺はこっちだな」 「お兄さん」 「―何だよ、外野」 「アンタ、命惜しくないんか」 「―命賭けると思ったからお前はスカウトしたんだろ」 「…確かに―そうじゃけど」 ･･･けど 何故あんなに自信に満ち溢れとる それに、あまりにもこの賭け事はシンプル過ぎる コツン 「いただきます」 「サヨナラ、外野サン」 ―!! 「 、伏せろ！！！」 ―！？ バンッバンッ 「キャ！！」 ――――――― 視界に広がるのはさっきまで会話をしていた賭け相手 赤く染まっている床と人 「―スマンのう 」 「…」 怖い怖い怖い… 「･･･ ？」 ―何があったの 「ギリギリまで気付かんかった」 「アイツ、両方に毒薬入れとった」 どこで切ろうか迷ってここで切ってみた。 アリキタリで申し訳無いです…Ｂｙ駄文屋空海 どうなんだろ、どうなんだろコレ(かなり心配 続きは下です。気になった方スクロールドウゾ。 >>>モドル<<< ―そんなキツク抱かないで、血ついちゃう 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)V(04/09/23) 「―俺もまだまだ勉強不足じゃきに、申し訳ない」 ―だって私はあなたの商売道具 いつかはこの業界で命落とすのを覚悟で 「黙れ、何も言うな」 「・・・」 ―…自分勝手過ぎるよ、いつもいつも 商売道具が無くなったら商売はできないもん…ね？ だからとっさに相手を撃ったんでしょ？ 黒いスポーツカーは港を去る 少しだけ空は明るくなっている ―私はやっぱり商売道具以外になれないんだね 「まぁた、その質問」 結局答え言わないからせざるをえないんじゃん 「ハハッ…確かにそうじゃのう」 こんな闇世界でずっと生きるなんて、どうかしちゃうよ私 「何を今更言うとるん、ずっと続けて来とんのに」 今ね、凄く雅治が怖い 生きてる人を迷い無しに殺す雅治が凄く怖いの しかも何事もなかったように金は取って 何事もなかったように平々凡々と暮らしてる 私はずっと賭けられてるけど そこだけは怖いの、いまいち納得いかないの――― また車が止まった 今度は赤信号じゃない 道路脇に――― 「今日のお前はおかしい」 え？ 「今まで、ずっと何も言わんで従ってたお前が急に―」 ―違うよ、今までずっと我慢してたけど さっき目の前で殺された人を見た時に本当に怖くなったんだよ？ 「俺が撃つ現場なんてモン、いつも見とるじゃろ」 ―確かにそうだけど…雅治こそさっきはいつもと違った 「―何が」 …いつも冷静に考えるのに、さっきは何だか焦ってた 本当に私が死ぬと思ったから？ 「―…」 車が進んだ 明け方の4時過ぎ、鳥の鳴き声だけが聞こえていた やっぱり…やっぱり答えられないんだ その後何も話さずに気付けば家に着いた 「…早く降りんしゃい」 ―あ、ゴメン…ボーっとしてた 「車庫に入れて来るきに、先家入ってて」 ほい、鍵 「うん、わかった」 商売道具は金庫の中に大切に閉まわれる それは『ヒト』としてではなく、勿論『モノ』として バタン ―…汚い血 洗い流さないと ドレスを着たままバスルームに向う 温くなった浴槽の中に何も考えず浸かる ―…生きてる価値なんて無い いっそこのままココで――――― 返り血が浴槽に広まっていく 意識が遠のく ―商売道具は電池が切れました 商売道具はショートしました 商売道具はもう動けませ――― バンッ ―ここにいたんだ ザバッ 妄想の赴くままに更新。嫌いな方、ゴメンナサイ(一礼 これから先黒くなると思われるので気を確かに(むしろ私が… 続きは下です。気になった方スクロールドウゾ。 >>>モドル<<< どうやらぬるま湯の中に沈んでたらしいね、私 私？いや、商売道具だから…コレ？ 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)V(2004/9/27) けど苦しくないのは―なんで？ 商売道具だから酸素がなくても生きていけるの？ ぬるま湯の中で目を開ける 商売道具が起動を再開する 「―・・・」 曇った視界から見えるのは 賭け事が好きな― 雅治 ザバッ 「ゴホッ、ゴホッ…」 ―なんで？ 「―何やっとん、そこはベットじゃないきに」 「その証拠に苦しかったじゃろ」 ―そんなこと、分かってるよ そっちこそ、何で自分まで苦しい想いして助けようとしたの しかも自分も浴槽に潜ってまで 危うく雅治も死ぬところだったよ？ 「―そん時は、そん時。」 やっぱり商売道具が無くなったら困るもんね 稼げなくなるよね 「―商売道具、商売道具って―」 事実でしょ アナタは質問しても必ず答えない 甘い言葉をかけたり優しく投げかけてその場を凌ぐ 「…バカじゃのう、 」 ―なんで、なんでバカって言うの 「―っよいしょっと」 …何？どこに連れてく気？ ドサッ 「―ゴホッ…」 何… 「ベッドはこーこ」 …水浸しでそんなこと言ってる場合じゃないよ 大丈夫なの？ 「―商売道具かそうじゃないか教えてあげるきに、静かにしてんしゃい」 ―いや、何する気 止めてよ、止めてってば 「なして？」 静かに死なせてよ 電気回路、自然にショートさせてよ 「―まぁたそうやって物扱いしよる」 ドンッ 「―っつ…」 ドスッ ―死んでやる もうこんな闇の生活堪えられない ズリズリズリ… ―包丁…包丁 ―うっ… 乱暴に髪を上に引っ張られる 「欲しい物はこれじゃろ」 ―良く分かったね。ありがとう 「俺が殺す」 …え 「俺が殺すって言っとるんじゃ」 それじゃあ雅治、捕まっちゃうよ。 「その心配は無い」 「 を刺して俺はこめかみに向かって引き金を引く」 ―な、何言ってるの それじゃあ雅治も死ぬんだよ？ 「そう言うことになるのう」 「結局、何も出来んで終わるんなら死んだ方がマシ」 ―何も？ 「―流石にのう、キスだけじゃ物足りんよ」 商売道具にそんな深い関わりを求めるの 「…何も分かっとらんよ、 は」 「俺は一度もお前を商売道具なんて思っとらん」 何、今更綺麗事言って 「じゃあ、今までにお前を『商売道具』なんて言ったことあるか？」 ―… 「自意識過剰じゃ、 は」 「悲劇のヒロイン演じてただけじゃきに」 ―殺して 早く殺して 気が変わる前に早く…早く早く… ―安らかに眠りんしゃい、 ゴメンナサイ、黒い、暗い、紅い(ぇ 以後、暗くしないよう頑張りたいと思います。(何の決意？ 近鉄ラストゲームの日に更新。(特に意味は無い 大変お待たせしました(？)続きです。ややグロいです↓↓ >>>モドル<<< 所詮商売道具 ？ 商売…道具なんだよね 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)W(2004/10/06) 雅治は最後に 『一度も言ったこと無い』なんて言ってような気がする 確かに言ってなかったかもしれない となると、やっぱり自意識過剰？ 目を覚ますとそこは地獄― ―え？ 見覚えのある天井 見覚えのある景色 見覚えのある―顔 ―な…んで ねぇ、何とか言ってよ 何とか言って 何で私だけが助かってるの？ 刺したじゃない、雅治、私刺したじゃない ほら、血だってこんなに出て… ―違う これ、私の血じゃない 私、血が出てない ―いたっ… 首が痛い …私は気絶させられただけ？ なら、尚更おかしいじゃない 何で、何で雅治だけが？ いっつもいっつも自分勝手に何でも― 失って初めて気付くものがある 失うまで気付かないものもある イヤ イヤイヤ――――― 私も連れてってよ 何で一緒に連れてってくれないの？ 死人に問いかけたって返ってくるわけないのに バカみたい、私いつもより話してる。 死人には人見知りなんてあったもんじゃないし 包丁ー包丁… 床に転げ落ちてる包丁 今度こそ誰にも止められないよね？ もういつもの銀髪が赤髪になってる姿を見ていられない 痛々しいよ 喉元に刃先の狙いを定めて 私はなんだってよかったの 雅治、あなたの一番近くにいられるだけで 「止めんしゃい、」 ゴメンナサイ、黒い、暗い、紅い(パートU 暗くしないのはムリでした。(決意奇しくも散る 久々のくせに空白多くて短い気が…。期待を裏切るのが大好きな女です(何 大変お待たせしました(？)続きです。やっぱグロいです↓↓ >>>モドル<<< 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)X(2004/10/17) ―ツー 若干遅い ってか…え？今の声… あれ？むしろここはあの世ってヤツ？ にしては随分とまぁ現実的な… あ、浮遊霊？私…早く成仏させてよ… ガバッ キ、キャー！！！ わ、私足あるし何故か雅治が、雅治が… ば、バイ●ハザード！？ 「ちょっとケチャップこぼしちゃって」 …は 「…、土壇場まで白状せんじゃろ」 「笑いこらえるのに必死だったわ、俺」 ―詐欺師 「何とでも言いんしゃい」 大嫌い 「さっき愛してるーとか言っとったの誰」 …ズルイよ、ズル過ぎ 「ククッ…こういう性格じゃきに、すまんのう」 ―私だけ怪我したんだけど 「―…同じ事して気すむんだったらドウゾ刺してくださいナ」 顔を上げて喉元をつきつける …コイツ、本気だ ザクッ ツー… 「ホントに刺しよったな」 ―刺せって言ったじゃん 「お前、少しは考えろよ―しかも俺の方が出過ぎ」 ―え、そう？わかんない、全身真っ赤過ぎて 「―確かにそうじゃのぉ」 とりあえず洗い流した方が… 見てるコッチが辛い 「喉元痛くて動けんきに」 はい、サビオ。 「―…それで済む出血か？コレ」 アナタなら大丈夫でしょ 「冷たいのう、」 「早く連れてって」 ―へ？ 「さっき酸素供給してあげたじゃろ」 「今度はの番」 ゴメンナサイ、黒い、暗い、紅い(リターン 死んだと思ったら生き返ってまた死んで(あれ？) 終わりが見えてきません。(ぇ)はい、次は完結です！ >>>モドル<<< 回転盤(ﾙｰﾚｯﾄ)Y(2004/11/02) ―別に頼んでないんだけど 「それを巷では『ヘリクツ』って言うんよ」 ―… ゴメン。。。 「何？」 −ゴ メ ン ナ サ イ ！ ！ 「はーい、良く出来ました」 …もっと刺しとけばよかった…(怒 「あ、あれじゃない？」 え？何― 「、今めっちゃ寒くない？」 ―そりゃずぶ濡れだからねぇ 「じゃあさぁ―」 ―/// 何考えてるの！バカ バッチーン！！ 「痛っ…つれない奴じゃの―」 「ほっぺも痛いし喉元も痛いし―」 ・・・ 「誰のせい―」 あー！もう分かりました、分かりましたよ！！ 「何が」 喉刺したのも私です、ビンタしたのも私です!! ドウモスミマセンデシター 「そうそう。だから？」 ―先程の要求をのめと？そう言いたいの？ 「うん」 。。。１回きりね、１回きり。 「癖になるかもしれんきに、確定しとかん方がいいんじゃない？」 な り ま せ ん ！ ！ 「じゃ、お風呂場いこっか？」 ニヤニヤするな！気持ち悪い。。。 あ、期待に応えられるかは分かりませんケド 「には何も求めんよ？」 ///バッチリ求めてるって…ズル過ぎ・・・ 私は商売道具じゃなかった 彼が一番必要なモノ＝商売道具 すなわち 商売道具＝私 だとすると 商売道具＝賭けられる人 だから 賭けられる人＝信用できる人 って意味・・・ なんだよね？雅治？ 回転盤―ＥＮＤ もうちょっとグロテスクに、エロエロに書きたかったね(暴走用語多発区域 書きたかったねって・・・誰に何を求めてるんだろ、自分(爆死 他にも色々生と死の狭間で繰り広げられる危険なゲームを書きたかったのに… 何か全体的に暗かった(性格のあらわれ？ 超危険なカケヒキゲームは裏に載せるべきだと思いました。(Ｒ指定にひっかかっちゃうからね 裏サイトで暴走しようかな(既にしとるがな、Ｒ指定書きまくりやがな/誰 最後に読んで下さった方、有難う御座いました。 次の連載は赤也メインのミステリー系『狂う女』です☆ |
| SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||
