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「そう言えばこの前見かけたよー」 「えー？どこで？」 「河川敷」 日没前だって言うのに凄くラブラブだったからかなり目立ってたよ？ 失恋レストラン 『フルーツパフェ、ご注文のお客様ー』 あ、私じゃなくて彼です 『あっ、失礼致しました。お客様が―』 アイスティです、ゴメンナサイ。 『いえ、こちらこそ…では、ごゆっくり』 大抵間違えられるね、品物 「何でだろうねー」 ―分かって無いのかよ、コイツってば… 「…何？一口食べる？」 あ、いや、いらない。 「美味しいのに」 …で？いきなり何？ 「うん、あのさぁ」 俺達、別れない？ …え？何急に。 「だから、別れようって言ってんの」 …何で？ 「いや何でってさぁ、ほら、俺B型だし」 意味わかんない 「自己中になりがちだったじゃん？」 へ？そ、そう？ 「何でも自分のやりたい放題して…」 話が見えてこないんだけど、結局何でなの？ 「振り回してばっかで可哀想だなぁって思ったし」 「何よりも友達でバカ騒ぎしてた方が楽しかったし！」 …あん時は本当にバカだったんだって 「えー、マジ？」 …丸井の方が。 「うわ、ヒドっ」 「ダメ？」 ほら、アイス溶けてる。 「あ、やべっ」 食べながら聞いてて。何も返答しなくていいから。 昔から仲良かった私達って何か成り行きでここまで来たって感じだったけど 結局昔と今は全然変わって無いような気もするし 私は別に意識して何かをしてるわけでもないの。 まぁ、実際ブン太も昔のまま変わって無いしね 今更振り回す振り回さないの心配されても遅いって話で― そう言うんなら友達に戻っても何ら支障は無いよ？ 好きな人でも出来たの？ 「いねーよ、好きな人なんて」 フーーーーーーーン 「何だよ、変な目で見んなよ！！本当です」 じゃあ河川敷でイチャついてた人は何？ 「！！」 焦ってどうしたのー？まるいくーん？ 「み、見てたの」 見てたのーｖｖ 「い、言っとくけどお前が思ってるような関係ではないから」 え、違うのー？ 「何、そうであって欲しかったわけ」 いや、そういうわけじゃないけどー 「あれさぁー、良く見てた？」 だって遠かったもん。あのね、気付いて無いかもしれないけど 君、髪の毛赤いよ 「知ってるから。」 要するに遠くでも一目でわかるの！ 「あ、そういう意味」 そうそう。で？だったら何者？？ 「いや、それ以前にお前ガッコ違うから知らないだろうけど」 うん 「あれ、俺のぶ…」 ん？俺ノブ？ドアノブ？？ う し ろ み て ！ ！ 何、いきなり小声で― し ず か に ！ ！ 指図すん… ―あーーーー！！(必死に声を殺す あれ仁王君でしょ！？仁王君！！ 「うるさい」 何ーヤキモチー？かーぁいーー 「違う」 いや、ほんっとかっこいいよね。かっこいいよね！！ 彼なら騙されちゃうよね！騙されたいよね！！ 「うるせってバカ、その横だよ、よーこ！！」 え？横ですか …どちら様？ここからだと後姿しか見えないでしょ？ あ！も、もしかして… か…かのっ… エーン(号泣 「落ち着けバカ」 何だよーダブルパンチかよ？殺す気？？ 「あの後姿どこかで見覚えない？」 …んー？どっかどっか… あぁ！！河川敷でブン太といちゃつ――― 「声でかい!!!」 ご、ゴメン。。。 え？何で？何で？ 「落ち着いて、落ち着いて聞けよ？」 はいはい。 「あの人はな」 「部長なの」 …ん？ ま、丸井サンってばいつから女テニに？ 「いや、だからあいつ男なの。おーとーこ。」 は？ 男？♂ですか？ってことは。 「確認しなくてもそうだろぃ」 …ヒュ―☆ ゴメン、別れよう。こっちも了承するから じゃ、これアイスティ代ね。またメールす、するわ。したっけ！！ ガチャン 『ありがとうございましたー』 …アイツ確実に勘違いしたな 面倒なヤツ… プルルル… 「おかけになった電話は、お客様の都合により―」 ピッ ―ソッコーで拒否ってんじゃねぇよ！！ ガタン あ、サクランボ食べ忘れた ちっくしょぉー！！ 失恋レストラン。完 丸ブン別れネタ夢。失恋レストラン♪ 彼は好きなものは最後のお楽しみタイプなんです(きっと だからサクランボ食べ忘れて出てきちゃったんです。(焦ってて 今思えばレストランじゃなくて喫茶でも良かった、タイトル(−− |
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