***日曜のお墓参り***
近づかない方が良いよ、ろくなこと無いから




日曜のお墓参り



いる、またいるよ
「何が?」

いつものことでしょ、後ろにいるの
「…あぁ、霊?」

その言葉口にしないで。こっち見てる
「あーゴメンゴメン」


第六感なんて凄いねとか散々言われたけど
実際男からは気味悪がられるし
友達も減るし
ろくなこと無いし。


あーあ、ぬ〜べ〜とかいないのかなー(いません

「ねぇねぇ」


…何で私に話しかけるの?
「だって、一人で寂しそうだったから」

好きで一人なわけないじゃん
人には無い能力をちょっと持ち合わせてるだけなんだけど




ま、とにかく危険だから近づかない方が身の為だよ





「フーン、霊ねぇー…」
口に出さないで、寄ってくる


「え?いんの?今ココに」
…いるよ、2人…っつか2体?



「俺のこと、見てる?」
―…いや、私の方睨んでる…はぁ…


「ちぇー嫌われてんのかなー?」
…嫌われてるとかの問題じゃなくて
見える私の方を見てるってだけだから…
それに嫌われてた方が安全でしょ


「えーでも何か負けた気がする」
勝ち負けの問題じゃないんだってば!!
見えてるこっちは必死なの…



とにかく霊感強い人に近づくとうつるから関わらないで
何か起こっても対処しきれないし


ゴメンね折角話しかけてくれたのはありがたいんだけど
クラスの不思議ちゃんでいいよ、私は。




「べっつにいいじゃん?」



何が?


「うつった時はうつった時って事でvv」



…あのねぇ丸井君…
こっちの身にもなってみてよ…




「俺別にのせいにしないし」

…そうは言ってもねぇ…イタッ
「?」


あぁ、気にしないで。
そうは言っても今まで色々な人がヒドイ目にあってきたし
「血、出てるよ?」

いつものことだから。
「…何で?」

…何だろう、カマイタチかなぁ?
まぁそれは置いといて
これ以上誰かを怪我させるのは…
ましてやテニス部でしょ?運動部は尚更危険だよ
「―だって面白そうなんだもん」


…はぁ?
「いろんな話知ってそうでさー!怖い話聞かせてよ」

あのね、だから!!
「シャレになんないって?」

う…
「ピンポーン♪」


「まぁそう頭抱え込まないで!!なっ」


…キーンコーンカーンコーン



「じゃあまた後でな」






・・・・・・

…お母さん、
初めて友達が出来そうなんだけど

どうしよう?


『好きにすればいいじゃない』

けど、あたしのせいでまた何か起こったら
『友達なんでしょ?』

ん・・・まぁそうなんだけど・・・
『だったら大丈夫なんじゃない?きっとー』


『今度うちに連れておいで?』

―お母さん、その友達って
『男の子なの?』


『そうなの?…も遂にねぇークスッ』

///笑わないでよ
『ハイハイ、照れない照れない』


――――――――――――――――

「…、誰と話してんの?」
お母さん。

「そっか」



「火ある?」
何で?





線香、つけたいんだけど





ありがと、丸井君






「そだ、今度一緒に墓参り連れてってよ?」
え?
「俺ものお母さんに会いたいし…ダメ?」





ううん、いいよ。





「いつ行くの?今度」
毎週日曜日は欠かさず行ってるけど…
「じゃあ今度の日曜な」



うん







――――――――――――――
『優しそうな子で良かったわね』
エヘヘ、そうかな?
『結婚式行きたかったなー』
お母さん!気が早いよ!!!まだ付き合ってるわけでもないし!!
『ゴメンゴメン』



『今度の日曜、楽しみにしてるね』
いつもよりお花、多めに持ってく!



『いつか彼とも話したいなーお母さん』
―いずれそうなっちゃうと思うよ、あたし。
『フフッ』









今度の日曜は今までで一番楽しい日曜になる予感。




終わり。





>>>後書き(っていうより言い訳<<<
ヒロイン暗っ、てか縁起悪っ(爆死
どうしよーこれでマミー死んじゃったら(ハラハラ
最近丸井ネタしか書いて無いなー。
霊感のある母から産まれてきた私は生憎第六感ありません(テヘ


>>>モドル<<<
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