***勇気コンプリート***
「いだだだだぁー!!」
「うるさーーーい!!!バカ!男でしょ!」
「俺もう男じゃなくてもいい!」
「何破天荒なこといってんの!」



破天荒はボーボボだけでコリゴリだ(マニアック発言
ケガなんて大嫌いだ
女なんて、女なんて・・・ちきしょぃ


そしてすねた頬と一緒にまたガムを膨らます




勇気コンプリート


「・・・丸井、そろそろ我慢しないと殴るよ?」
「だって痛いもんは痛いじゃん!!!お前分かってねぇよ!」
「こんくらいで痛い痛い言ってたらこの先絶対もちません」
「なんだよ、女のくせに生意気なんだよ、は」
「生意気じゃないですー。普通のことを言ってるだけー、ハイ終わり!」
「ってぇぇぇ!!叩くなよこのヤロー!!」
「うるさい!ほら、さっさと戻った戻った!」




は絶対男だと思う。
がさつで何言っても返してきて涙一つなんて流さないで・・・
女の可愛さなんて微塵も見られないし。ヤツは絶対男だ、そうとしか思えない。


仁王・柳生と俺・ジャッカルのダブルス練習試合をしていて
仁王のボールが取れなくて体勢崩して転んだ時に膝を擦りむいて死ぬほど血が出て
てか俺の中では意識不明の重態並に死んでて本気で痛かったんだって、膝!
それを見ていた男女、に手当てをしてもらわざるを得ない状況下、俺は暫し納得がいっていなかった。


何でこんな可愛くもない女をマネージャーになんてしたんだ幸村は。
男テニのマネージャーになりたいヤツなんていっぱいいるのに何故・・・


―でも幸村恐いからそんなこと口が裂けても言えねぇ。

ボーっと真田と柳の練習試合を見つめてみる
百聞は一見にしかずとかって言う諺があるけど
俺の場合、百聞しても一見してものこらねぇ。
頭悪いのか?いや、そんなことねぇ(つか思いたくねぇし

典型的なB型の所為か?

集中してやったものに関しては悪いけど誰よりも自信があるし
大好きなことだけは絶対忘れない自信もある。

やっぱ典型的なB型なのか?


「丸井!」
「へ!?」
「何ビックリしちゃって」
ごちゃごちゃと話は脱線して更に意味は分からなくなるわ
結局何も飲み込めてないわでいきなり声が聞こえてきたらそりゃビックリするだろーが。
「いや、べ、別に・・・」
「今色々考えてた?」
「だから、別に。」
「目が泳いでますよー?丸井サン」
「泳いでねぇし」
「誰の試合見とんの?」
「は?真田とや―」



周りの状況をやっと掴めた

「真田と?」
「―・・・何でもねぇ。」
「そんなボケーッとしとんの真田に見られたら間違いなくビンタじゃきに、気を付けんしゃい」
「ん。ゴメンなんか。」
「何謝っとんの(笑」
「いや・・・もう―仁王嫌い」
「うわ、間接的に言おうとか無しに直接かい」
「だって俺―」

俺の次は?
B型だから?破天荒だから?自己中とかだから?
いつもは「人間を4つの種類に分けられるわけねぇ」なんて言ってる俺が
B型だから直接的に言ってしまいますなんて言ったらどうなる?
笑われるに決まってんじゃん、ダメだ俺。やっぱきちんと言葉を考えてから口にださねぇと

「俺?」
「いや、うん・・・」
「何か今日の丸井、変」
「変じゃねぇよ」
「そか?・・・まぁ、知らないフリしとくきに。ほいじゃ」
「ん?あ、あぁ。サンキュ」

そう言って仁王はコートに向う。どうやらシングルスの練習試合らしい。
らしいって・・・把握してねぇ俺はやっぱ話を聞いてないらしい。あ、またらしいって客観的表現使っちゃった。
てか仁王ってシングルスできんの?最近柳生とのダブルス練習だけで全然見てない気が。
まぁ、立海テニス部レギュラーともなると絶対強いに決まってるだろうけど。赤也と戦ったら負けたりして(笑

また話を脱線させ意味も分からない妄想に想像力を使ってしまった。あーぁ、俺妄想狂?


「なーぁに考えてんだよっこのやろっ」
「って!!」
後頭部ぐわんぐわん鳴ってんだけど(怒
「ボーっとしてないで練習しなさい」
「うるせぇ、女は引っ込んでろ!」
「は!?これでも私マネージャーなんですけど」
「俺は認めてねぇ」
「3年も一緒に居て今更何・・・」

「丸井!!!早く部活に専念しろ!!!」

「う・・・」
「ハモんなよ!!」
「ハモりたくてハモったわけじゃないし!」



ボーっとした一日は終了した。
何でボーっとしてたのかはまだ良く分からねぇ。
―ただ・・・ただ―



ただ、もしかしたらイライラすることをに当てつけてたのかもしれねぇ





xxxxxxxx
部活終了後、色々と試合用紙等のプリントを部長と片していた。
何かとマネージャーの仕事も大変。まぁ3年目だしダイブ慣れたつもりだけど

「ねぇ、精市」
「ん?何、改まって。」
「―私・・・何か間違ってる?」
「え?」
「その・・・飴と鞭っていう言葉あるでしょ?私、鞭と鞭って言うか。男っていうかさ」
「フフ、そんなことないよ。は十分皆を支えてくれてるよ。」
「んーそ、そうかなぁー。照れるなぁ〜。でも・・・」
「でも?」
「でも丸井はそうは思ってくれてないみたい。納得いかないっぽい。」
「―丸井が?」
「うん」
、ちょっとこっちおいで」
「何?」

距離が近づくにつれ改めて精市と自分の背の差があることを実感しつつ
指差す方まで歩み寄ってみる。真田譲りのビンタでもされるのか?


いきなり頭上に手をやられると思いきや
ポンポンと頭を叩かれた

「は?」
「こうされると落ち着かない?え、落ち着けない?」
「え?あ、い、いやぁ大丈夫っス。落ち着きます」
何故こういう状況になると敬語になってしまうのかはさて置き。

「うちの部活は個性的な面子ばっかだから
たまには反発しちゃう人だっているよ。大丈夫だって。」
「んー・・・」
「その問題をいつも解決できるのがでしょ?」
「そうかな。・・・幸村部長!私に勇気を下さい(笑」
「え?マジで?んー・・・」


と迷いながら精市は身長差なんてお構いなしに顔をぐいっと持ち上げ口に運んだ


「―勇気、出して頑張って?」
「・・・///」
・・・顔真っ赤だけど大丈夫?」
「大丈夫・・・じゃない・・・」
「え?」
「てか意外に精市積極的・・・」
「フフ、もこんなに可愛いトコあるのにね。でもこれはこの状況にならないと見せてくれない顔だけどね」
「・・・もうそれ以上言わないで・・・うぅ///それに精市、マジなんて言葉使ったっけ」
「そこは別に突っ込まなくても良いんじゃない?(笑」
「さっさと仕事終わらせようよ・・・」
「そうだね」

微妙な心境の中、仕事も終わり岐路に着いた
マネージャーという役柄に自信が持てた気がした。(それ以前に精市の積極的な面を見てちょっと焦ったけど。


明日からもいつも通り接すれば良い。それが私流マネージャー業。





「おはよー、丸井」
「あ、おはよ」
「今日も部活頑張ろーね☆」
「ん?あ、あぁ。」

なんだよ、気にしてねぇのかよ。コイツ

「図太いな、お前」
「そう?意外と繊細だよ。昨日も―」
・・・言えねぇ。部長とあんなことして慰めてもらったなんて言えねぇ。
「昨日?」
「き、きのー・・・な、涙でま、枕を濡らしました。」
「はぁ?」
「い、いや気にしないでくれ」
「意味わかんねぇよ」

今一番亀裂が入っているのは丸井だ。

「丸井」
「何」
「私そんな男っぽい?」
「は」
「いやだから、男っぽいって聞いてんの」
「ハッ、何だよ?らしくねぇな」
「何かついこの間までは普通だったのに最近不満そうだし
いや、男っぽいとか何で競争率高いテニス部のマネージャーなのかとか絶対思ってると感じまして。」
「フーン、お前結構洞察力いいんだ?」
「そう?」
「ちょっと、そこ座ってくれない?」
「そこ?そことは」
「そこって言ったらそこしかねぇだろ」

そこと指している場所=一面に広がる草、草。
どこで話してるんだって突っ込まれそうだけど実際グラウンドの脇の草っ原で話してましたから(波田風

「・・・で?」
「話は幸村から全部聞いた」
「精市から・・・全・・・全部!?全部って何!!」
「お前がマネージャーとしてやっていけるかどうか心配してるって話」
「・・・それだけ?」
「は?」
「いや・・・そのー・・・いいです。」
「・・・俺は別に傷つける為に言ってたとかそういうわけじゃなくて
3年もずっと同じ部活で活動してたお前だからっていうボーダーラインを俺なりに付けてたんだけど
実際何にも分かってなかったらしいな。ゴメン」
「えっ」
「だからゴメン。俺3年って言う時間に甘えてた。特に3年になってからは気とか遣ってなかった」
「はぁ」
丸井って結構大人なんだなぁ。見かけは丸くて可愛い顔してんのに
「大丈夫?」
「うん。まぁボチボチ大丈夫だよ」
「そっか。だったらいーんだけどさ」
「丸井、結構大人なんだねぇ、ん?ん?」
「・・・顔を覗きこむなよ、顔を」
「じゃあ部活行こっかー?」
「ん?あ、あぁ。そうだ、さぁ」
「何ー?」
「幸村に甘えたんだって?」
「う・・・そ、それをどこで?」
「昨日聞いた。可愛いとこあるんだよーって言ってました、部長サン」
「おうおう・・・聞いたのはそれだけかい、それだけなのかい?」
「―さぁね(笑」
「な、何その含み笑い!!!」
「こーんなことしたとか、知りませーん!!」
「!!!」



グラウンドではサッカー部やら陸上部やらが準備してるというのに
(その前にここがグラウンドということを忘れているのでは?)
そんなのお構いなしで勇気を頂く方法を実践した丸井に対し昨日以上に体温が上昇した気が。

「部活―行きますかお嬢サン?行けます??」
「・・・顔を覗きこまないで」
「何?」
「顔を覗くなって言ってんの!!」
「そういうとこが可愛くねぇんだよな。お前」
「うるさいー!!ぶりっ子にはなれません。むしろ鬼を目指してますー」
「鬼にはなんな」
「丸井に言われる筋合い無し!」
「鬼になったら恐い物ナシになっちまうし。勇気、あげられなくなっちゃうもん」
「〜///(コイツはホントに・・・///」
「俺、勇気を渡す瞬間のお前の顔が好き」
「なんてマニアックな・・・ちきしょぉ、何が勇気だこのやろぅ」
「幸村の言った通り可愛いし、それに勇気って言ったのお前だろうが」
「・・・精市め・・・隠しておこうよそういうことは・・・;;てか勇気下さいとは言ったけど
だれもキスして下さいとは言ってないんだよ?」
「プラスになるならそれでいいじゃん。あー俺広めないようにしないと」
「へ?」
「いつも意地っ張りなお前がすんげぇ可愛くなる状況があるなんて言ったら狙われるじゃん(俺みたく/笑」
「それはないよ〜、みんな彼女いるしさ。(あれ、そういえば丸井もいたのでは?」
「浮気したくなるって。てか本気で変えたくなるって〜」
「どこにそんな魅力が詰まってるって言うのさー。私は独りが一番気楽なの。誰かに束縛されるのはイヤ」
「う、そう来たか・・・フラれちまったな、俺」
「そうだねー・・・って何ですかいきなり!ほんの少し可愛い場面があったからって告白!?軽いんじゃないのー?
軽い男は断固拒否。ガードの固さだと柳生君あたりがビンゴ。彼こそまさしく本物のジェントルマン★」
「軽いか?一目惚れには時間関係ないぞ」
「一目以上してるしね、うん。それにあなた、彼女いたでしょ。あやふやが一番関係ボロボロにするんだよ。」
「そ、それはそうだけど。」
「よーく考えてみて今一緒に居る彼女より私の方が良い!って断言出来るようになったら
全てをきちんと白紙にした上で告白して下さいよ、丸井クン。ちなみにさっきの行為は100%浮気ですから肝に銘じておくように。」
「・・・以後気をつけます・・・。」
「あ、精市も浮気か?」
「いや、部長は確か彼女いなかった・・・はず(多分」
「まぁ精市に関しては私から言ったから多めに見ておくとして。」

そうこう説教している内に唯一の2年レギュラーが呼んだ

「丸井先輩ーさーん!ミーティング始まるっスー!!」
「え、俺まだ制服なんだけど」
「同じく・・・」


「お前ら何をやっている!!ミーティング前に着替えておくのが鉄則だろ!!!」
「は、はいーっ;;」



バッチーン(×2


「いだ・・・・;;」
「うぅっ・・・ヒドいよ女の子にビンタするなんて・・・顔は止めて!やるならボディにしてボディに!!(古」


「フフ、二人ともいちゃついてた罰だよ」
「何、いちゃついとったん?やるねぇー。」
「でも女子にビンタはフェアじゃないのでは」


「せ・・・精市の所為でしょ!」
「え?何も知らないけど、マネとして着替えてなかったのはビンタ当然でしょ」
「・・・スミマセンでした。」


まだ冷めない体温と
赤く残るビンタの痕をつけながらミーティングに挑むとはなかなか内容が入りません。
ボーっとする中でこの2日間に起こったことを整理しようとも思ったけどムリ。

でもどうせだったら仁王に相談しておくべきだったなぁ(でも勇気とか言ったらどつかれそうだな;
一度でいいから独占したいね、彼は。あの束ねてる部分の髪が意外にサラサラで良いんだよなぁ(髪フェチ?
でも彼女いないとか何でだろうねぇ、なった子が大変なことになるからかねぇ・・・

「―?」

やべっ、思わず目が合ってしまった;;
メモ取ってるフリ・・・はっ!!何相合傘書いてんだ;;



―(は何一つ頭に入っていない)ミーティング終了―



「は、はいっ;;」
「俺と目、あった時何か違うこと考えとったじゃろ」
「え、やっぱり気付いたんだ・・・うん、他のこと考えてた・・・てかミーティング何一つ頭に入らなかった」
「やっぱりの。独りだけ上の空だったきに、絶対他のこと考えとると思って俺もお前のこと見てたんよ」
「あはは・・・(苦笑 面目ない・・・;」
「何考えとった?」
「あ、いや別に。。。そだ、着替えに行かないと。マッハで」
「何で俺と目合わさないわけー?そんな目つき悪いんか」
「いやぁその・・・えぇと何で仁王には彼女がいないのか・・・なーんて思っておりまして、ハイ」
「そりゃ俺と目合っちゃうのぉ」
「す、スミマセン余計なことを・・・」
「考えてみれば凄く簡単なことだと思うけど。」
「人気だから彼女になった子が僻まれたりイジメにあったりしちゃうからでしょ」
「違うー。」
「え、違うの?」
「ずーっと片思いしとるんよ。最も両思いになんて絶対なれんからもはや諦めモードなんだけど。」
「か、かかか片思い!?へぇーへぇー!!満へぇだよ!(古いです、時代は終わりました/ぇ」
「その子絶対男作らないタイプじゃからのぉ。」
「あ、私と似てる(ついこの間まで何も無かった女だし
でも仁王が惚れる女なんて相当上玉だね!いやぁいいなぁその子!仁王独占とか!髪触り放題じゃん」
「―髪?」
「あ・・・いやぁ実は私仁王のその束ねた部分の髪が凄く大好きでして。
マッサージする時になんていうか・・・その束ねた部分狙って指圧してます(告」
「どーりで不自然な感じがすると思った」
「!バレてたのか・・・ゴメン変なマネで・・・」
「別に気にしとらんよ。俺の髪で良ければいくらでもドウゾ」
「え!!マジっすか!一度でいいから人差し指と中指の間に挟めて触りたかったんだよねぇ〜
家にあるぬいぐるみの尻尾と似ててvv」


、だから早く着替えろー!!!」
ビクッ
「は、はいぃー!!!!」
えーん、仁王の髪の毛ーあと一歩だったのにぃー(号泣


「スミマセン真田’副’部長」
「たわけ!副を強調するな。」
「ゴメーン、弦一郎★」
「・・・俺は女だからって容赦しないからな」
「う・・・;;」
神様、涙で視界がボヤけて見えません。

「はーい、ラスト1周〜!!」
、さっきはゴメンね」
「―いいよ、気にしてない」
「すねないでよ、今度オゴるから」
「え!!マジ?!私パフェがいいな」
「はいはい、それじゃぁ今度の日曜にでも」
「今度の日曜?今日にしようよ、今日ー」
「今日?」
「今日食べたいー・・・ダメ?」
「フフ、いいよ。それじゃあ早く仕事片さないと」
「私も手伝うから。手伝えることがあれば」
「そうだね、重労働はにまかせるよ」
「じ・・・重労働!?女の子にそんなことさせていいのかい、いいのかい!?」
「何言ってんの、力あること知ってるんだから(笑」
「は、ハハ・・・(苦笑)おっと、そろそろ皆ゴールだね。それじゃ、放課後パフェね」
「分かった」

「完走御苦労!はい、みんなタオルとかドウゾ」
「配れよマネージャー!とかって省略すんなよ!!」
「うるさいブラジル!取りに来るまでがトレーニングです」
「冷てぇー!!」
「ブラジルって・・・ひどくねぇ?」
「人種差別はダメですよ、さん」
「はっ!ゴメンナサイ、柳生君」

「待遇違い過ぎねぇ?」
「おぅ、だって俺に対してあやまってねぇぞアイツ」


「はい、赤也」
「ドモっス」

「何故赤也だけに手渡し!?、お前贔屓かよ!?」
「だって赤也2年だもん」


(一同納得)

「赤也可愛いし。」
「・・・何言ってんスか、いきなり」
「いつもそう思ってたよ。生意気ですぐキレて赤目になって・・・」
「それ、けなしてませんか?」
「いや、私にとって最高の褒め言葉。めっちゃ可愛いもん」
「言葉は選んだ方がいいっスよ。」
「ウフフフー言うねぇ・・・このやろぉー!!」
「うわっちょっと先輩!!」
まだ汗が退かない赤也の髪をクシャクシャ触りながらジャレ合うのはちっちゃい頃に
日が暮れるまで公園で近所の子達と我武者羅に遊んでた時代に戻れるみたいで大好き

―ただ

「たるんどる!!さっさと練習に戻るぞ」
「何、真田ヤキモチ?」
「ば・・・・バカ野郎!!」


バッチーン(さっきとは違う頬、尚本日二回目/史上初



「うっうっ・・・」
「泣きまね相変わらず下手な、お前」
「ケッ、何だよ、最近あまりにも発展があるしビンタされるし」
「何逆ギレしてんだよ」
「逆ギレじゃない。丸井、早く氷持って来い」
「は!?てめぇがマネだろ」
「マネだってピンチの時くらいあります。もういい、自分で行ってくるもん」


そう言って私は部長に一言告げ、保健室に氷を頂戴しに行った



「失礼しまーす。先生、氷下さい」
「あら、どうしたの?」
「ちょっと・・・体罰を(辛笑」
「頬真っ赤じゃない!!何があったの!?」
「いいんです、いつものことですから・・・あ、イジメではないです!だ、大丈夫ですから氷を」
「ちょっと待っててね。今氷切らしちゃってて、職員室から持ってくるからそこ座ってて」


ピシャン


「あーぁ。マジ痛い。」

保健室って学校の中で異空間な気がしてならない
ベットにこうやって目をつぶって横たわると静かで、誰もうるさくなくて。
グラウンドで活動してる部活の声がやけに遠く聞こえて。。。

「このまま眠っていたい。」
「それはダメ」


「・・・!?」


目を開けるとそこには見覚えのあるジャージ。

「な、なしたん!?あぁ心臓止まってもいいですかってくらいビックリしたぁ!!!」
「それなら人工呼吸しないと」
「いや、大丈夫っス。大丈夫だから退いて(焦 てか何故に君がいるのかね?ん?全角100字以内で説明したまえ」
「何全角って・・・書くわけじゃないんだからさ。それと語尾が柳生先輩になってる」
「てゆーか敬語はどうしたの、敬語は。」
「二人っきりなら別でしょ。さっきは随分とじゃれてくれたねぇ、
「さんをつけろ、さんを。赤也、きちんと先輩後輩のボーダーラインは引いてたでしょ?」
「えぇ。そりゃぁこの部活でやっていくには上下関係きちんとしておかないと」
「分かってるならヨシ。あ、それに何で君がいるのかまだ聞いてないよ、あたしは」
「仮病っスよ、仮病。こうでもしないと二人っきりになれないですし」
「何でそう二人っきりにこだわるわけ?てか実際もうそろそろ先生戻ってくるよ」
「戻ってきませんよ」
「は」
「だって―」



先生、丁度他の仕事が入ったらしく俺に氷持たせたんだもん



「マジかよ!!この昼ドラみたいなドロドロとした展開は何者!?」
「先輩、可愛がってもいいっスかね?」



「いや、ちょっと待って切原君」
「待ちません。さっきのお返し」
「君彼女いるよね?いたよね彼女。うん、いいのかな?こんな変な女の子とあんなことこんなこと
しちゃっていいと思ってるのかな?良く考えなさいー。それに私、悪いけど力は君よりあるからね?」
「彼女はいますよ?でも先輩がいけないんです。俺をかまったりするから」
「赤也―それは答えになってねぇんだよこのやろーめっ」


右ストレート、見事ヒット。(分かってたけど


「あぁ!!しまった・・・おぉーぃ、赤也ーーー」

反応無し

「ち、ちょっと?ちょっと待ってよ・・・これ救急車呼んだ方が・・・」

恐る恐る床に横倒れしている赤也に近付いてみる

「赤也ー??大丈夫ー・・・ってわっ!!」

一気に立場逆転

「こら!人の上に乗るんじゃない!!重い!!私は漬物石に押されてる白菜か!!」
「先輩、すんげぇ痛いんですけど」
「・・・いやぁそれはその・・・反射神経と言いますか・・・答えになってなかった赤也が悪いと言いますか・・・」


今度こそ動けねぇ・・・マズイ、この状況は確実にマズい。
てかジャージで良かった・・・制服だったら絶対パンツ丸見えだっつーの(恥
そんなこと考えてる場合じゃないか

「先輩、俺の物になってくれませんか」
「無理無理無理無理(私モテモテじゃない?/笑)何で赤也の物にならないといけないのさ」
「そんな拒否んなくても・・・やっぱ年下はダメですか」
「そういう理由じゃないよ・・・てか早く氷頂戴よ。アナタは仮病だけれども私は戻らないと」
「だったらどういう理由っスか」
「あーもう・・・私ね、男を好きになるっていうのを一度も思ったことが無いの。だから中途半端はイヤなの!わかった?」
―床がつめてぇんだよ。白菜漬かっちゃうよ、良い具合にさぁ(半ギレ

「分かりました。流石に嫌がってる女、相手にするのはフェアじゃないんで。」
「偉いね、分かってるじゃん。やっぱ可愛いのぅvvこれからも彼女とお幸せに!」
冷たい床から解放&(若干溶けかけてる)氷ゲット
「先輩の言葉聞いて俺も中途半端に付き合うの、止めようと思います。やっぱ一番ダメっスよね」
「何だ中途半端に付き合ってたのかー。でも分かってくれて嬉しい!赤也っ」
「何―」

沢山もらった勇気を分けてあげるから、正しい恋をしなさい―



ガラガラ


ドキィーッ!!

「あら、随分氷溶けちゃってるわね。切原君、きちんと渡した?」
「だ、暖房がきき過ぎなんスよ、保健室!」
「そうなんですよ!!行こうとしたらみるみる溶けちゃって、床が水浸し―」
「確かに切原君も顔が真っ赤ね。そんなに暑いかしら」
「え、えぇ!!とっても!!!(二人)」
「今度はもうちょっと温度下げておくわね。ハイ、新しい氷」
「あ、ありがとうございますっ。じ、じゃあ切原君、おおお大事に」
「だだ大丈夫っスよ、ち、ちょっと休んでれば」


二人とも妙にどもり過ぎ(当たり前だっつーの


「部長、遅くなりました」
「随分遅かったね」
「え、そんな時間たった?」
「10分くらいだけど。何かあったの?そういえば赤也保健室に向かったんだけど。」
「氷が無くて先生が探しに行ってたんだよね(真実)そしたらどこにもなくて学校出てまで探しに行ったから(嘘)
それと赤也にも会ったよ(真実)苦しそうな顔で寝てたけど(バリバリ嘘)」

「そっか。それは災難だったね」
「うん」
「てっきり赤也がを狙って悪さしようと仮病使ったのかと思っちゃったけど、やっぱ後輩は信じないとね」
「―そ、そうだよ!(めっちゃ的中してまんがな;;」


最近なんでこんな色々あるんだ?何でこう発展が起こるんだ??
もしかして今が人生最大の『モテ期』なのか!?この先モテなくなるのか!?(泣
こんな時期が中3で来るなら氷帝にでも行っておけばよかった・・・くぅ〜〜〜!!


「はい、ちゅうもーく」
「おぅ!?金八先生!?」
「今何の練習してるかな?」
「・・・練習試合ではないでしょうか、先生」
「正解。誰と誰の?」
「丸井君とジャッカル君ではないでしょうか」
「正解。また上の空だったからさ。
「スンマセン、金八部長。何かと最近色々妄想してしまうもので。申し訳無い」
「謝るくらいなら最初から考えないの」
「はーい。」



xxxxx
「お疲れ様でしたー」
「あ、私赤也の様子見てきます。部長」
「うん、分かった。じゃあ片付け進めておくから」
「お願いしますー」




ガラガラ


「あれ、先生いないんだ(またですか)保健室の先生って何でいないことが多いんだろうか」
「赤也ー、調子は・・・」




―か、可愛いじゃねぇの!!(寝顔が
ど、どうしましょう、起こしましょうか(起こさないとダメなんだけどさ)あぁ写メにおさめたかった・・・(悔
彼女はこんな可愛い寝顔を間近で見れるんだすね(どこの人?)


普段はあんなに生意気なくせに何でこう寝顔っていうのは可愛いんでしょうか。このー小悪魔めっ!
でもあんま遅くなったら変な誤解されても困るから起こしましょう。仕方無い。

「赤也ー、部活終わったよー。早く起きて帰りなさーい」

・・・・爆睡?レム睡眠?ノンレム睡眠??保健室で爆睡とかどれだけ寝てないのさ、アンタ


「チューってしちゃうぞー!!チューって。恐い鬼が(笑」
「好きにして」
「!!」
―今のは寝言?だとしたらどんな夢をみ、見てるんだこやつ・・・R指定かかっちゃうんじゃないの?!いやぁ〜、中学生だねぇ〜
「好きにして って言ってんじゃん」
「あ、なんだ起きてたの。部活終わったけど」
「チューがなんとかってとこから微妙に起きてた」
そう言いながら目をゴシゴシと掻く赤也がたまらなく可愛くてやばかった、あの日(過去形?
「ウフフフフ」
「気持ち悪いんだけど」
「だって可愛いんだもん。寝顔、とくと拝見させて頂きました(南無」
「拝むなよ、人の寝顔を。あーねみぃ」
「ほら、さっさと戻るよ」
「あ、さん、髪にゴミついてますよ」
「え!と、取って取って」
視界が赤也から一気に白い布団へと向かう
こう見えてもあっし、髪の毛は結構気にする野郎でして(誰への説明?
と思ったらいきなり視界がまた赤也を察知(むしろ白い布団を見てる視界に赤也が入ってきたんだ

「嘘」
「えっ」



―眠たそうな眼の小悪魔は私の後頭部を思いっきり右手で掴み自分の口で顔を押えた。息も出来ないほどに。
く、苦しい・・・!!何、君は平気なのかい?(私は酸素不足


「〜〜〜っ!!」


ギブ、ギブだって!!参りました、二酸化炭素に負ける前に早く酸素をー!!!

「ぷはぁっ!!はぁ、はぁ・・・な、何でそんな密着せなあかんの(何故に関西弁」
「言ってることとやってることが違ったから。先輩、よだれ出てます。汚いっス」
「あ、あぁチューの件ね・・・ゼェゼェ・・・こ、こんな酸素不足だったらよだれだって出てしまうわ!汚いとか言うな!だったらするな」
「じゃあ俺帰りますー。教室戻ってカバンとってー・・・あ、制服が無い」
「ほら、制服とカバン」
「お、さっすがー!立海テニス部マネ」
「はんっ、ありがとよっ。もっとたたえたまえ」
「柳生先輩の口調、止めて下さいよー」
「じゃ、片付け戻るから。寄り道しないで帰りなよ?」
「はいはい。あ、サン」
「んー??」








「愛してまーす!!」








「アハハ、浮気すんなってー!!彼女を大事にしなさーい!(むしろ彼女に言いなさい、そんな可愛い顔して言うのならば」


ピシャン


マネージャーとして一人の可愛い後輩の成長を見届けるって言うのは素晴らしい事だなぁー!!
あの寝顔、今度は絶対写メにおさめるぞ!!そして待ち受けに・・・いいねぇ!!寝顔キラーだ(何




ガチャッ


「只今戻りました・・・って、誰もいねぇ!!!部室暗っ!電気、電気ー
そう言えば電気グループっていたよね・・・あぁ何言ってんだ一人で。あ、グルーヴだっけ」



ゴツッ


「痛っ」
「!?何、ボストン喋った!?エーン、どこだよスイッチー」


ガシッ

「キャー・・・モゴモゴ」
手!?そして足引っ張られて膝打ちましたよ!?
あ、精市?ん?手がほどけた
「・・・精市?いやだもードッキリ好きなんだからー。ところで喫茶店って何時までやってたっけ。あ、それよりスイッチ」


・・・

「―手、離してくれないと私何か立ち膝って微妙な格好なんですが。」
何故か腰を掴んで離してくれない手のせいでなかなか電気をつけられない(しかもまだ暗闇に慣れていません

「力尽くで立つよ?分かってるよねぇ、私力強いこと―」


腰を掴んでいた手は相手方に引き寄せられ私の顔は相手の肩に乗り、足の間にはまってしまった

「痛っ・・・ちょっと、バランス崩しちゃったじゃん」
肩に乗ったお陰で私は今ここにいるのが精市でないことに気付いた







「まさか・・・仁王?」













「ピンポーン♪」










「え、精市は?」
「幸村は帰りました」
「は?何故に??」
「彼からの伝言『今日は病院に行かなきゃいけなかったからやっぱり次の日曜ね。メールするよ』だとさ」
「で、仁王は何をやっているのこんなところで」
「伝言番にされてたから寝てたー。そしたらいきなり腹蹴られるんだもん」
「ボストンは仁王の腹だったのか・・・で、この体勢どうにかなりませんかねぇ」
「ミーティング後に話してたことの続きなんじゃけど」
「この状態じゃないと話せない?ねぇねぇ。」


仁王が顔を左に傾け耳元で呟く

「その子、どうも競争率が激しいんよ」



「いやいや、そんなセクシーに呟かれても私には何も出来ませんて」
「出来んじゃろ、欲求を解消することくらい」
「何言ってんの?」


xxxxxxxxx
この続きはUNDERCIDERで(R指定真っ盛り/何






>>>後書き(っていうより言い訳<<<
萌えたい方は是非UNDERCIDER(裏ページ)迄お越し下さい
書いてて楽しかったのはこれからです。てへ
そういえば50作目。



>>>モドル<<<
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