町を一望出来る坂のテッペン―


「あ、飛行機雲―」
「別に、そんなの珍しくも無いじゃん」
「そんなことないよ!!飛行機雲って夢がある!」
「はぁ?」
「どこまでも直線に続く―果てしない夢・・・」
「バッカじゃないの?」
「まだ子供なんだよ、赤也が!!」
「うるせぇ―」

快晴の空、どこまでも広がる飛行機雲。そして

「強引なネズミ?」
「何、ネズミ?」
「あ、ゴメン。ネズミじゃなかった、チュウでした」
「だってムカついたから」
「そっかぁー・・・って、むかついたからってチュウするの!?」
「そうじゃねぇ///」
「だったらどう解釈すれば―」

「さっきの飛行機雲にでも聞け!!もう知らねぇ!!!」
「ち、ちょっとー何怒ってんの?雲に聞いたって・・・」

果てしなく続く飛行機雲―果てしなく続く・・・・

「愛だといいなー」
「何独り言言ってんだよ」
「果てしなく続く愛!!!キャー素敵」
「盛り上がってんじゃねぇ!隣に居るこっちが恥ずかしいだろ///」
「ゴメンナサイ」
―何でこの人はこんなに喜怒哀楽が激しいんだ?
「凝視し過ぎ」
「はっ///つ、つい・・・」
「帰るか、そろそろ」
「うん」
・・・そして私と居て楽しいのか?

坂を下る一台の自転車と二人の人物。空には微かに飛行機雲

「赤也、楽しいでしょうか、今」
「へ?何だよいきなり」
「だから、私と居て楽しいのって聞いてるの。率直に」



「楽しくねぇ奴となんて1秒も居たくねぇよ、俺は」




「…自己中心的」
「いいじゃん別に」
「でもでも」


周りの人に聞こえる並の大きな声で自転車の後ろから叫ぶ


『私、赤也だーい好きだから!!!』


キキィーーーッ!!!!



超音波のような高いブレーキ音と同時に
赤也の背中目掛けて頭突きしてしまった・・・

「痛!って、何!?え、どうしたの!?」
「声がでけぇんだよ!」
「あ・・・」

通りすがって行く人達が皆してこちらを目視する

「お前のそう言うところがむかつくんだよ!!」
「え?」
「いいか!?俺は絶対『可愛い』なんて言葉言わねぇからな!!」

そう言ってまた自転車を漕ぎ出す

…今可愛いって言ったじゃん。あ、
「赤也、耳真っ赤だけど」
「寒ぃんだよ!!」



「もー、素直じゃないんだから」
そう言って腰に掛けた腕をきつくした






コメ。
うわ、可愛い(お前が言うな、お前が
そうなんです。赤也は言葉で上手く伝えられないんです(妄想女
何か久しぶりにこう…『純』と呼べる物を書いた気が(爆死
ショート書くのも久しぶりだ。ここんとこ勇気コンプリートを
早くコンプリートさせようと必死やったから…(苦笑


>>>モドル<<<
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