***judgement of the hero~***
「ねぇ長太郎、長太郎って何でそんな優しいの?」
「え?」
「私なんかにさ、何でそんな―」

judgement of the hero~

そこまで優しくされると本気で悩む
その優しさが果たして”本当の優しさ”なのか”御機嫌取り”なのか

「映画面白かったね」
「うん!めちゃめちゃ面白かった!!」
そして彼は何せ”話をそらす”のが大得意のため
いつもその”究極の選択問題”は迷宮入りとなる


そんなこんなでもう何ヶ月経ったか。
記念日とか誕生日とかそういう類は嫌いな私にとって
『どの位付き合ってるの?』という質問は酷だ。
しかも未だに何で自分と付き合ってるのかが謎だ。

私は知ってる、私よりも可愛くてお嬢サマな子が告って来てるのも。


あ、そうか!もしかして別れるって言い難いから?
フン、倦怠期万歳だこんちきしょぅめ(え?

?聞いてる?」
「へ?何だったっけ」
「主人公が弾いてた曲、聴いたことあるんだよね」
「あ、そうなの?え、ショパンでしょ」
「知ってるの?」
「うん。ってかこの前長太郎弾いてたでしょ?音楽室で」
「あー・・・弾いてた・・・かも」
「あの時聞こえてきて凄く気になったから調べたんだ」
「そっか、自分で弾いてたんだったっけ(笑」
「毎日曲聴き過ぎで弾き過ぎなんだよー。
あ、でも私長太郎の弾く曲全部好きだよー!」
「そうなんだ」
「何かね、上手く言えないけど・・・眠くならない!!
・・・うーん、だからそのー・・・最後まで聴きたくなるっていうか・・・」
「無理しなくていいって(笑」
「えーとえーと・・・」
そうだ、今日こそ”究極の選択問題”等の難題を全て解決するんだった
「あのねっ!!!」
「え!?う、うん」
希望に満ちているような長太郎の瞳を凝視する
「何でそんな優しいのにお嬢サマなの!?」





「・・・は?」





・・・・・・・・・う、うわーーーーーーーっ!!!!
あまりにも緊張して何だか色々な質問が一つにまとまってしまった!!!!///
あーダメ、もー私死ぬ。死ぬしかない(号泣

「だ、大丈夫?」
「だいじょぶ・・・・じゃなぃ(泣」
「休む?」
「・・・・・///」

休日の人込みを抜け、公園に着く
小さな子供と遊ぶ家族連れが目立った

「どしたの?一体」
「す、すみません・・・意味不明な発言を///」
「いいからいい加減顔上げたら?」
―恥ずかしくて上げられるかってんだ!!!
「フゥ・・・あ」
その時足元にコツンとボールが当たった


「お兄ちゃーん!取ってーー!!」
「いくよー!はいっ」
「ありがとー!!!」
「どういたしまして!」

「可愛いなー。俺弟いないから弟いる人とかすっごい羨ましくてさ」
「そーなんだ」
「何かテニスとかキャッチボールとか一緒にしたいなぁって思うんだよね」
「へぇー・・・」
「やっと顔上げてくれた(笑」
「あ…ゴメン、長太郎」
「いいよ別に」
「やっと落ち着いたから、えーとあのね、まず」
「まずって…そんなあるの?」
「うん(笑)まず何で私なんかと付き合ってるのかと」
「私・・・なんか?」
「そ、私なんか」
何か何回も同じ言葉言ってると段々その言葉が変に感じるな
「だ、だってさー私よりも可愛くてお嬢サマなんて沢山いるじゃん」
「あー、それでさっきお嬢サマって言ってたんだ」
「う、うん///」
「え、俺がじゃなきゃダメって思ってるからって答えじゃ不満?」
「は」
「いや、はじゃなくてさ不満?って」
「でも何でそう思えるわけ?他にいい女沢山いるじゃん」
中2の分際でいい女と使うのは私だけか!?
「うん、沢山いると思うよ」
―うわ、何か改めて言われるとショック
「でも俺の他にいい男だって沢山いるわけじゃん」


「え、そうかな(肯定すべきなのかな?」
「そうそう。と、言うわけでいいでしょうか?サン」
「えーと・・・う、うん。あと、何でそんな優しいの?」

「優しいかな?」
「すっごく優しい。この上ないほど。あのね、逆に不安になるんですよ
機嫌取ってるだけなのかなぁ?とかって。」
「機嫌は取って無いよ、そんな考えるほど頭良くないし」
「育ちが良いだけですか」
「そうじゃない?」
「あはは」
自分で言うなよ(苦笑
まぁ、迷宮入りの問題は程良く解決・・・?

「お兄ちゃーん」
さっきボール取ってあげてた男の子だ
「え、あ俺?」
「あ〜そ〜ぼ〜!!」
「よーしっ!あ、ちょっと待ってて」
「うん」

あぁいうところだけを見ると可愛いんだよなー


xxx
夕暮れ時
一組、一組といなくなっていく家族達、そして
「お兄ちゃん、またね!!!」
「ばいばいっ」


「あっ、ゴメン!折角デートだったのに」
「あはっ、いいよー全然!それより良かったね」
「うん!!」
―何か、純だなー・・・って同い年に向かって純って言うのもな(笑
「ん?どーかした?」
「え?いやぁ、長太郎純だなぁって。何か心は昔のままっていうかさ」
「そうかなー」

「!」



「でもこういうところが純じゃないんだよねー」
「うん・・・///」





そうして明日からもまたピアノ弾くんだろうね、音楽室で―




「大好きです、鳳サン」
「えぇ?!何今更ー」




HAPPY END





>>>後書き(っていうより言い訳<<<
はーぃ、久々の夢ですっていうか久々の更新★orz死
何かPC遅いし!あーダメ。もう流石に変えらんないよ。(死去
原稿描いてたら無性に長太郎が可愛くなってきたから、これ(えぇ!
純だと見せかけて・・・チュってね、こーチューって(妄想は止めなさい
そんな長太郎が大好きです、どうも和です(狂 しかし何だこのタイトル(爆死



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