***独占隣人***
素直になれない心、気付かない君の心


独占隣人


どうしたらもっと素直になれるんだろうね
何て、素直になれない心境が余計関係をこんがらかせる

「は?仁王と付き合ってるって噂が流れてる?」
「うん、凄い出回ってるけどそれって本当?」
「んなわけないない(笑)ただの近所さんだって」
・・・近所さんって何
「でも一緒に帰ってるとか帰ってないとか」
「だって近所だもん(笑」
「それでさー、私の方にも結構来るんだよね」
「来るって、何が?」

「何か色々ー。ほら、彼を好きな女子なんて他にも沢山いるわけで」
「へぇー…」
―へぇーと軽く言いつつその件に関しては自分もウンザリしていた
毎日不幸の手紙とか時代遅れの物が入ってたり何かとネチネチいびられたり
だからって仁王と一切合切関わらないっていうのも嫌な感じだし
っていうか隣同士ともなると嫌でも顔見ちゃうんだって話なんだけど

「ジャッカルあたりと帰ろうかな」
「あたりって何だよ、あたりって(怒」
「あ…(焦り」
「こっちから願い下げだ!!」
「…フラれた」
「いや、そんな目の前でそういうこと言ったらねぇ・・・」


xxx
ゴツッ
隣の家から部屋の窓に何かが当たった


「…何」
渋々隣に面してる窓を開ける
「今日何で先帰ったんですか」
…敬語かよ
「え、帰りたかったから(良くあるね、こういう返し」
「学校内ずっと捜しとったこっちの身にもなって下さいよ、さん」
「ご、ごめんなさい(一礼
でも、別に毎日一緒に帰らなくたっていいじゃん」
―何この関係って本当思う
多分告白して振られるのが恐いんだろうとも思うけど
第一、振られた後が厄介なわけで。


隣だし(ここ重要



「彼氏でも出来たん?」
「私を彼女にする物好きなんていたら拍手喝采だね(何故」
「まぁ、いずれ出来ると思うけど」
「いつ出来るのかはさて置いて…って、それだけ言いたかったの?」
「んー・・・」


「虫入るのも嫌なので窓閉めます。おやすみ仁王」



バタン


「また言いそびれたのぉ」
今日は今日はっていっつも思っては言えない
きっとあれじゃの、隣に住んどるわけで
振られた時の事を考えるとなかなか言い出せないって言うのがあるきに
踏み出せないのが現実なんじゃろ・・・




xxx
―窓に息を吹きかけてスキとか書いてみる―
…いや、そんなこと出来ない

こういう時、無性にドラ●もんが欲しくなる
相手の心の内が分かる機械を早いとこ発明して欲しいなんて思う


でも実際問題、そんな物あるわけが無いから人生上手くいかない




振られた後『よし!引っ越そう!』なんて事にもならないし
カーテン開ければ嫌でも相手の部屋は見えるし
あ、私がカーテン開けなければ…って、そんな日の当たらない子も嫌(苦笑






(要するに2人とも先を考える計算高いタイプって話)





「仁王」
偶々窓が開いてた
「何?寝とったんじゃ無かったんか?」
「あのさぁ、仁王って私の事どう思ってる?」
―上手い、上手い質問だ自分(自惚れ過ぎ
「どうって、別に。普通」
―ここで何で素直になれないんかの、自分
「普通って普通のクラスメートってこと?」
―どうしよ、何か誤解を招いてしまったかな
こそ、何でそんな追求するん」
「え、ただ聞きたくなったから聞いただけだけど」
…何でこうストレートに気持ち言えないのかなー・・・!!




「あのさ」




「何?」
「そっちこそ、何」
「いや、別に何でも…は?」
「あ、私も何でも無いけど…」


(もどかしー・・・)






「じゃあさ、好きと嫌いだったらどっちの部類?」
「は?」
「だから、どっちかって聞いてるの!!
ほら、最近何か私と仁王が付き合ってるって変な噂が流れてるらしくて」
「そんな噂流れとるんか(笑」
「笑い事じゃないんだって!!不幸の手紙届いたりとか大変なんだから!」
「不幸の手紙?!今時?」
「本当参るよ!!あ、真田かな?何か時代遅れてそうだし」

「っくしょぃっ!…誰だ、よからん噂をしている奴は!!たるんどる!」

「…何かやっとらしくなってきた」
らしくって…どんなだよ(笑」
「さっきまでの、何かぎこちなくての。普段言えてたことも言えなくなっとったわ」
「普段言えてたこと?」
「そそ、イヤミとか」
「うわ、ムカつく」
「アハハ。そうやっとるお前が一番可愛い」

「うわ、またそんなこと・・・」
―ん?か、可愛い!?カワウィー?!プリチーですか?(落ち着いて

「仁王もすんごいカッコ良いと思うよ」
「フン、そんな言葉、もう聞き飽きたわ」
「・・・ムカつくー」
―でも確かに聞き飽きてそうだけど(悔しいな
「私なんて可愛いなんて全然言われたこと無いのに」
「言葉なんて回数より重みだと思うけど」
「え?」
「聞き飽きたのは事実。だけど」
「…だけど?」



「そんな真顔で言われたの初めてじゃきに、かなり照れるわ」
…珍しい事もあるもんだ、あの仁王が照れてる
「けどさー、死ぬほど告られたりしてるんでしょ?
その度に真剣に言われるわけじゃん。…その度に照れてるの?(笑」
「いや、話したことも無い子とかクラスメートとかそういう部類の男子に
告白されたらお前だったら何か思うか?」
「…ううん、別に何も思わない」
「その度にいちいち照れたり緊張しとったら心臓がもたんよ(苦笑」
「うん、確かにそうだね…ん?」
「あ」


「え?何、仁王それどういうこと?」
「な、何が?」
「あの、何も思ってない人は緊張しないってとことか」
―突っ込みたいところ沢山ありすぎて何か笑えてきた(え
「そんな事言った?」
「言った(即答」
「…言った後に気まずくなるの嫌じゃからのぉ」
「場合によってはまずくならない…かもよ?」
「―実はこういうの結構苦手なんよ」
へぇー仁王ってもっと軽い男なのかと思ってた(笑
「明日は一緒に帰ろか」
「明日はって、いっつも一緒に帰ってるじゃん(近所だし」
「―手繋いでさ」


「素直じゃないね」
「黙っとき」
「良かったー、仁王が私のこと好きで」
「だっ、誰も好きなんて言っとらん」
「ちゃんと言ってくれたら嬉しいなぁー」


どのくらい経っただろ
暫く夜空を見つめながら
あー、星座の勉強したいなぁなんて思った矢先だった



「ん?」










「愛しとる」





「―っ…」






「何か言え(恥ずかしいから」









「だ、だってさぁ///」
「何」
「そ、率直っつーか直球っていうか…あー、ダメ。溶ける私
てか普通ほら、好きとか付き合ってとかなのに愛してるって…」
「それは自信あってこその発言ナリ。
あ、先に言っとくけどこういう展開になると強気になるタイプだから」
「えぇ?!何それ」
「しかし先が見えない賭けが一番ドキドキするのぉ(笑」
「こっちは今尚ドキドキしてるからね…もう」
「序でに一つ」
「何?」
「もしさっき言っとった変な噂とか他の女子とのいざこざが辛くなったら
真っ先に俺に頼ること。絶対守ってやるきに、それだけは約束。」

「…うん。ありがと…でも、私結構タフだよ?」
「分かっとる。保険がけじゃ」
「それじゃ、おやすみ」
「おぅ、また明日」



バタン



その日部屋の中に数匹虫が入ってきてしまって片付けに苦戦した






コメ。

高校時代彼氏でも出来たん?って先生に良く聞かれたな(爆
珍しくウブな仁王。そんな仁王も可愛いと思うよ(誰
そしてなんだか分からないこのもどかしさ(笑



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