***自信の無い歯車***
―こっち見ろよ。


自信の無い歯車

「ねぇ」
「何?」
「丸井ってやっぱりモテる?」

「…まぁ、普通の3年よりはモテるかな」
「やっぱそうだよねぇ〜。私には高嶺の花だね」
「もしかしてって丸井のこと好きなわけ?」
「もうかなり大っファンだよ!!知らなかったの?」
「知らんよ、そんなこと」
じゃあ何で俺と付き合っとるん

「あ、先生ここの証明分かりません」
「どこ?」

テスト1週間前でテニス部もテスト休みになって
数学(特に証明)が苦手な私はひたすらテストに向けて
同じクラスの彼…仁王に残ってもらって
勉強に励んでいるわけだけれども


頭の良い人って何でこんなに説明難しいの!?
いや、私がバカなだけか?って言うかそんなの絶対認めない。


「分からんの?」
「わ、分かってるよ!!勿論!
つまり三角形ABCと三角形ABDは三辺が等しくて…」
、簡単だからってとりあえず三辺が等しいって書くのは…バカ。
大体どこから三辺が等しいって根拠を出しとるん?説明出来るんか?」
「ばっ、バカ!?やっぱり私ってバカなの!?そんな一度に攻められても!」
「今更気付いたん?いや、教えるからには徹底するべきじゃろ」
「すみません…えっと、三辺が等しいのは私が保証します」

間違いない。こいつバカだ。
「良い、一から教えるからわかんない所あったらその都度質問して」
「…申し訳御座いません」

あー、怒ったかな。怒ったよな。
何か辺ABがどうのとかチラッと授業でやってた気がしたもんなー…

「証明には証明する部分がちゃんと問題文に載っかっとるから」
「うん…あのさ、仁王」
「何?分かんない?」


「おー怒ってるよ…ね?」
「…怒っとるよ」
お前にとっての俺は数学が出来るってだけの都合の良い奴か?
「そりゃあ確かに保証するとか変なこと言ったけど
でもふざけて言ったわけじゃなくて…あれ、ふざけてた方がまだ良いのか…」
にとっての俺って―」











数学が出来る都合の良い男








「!」









「…とか言うと思ってた?」
「は?」
ヤバい。笑顔で返すに混乱しとる。
まさか・・・俺、のペースにハマっとる?



「憧れと好きな人は違うんだよ」





「お前…わざと・・・!!」


「数学出来ないのは元々だけどね。あは★」
「何笑っとるん!こっちがどんな想いで・・・」

「どんな想い?」


ここまで攻めまくってたのに
仁王の動揺時間なんてモンはかなり短くて
もう回りが見えてていつものポーカーフェイスで返答する






「丸井にを渡したくないって想い」




「形勢逆転・・・ってこういうこと言うんだね」
「さあ?」
「うわ、しらばっくれてるし!」
「続き始めても良いですか」
「完全シカト!?良い根性してるね」
「そりゃどーも。」








xxx
勉強の成果としては
何とか平均点を越えることが出来た
・・・けど仁王には笑われた(ムカツク!





コメ。

えっと…久々?と言うか結構前に書いた物をアプしました(滝汗
証明は私も苦手項目で妹に教えるの苦労してました(今年の冬あたり
どうなんだろう(笑)相変わらず文才無いなぁと思いつつ…(凹



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