***眩暈***
言うのが下手でも
伝えるのが下手でも

そう言うとこが良いと思うのは何でだろう?


眩暈


「待って!!歩くの速い」
「あ、速かったと?ゴメン」
「いやいや謝らなくて大丈夫!!私が悪い!」

んー…奇跡的に告白が成功したは良いものの…
ダメ、ダメ私。半径3m以内にいたら緊張して死にそう。

「空」
「はい?!そ、空??」
ヤバい、あまりの緊張で思わず声が裏返ってしまった
「何緊張しとっとや?(笑」
そりゃあ憧れの人が目の前に居たら緊張しちゃうよ!
「だ、大丈夫だもん…それより空がどしたの?」
「いや、ただ綺麗だなぁと思っとーだけ」
「うわぁ〜本当だ!!めっちゃ綺麗〜」

何か自分いっぱいいっぱいで空なんて見てる余裕無かったなぁ。
落ち着いて見てみると凄い綺麗な空だったのに
危うく見逃すところだった。

「あ」

上見たら自然とそのー…緊張の矛先も目に入って来てしまうわけで。

「今日初めて目、合ったとね。」
「あれ、そうだっけ?」
「そう。何か今やっとの顔ちゃんと見れとーって感じ」

あぁ、そう言えば今日初めてかも。顔見るの(苦笑



丁度同じ時期に転校して来て(地域は全然違うけど)
はぁ、凄いカッコ良いって言うか綺麗な人だなぁと思ったのが第一印象で
どこ行っても絶対モテるんだろうなぁと思ったのが第二印象。
挙句の果てにあれ、もしかして恋しちゃった?!と一目惚れしてしまった


んー…千歳ってば皆に優しいからなぁ。
もしや告白されたら全員OKしてて日替わり定食状態で付き合ってたり!?
日替わりでもA、Bとかって更に分かれてて日によって変えてるとか!!

「私はB定食ですか!!」
「え?」

「…はっ!!」
し、しまったぁ!!
定食になれただけでも有難いのに何言うてまんねん!!
    (段々と関西に慣れてきている模様↑)
「あのね、違うの、千歳が優しくてモテるから日替わりでね…」
「いや、落ち着いて落ち着いて」
「あっ!すいません落ち着きます…」
あぁ…B定食からC定食に格下げされてしまう…(ランク?

「あのー、千歳さん」
「だーから、呼ぶ時は名前。」
「…千里はぶっちゃけ彼女何人居るの?」
直球過ぎ?
「ぶっちゃけ?30人位かなぁ」



「さ、30!?」

私月1の女!?
って言うかぶっちゃけ過ぎだし!!






「冗談ばい!あれ、本気にしとっとや?」
「じょ、、、」
冗談かよ!?冗談なの本当に!?
?」

「今の冗談で寿命が5年位縮んだよ、私」
「そぎゃん驚くとは思っとらんかったい、ゴメンゴメン」
「ううん、大丈夫…私てっきり千里は優し過ぎるから
告白されたら誰にでもOKしてると思って…」
「まずそう頻繁に告白されないし、俺」
「え!?うっそ!」
「何で彼女に恐縮しとっといかんばい(笑」
「あ、そっか…でもだったら何故ゆえに私なんか…」
「一言で言うと一緒に居て楽だから…かな」
「楽?私が??」

「ほら、例えば付き合っとーとして会話が無くなっとー時に
面白い話聞きとーとかつまらん世間話しとーヤツとかおるとや?」
「って言うか割と多くの人がそのタイプな気もするのですが」
「どげんしててもよかっとーことは別に話さんでも良かとよ。
そぎゃんことよりマイペースに必要なことだけ言いあえば伝わる仲を
俺は好いとーばい。」
「そうだったんだ…で、その性格が私だったーってこと?」

―黙って満面の笑みで頷いてくれた
何か、嬉しいし照れるなぁもう。

「私なんかとかそげん消極的に考えんのは止ーめ。な?」
「は、はいっ!すみませんでした!!」

謝る為、横から前に移動
そうすると自然と足も止まるわけで。

「千里!」
割と大きめの声で目を見て呼んでみる
「何ね?」
間髪入れずに微笑まれる。…ヤバい、溶ける。…違う違う!

「あの、前から言おうと思ってたんだけど!」
頑張れ、頑張れ。今こそ気持ちを伝えるべし!(大丈夫?
それにしても千里、背が高い…!!首が疲れる。




「私、千里の笑ってる顔とかはっきり言ってるのに優しい所が好き!!」





あぁ、言っちゃった、言ってしまった。数ヶ月想い続けて来たことを…
しかもこのタイミングで。かなり微妙なタイミングでのカミングアウト…。




「…」






「もしかして怒っちゃった?あー;;ゴメン!もう意味分かんないね…」




「今更?」
「へい?」
動揺して思わずへいとか言っちゃったし

「しかもこげなタイミングで?」
「本当は告白する時に言おうと思ったんだけど…言えなくて…
でもさっき笑った顔見たら言っておかなきゃ死ねないと思って…」
「死ぬとか言っとーたらいかんたい!」


「あ、ごめん…でもそれ位私にとってはかなり勇気が入る発言で…」

「ん?」
今度はこっちが呼ばれる側になっちゃった。



「ありがと」
「千里…?」
「真顔でそげなこと言われたの、初めてばい。照れると。」

あ、憧れの人の腕の中と言う物は
非常に温かく緊張する物でありまして…ん?何言ってるんだ自分

「ここ、交差点だよ?」
「気にしない」


「いや、私が気にするってば」
「嫌な?」
「うーん、千歳だから許す」
「名前」
「…すいません;;」
決めきれなかったな、自分。







そんなぎこちない関係がまだ続きそうだ(特に私





「ダメだ、顔が綺麗過ぎる…慣れるのかな私」
「じゃあその言葉、そのまま返してよかと?」








マジ?







END




コメ。

初の千歳夢。方言に大苦戦(orz
あのー若干標準語も混ざる九州男児って感じということで(何その設定
でもモテると思うんだよ(カッコ良いし/ノチラものろ気かよ)
そして断る時も絶対優しく言ってくれるはず!!(その確信はどこから?
イメージ曲はつばきの眩暈。



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