***遊ばない日***
一般的に休みとされるその日は
部活も午前中で終わった。


遊ばない日


午後1時。



「んー?」

「暇じゃなかと?」
「いや、別に。」

部屋には俺と彼女。
ばってん、は黙々と雑誌を読み耽っとる。

まさか雑誌読む為だけにはるばる家まで来とっと?


「な、
「んー?」
「今日は一体何の為に家まで?」

このままこの時間が続いても何だかな、と思い始めたら
もう口に出さずにはいられない

「そ、そりゃあ勿論…千歳に…会うためだけど」

「照れとる」
「う、突っ込まないでよ…」

は小さく呟いて雑誌で顔を隠した


ちょっと悪戯でもしてみようかな。



「あ、雑誌―」
「何か隠しとー。」




・・・


「隠しとーよ(笑」
「…らしい返しばい」


が隠し事何て珍しいから
思わず聞きとーなんね







「何隠しとっとや?」


そんな抱き締めながら聞かれたら参るなぁもう。
って言うかその殺人スマイルは止めて、溶けるから!!
「分かった、言う。けど心配とかしないでよ?実は―」







「ど、どげんしたとやその腕!」
袖を捲くっとー彼女の腕には青紫に腫れとって
ばってん、そぎゃんこと信じられんで…


「ゴメン千里!!無傷でいるって約束守れなくて…!!
その、貴方を好きな女子って沢山いるわけで。
でも普段は自己防衛してたんだよ!?
けど!!この前はちょ〜〜〜っと油断してて!ほんのちょっと!
そしたらテニスボールガーンやられて何て言うかねつまりー」




「…苦しいです」
「黙っとれ」

あれ、怒ってる?このままじゃ背骨が折れる危険大。


「私が勝気だからすぐ歯向かっていく所に対して激怒中?」
を守れんかった自分に物凄くごーばらしとー。」

「そんなことあり得ないよ!千里は微塵も悪くない」
そこまで眼光炯炯と見んでもよかたい
「じゃあ、そのこと隠したん理由は?」
「怒られたら恐いから…包丁で刺されそうな気がして…」


・・・勘違いも甚だしいたい

「も、もうそろそろ腕の中から出してくれませんかね」
「ダメ」
「だめ!?ヤダよ恥ずかしいし!!私顔赤くなってない?」
「ここ大阪だし、どうせなら茹蛸位赤くなった方がよかなんじゃなかと?」
「は?茹蛸ってどう言う意味だって…」












茹蛸。













「―の…バカヤロウ」
「何ね?声小さくて聞こえない」





「いいい今突然私の唇を奪った罪は重いぞ!」
「噛んどーよ

屈託の無い笑み浮かべやがって…!!

勢い付いた茹蛸は笑顔を両手で挟んで一言
勿論、話す時は相手の目を見て話すべし、話すべし。









でも大好き














「…」
いきなり顔掴まれたと思っとーったら
茹蛸が移るようなこと言っとー。め。






千里は私と同じ事をしてまた微笑んだ





「俺は。言葉に出来ない位の事想っとーよ。勝ちばいね?」






「か…勝ってると思います・・・」
頭沸騰寸前



「校内で単独行動あまりしとっとーなかよ?」
「努力します。」
「それと、一つお願いがあるんですけど。聞いてくれる?」
「何!?いきなり標準語になって願いって…聞ける範囲内なのそれ」
「大丈夫だから耳貸して」
・・・何か普段方言なのに急に標準語で話されると変な感じだな


千里は小声でまた大変な発言をし出した。








もう一回茹蛸にしてもよかと?











「既になってるって。これ以上赤くなったらどうなるんだろう」
「今に判明すると」







は不敵な笑みを浮かべた







END




コメ。

懲りずにまたも挑戦(方言が…難しいよ/毎度様
眩暈のヒロインの延長線上で読んで頂けると標準語の秘密が分かります(繋げたな
茹蛸。タイトル茹蛸の方が良かったかな(内容掴めんぞ
千歳は彼女が傷付く事を絶対許さないはず(また妄想ですか
でも今回はちょっと強気めに(笑



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