***ON/OFFの境界線***
いつまでも変わらないあの空は
きっと意思を持ってるはず

ON/OFFの境界線



…あー、天気えぇとボーっとしてまうなぁ


自分なりに解釈してみても
この職を選んだことは間違って無いと思うし
何より、日々成長して行く生徒を見てると
自分も成長せな、なんて感化される

「オサムちゃ〜ん!!」

「!」




ボトッ


「…あっつ!」
「もー、何やってんのー!…煙っ!!」

煙草はすっかり灰に変わって
背後からかけられた声に思わず驚いた

喫煙室を後に疑問をぶつける

、どないしてん急に」
「えへへー、私もOGになったことだしー
たまにはデート連れてって貰えないかなぁと思って
学校から直行で遊びに来たの」
「…また何や悩み事抱えてるんとちゃうの?」
「え?」

図星か
「昔から分かりやすいからなぁ」

「バレたか〜。鋭過ぎ!」
「分かった、聞いたるわ。車取って来るから外で待っとってや」
「了解!」




xxx

「…白石、誰やあのめっちゃ綺麗な人」
「さぁ…あ。」
前に言うてた先生の立場上断った生徒ってまさか…

「心当たりあるん?」
「…わからへんわ」






xxx




「ほんで?訳ありなんやろ」

「オサムちゃん彼女出来た?」
「…ご想像にお任せしますっちゅーことで」

そう意地悪く答える
変わって無いなこの先生は。

「私さぁ、高校に入ってから告白とかされて
その度に理由として”片想いだから”って言うんだけど
誰が好きやの?とかホンマに?とかって返されて。」

片手に煙草、もう片方にハンドルを握り黙って聞いてる面持ちだ

「まー、そこで何て返答するのが一番楽かなぁーなんて思って」


キキーッ



車は左側に寄って急停車した


「!?…ね、猫でも轢いた!?」

「参ったな。まだ諦めて無かったんか?」
煙草の火を消しながら頭を抱える

「諦めて無いよー?良いじゃん、夢見るのは勝手だもん」


ポンポン

「どしたの?しおらしく笑って」
「いや、普通に何も言わず卒業したやろ
せやからもう気持ち入れ替えてるとばっかり思っとったんやけど…」
「だって迷惑かけるし。私はもう四天の生徒じゃないんだから…
毎年、新しい生徒が入ってくるのに
いつまでもOGがオサムちゃんを一人占めなんて出来ないからね」

「まぁ、四天の生徒やないってところがポイントやな。
今の悩みの打開策として上げるなら」

「上げるなら?」

「既成事実作ればえぇやんか」

既成事実作るって…




チュ



「お、大人のアドバイスってそう言うのしか無いの!?
誰かれ構わずとりあえずみたいな!?」
「アハハ、まだまだガキやなぁ
大人はホンマに好きな奴にしかキスせぇへんのやで」

「…え?」

「こんなオッサンのどこがえぇのか知らへんけどなぁ。
もう生徒と先生の関係やあれへんのやから
こういう関係なっても文句言われんやろ。な?」

「おじさんでも良い!オサムちゃん、大ー好き!」


、そこはせめてお兄さんってフォローしたってーなぁ」
「んー、じゃあセミおじさんで」
「セミつけられたかて結局おっさんやないかい、嬉しないわ!」


xxx


「ってな感じでここの生徒と付き合うことになったんやわ。
言うたらあかんでー?」
「やっぱりなぁ、そんな感じしたわ。
ってかOG言うても高校生やろ、えぇの?それ」
「何やその言い様は見透かされとった感じやな。
まぁ歳どうのはアイツも知っとって言うたことやし、
内緒にしてれば問題無いや〜ん?」
「いや…会いに来てた時、その人見たんやけど
もろオサムちゃん好みな顔しとったから『まさかなぁ』って思っただけで」
楽天的過ぎやろ!そんな適当ってアリなん?
「よう見とるなぁ〜白石は!ま、そう言うことやから頑張りやー!」
「…何を」
「遠距離恋愛に決まっとるやろ〜?」
「なっ…何で知っとんねん!」
「この前喫茶店でOGに話し掛けられたよなぁ?」

「まさかあのOGのバイト先って…」




「どこやろなぁー?」


OGの情報網なんて…俺かてそこまで推測出来へんわ!





END


コメ。
VGF(白石連載)の延長線上的な話で書いてみた物。
15話辺りを読まないと最後のやり取りで「あぁ、なるほど」と納得出来ないかと思われます。
こんな恋があっても素敵じゃない!(誰
って言うかオサムちゃんだったら良い!(何がですか
そして運転バリバリなはず!(妄想



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