***揶揄***
この世界のことだったら大体わかったから連れてってよ
来世ってとこに僕を早く引っ張っていってよ


揶揄


何てことない日常だ
学校行って、
授業受けて掃除当番だったら掃除して帰って

下らない



ちゃん」
「…はい?」
振り向いた先に居たのは白石先輩だった


「財前のヤツ、部室に忘れ物したらしいねん。
スマンけど、これ届けて貰てもえぇかな」
「あ、分かりました」


何てことない
特別な関係上、頼まれることなんてザラだ







部屋の前で止まる

コンコン


「光、誰も出てくれないし
カギ開いてたから入っちゃったよ?あのね、忘れ物を―」

ドア越しの会話

「あぁ、助かったわ。おーきに」
「光〜こっちも可愛ぇやんー。」
「…くっつくなや!鬱陶しい」
「何言うてんの!!全く…」


えーと?
ドア越しにいるのは光…と。


ガンッ!


「もう知らない!!」


思いっ切りドアを蹴って
忘れ物を投げ付けて家を後にする


!」

掴まれる右腕
流石テニス部、足が速い


何て感心してる場合じゃない

「離して浮気者!」
「ちゃう、あれは」
「聞きたくない!!」


振り解いて無我夢中で走った

きっと今まで生きてきた中で一番走るのが辛くて
でも足はその分速くて

悲しい気持ちが強いほど足って速くなる物なのかな





そんなことを考えながら
なるべく気にしないまま3日が経った

またいつもと同じだ。
授業が終わって帰―

、ちょっとえぇかな」
「…私、先生に呼ばれるようなことしました?」
「まぁ、きっとな〜」
「・・・」


この人、いい加減な所が時々嫌いになる



「って、何で視聴覚室なんですか」
「え?防音バッチリやし〜!」
「防音って…」

「実はなぁ、」

いきなり先生っぽい顔されても
ビビったりなんて…多分しないし


財前、部活サボってんねやけど。
何か無かったかなぁ思て。


「…!」


「困るんや、勝手な事情で抜けられると。
一応レギュラーやからな。」

「あの、それっていつから」
「今日で三日目やな」

「…」



すっかり沈んでしまった

でも悪いのは自分じゃないし
沈んでる自分の意味が分からない


コンコン


静寂を掻き消すノック音
特に誰かも確認せず下を向いて考える


「来たなぁ、サボリ魔」


その一言で思わずドアを見る

「光…」
「まぁ、後はゆっくりやりや、解決するんなら大歓迎やから」



少し笑いながら先生は視聴覚室を後にする



止まった二人


今更話すこともない


「あれ、おかんやからな」
「…なーに、その見え透いた嘘」

「ほら、今度誕生日やろ?
そのプレゼントに何がえぇかな言うてたから
部屋に入れることも出来んくて。」

「光がプレゼントねぇ…」

疑心暗鬼な自分がいる

「そう言われると思たわ」

と、同時にポンと放り投げられる箱
無言で開けろと言う動作をする相手


「身に付けられる物がえぇかなぁって。
その位なら学校でも付けれるやろ?
少し早いけど、誕生日おめでと。」



「…」
どうしよう。普通に可愛いネックレスだ。

「じゃああの日可愛いって言ってたのって」
「それのことやろな」












「…すいません」
「は?何やて?」



今度は上を見ることが出来ない

床に向かって謝ったところで許してくれるわけがない


まさに暗黙のルール


「うっ」

「よう3日も耐えられたな、褒めたるわ」
人のアゴを持ち上げながら鋭い視線で見下す

「何、自分に言ってるんじゃないの。その言葉」


「…言うようになったな」
その視線の先で嘲笑う

「それより何でサボってたの?」
「誤解を消す方法考えとったら
集中すら出来なくなってしもてな。あかんわ」

「珍しい〜」

プレゼントを付けながら話は続く
「勘違いされるん嫌いやねん。
本当は好きやない奴に好かれとるって思われるのと一緒や」

それは確かに嫌だな


「はい?」
「今天井見たらえぇことあるで」
「ぐ、具体的にどのようなことでしょうか」
スライム落ちてくるとかって仕返し無しだよ…?
「前置きいらんねん、はよ見てみ。簡単やろ」



ゴクッ



「甘っ、何飲み込ませた!?スライム!?」
「…チョコ。スライムて、ここ大丈夫か?こーこ」
指差す先は当然頭。
毎度のことながらバカにされてる。

「さっき知らん女子から貰たんやけど、
俺甘いモン基本的に食わへんねん。せやから」
「消化係!?可哀想じゃん、折角作ってくれたんだから
せめて一個は食べないと」

食べて感想教えてや」
「食わず嫌いでしょ、それ。」

箱を奪って一粒口に投げ込む
「いやぁ美味し〜!濃厚なんだけど後味すっきりみたいな。
作るの上手いよこの子」
「今度会う機会あったらそう伝えるわ」
「えー?ダメだよ、自分の思ったこと伝えないと」
「せやから食わん言うとるやろ」

「こうしても?」



食べない奴には無理矢理入れろの法則だ!!
(そんな法則ありませんよ)
そう言えば最近してなかったな。…言っても3日か。



「…お前」
「美味しいでしょ?」
まずい、怒らせた。ビビり過ぎて声が裏返ってしまった
「美味いわ。それは認める、けどなぁ
「な、何でしょう?」





口移しは普通男からするんやで?






「え?」
はいっ!?そんな法則ありました!?(無いです)


「俺を挑発したお前が悪いんやからな。3日間も拗ねよって」
「挑発してない、してないよー光。ささ、落ち着いてー?」
ダメだ、私が一番落ち着いてない。
そもそもこの腕から抜けられそうにもない


「沢山作って貰たこの子に感謝せなあかんな」
「あはは、何をする気なのかさっぱり」
感謝なんてしたくない!!




「一個目」







勘違いした分と挑発してしまったリスクは大きい
どうやら暫く視聴覚室を出られそうにもない




END





オマケ
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次の日

「あれ、太った?」
「嫌味!?って言うかね、あんな量じゃ足りないよ!
人の唇散々弄びやがって!!鬼!悪魔!!」
「…足りないんや」

「違っ、足りないって言うのは太る量だとって意味で
その、今光が思ってる回数の方面じゃなくてね!!」
「せか。ほな、放課後」


今の一言絶対引き金引いた…!!バカ!自分バカ!






コメ。
光の彼女は少し人生に冷めてそうな気がした(何ですかその設定
じゃないとあんなクールな人と付き合っていけない(はず…!!
プレゼント付けて欲しいなぁ!(知りません
イメージソングはラッドの揶揄。攻撃的な曲(と、勝手に言い張る



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