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笑ってしまいそうな BEAUTIFUL DAY これは付き合って少し経った ある日のワンシーンだ 「財前」 「何」 「もし私がキスして欲しいって言ったら出来る？」 言ってしまったと言わんばかりに 緊張しまくりな数秒の間 「が名前呼んでくれたらな」 「名前･･･」 そもそも付き合い始めたことは 周りも特に嫌がったりとか、騒いだりとか無く むしろ 『あぁ、まだ付き合って無かったん？』 なんて聞かれることの方が多くて。 つまり苗字で呼び捨てはずっとしてたことだけど 人間、慣れてしまった呼び方は そう容易く変えることなんて出来ないし 「呼べんのやろ」 床の上で寝転がりながら私を見るその目は １００％諦めモードの目だった気がする 「暫くは苗字のままかも･･･ 何て言うか、慣れないし照れるみたいな･･･ね？」 ―ね？なんて聞いた所で 『せやな』なんて素直に聞くわけも無い 「そんな呼んで欲しいの？」 「・・・俺は自分が認めた奴にしか名前で呼ばせんから」 「そうなの！？」 黙って頷く そう言うこと言われると また別問題になってくるよね？ 相手が名前で呼ぶことで認めた･･･ そっか、私何勘違いしてたんだろう 自分自身で信頼を消してたなんて･･･ダメだな。 「光」 視界に入る位置まで近付いて 目線を落とした 「呼べるやん」 寝ていた体をゆっくりと起こした xxx 「あー･･･何か懐かしいこと思い出しちゃった。 一番最初に名前呼んだ日のこと」 「良く覚えとるな、俺もう覚えてへんで」 「酷っ！光って呼んでちょっとロマンチックな感じでチューってしたじゃん!? あの少女漫画も夢じゃないみたいなシチュエーションで！」 ･･･力説し過ぎだな 「最近はそんな打倒少女漫画みたいな事も無くなったけど」 「っちゅーか競っとったん？」 笑いながら答える 「競ってはいないけど･･･！あーぁ、トキメキたいなぁ」 何て、例え長く付き合ってたとしても言ってはいけなかった 「キスだけやったら足りんの？」 「足りないってわけじゃ」 あれ、思い切り睨まれてる･･･？！ 「今そこに寝たらえぇことあるで」 腕を組みながらベッドの上を顔で示す 「結構です！」 「あ、そう」 その一言を残して部屋を飛び出してしまった始末。 私そんな悪い事言った…？ いやいや！今のは自己防衛だし… … とは言ってもここまで機嫌の直らない状況は初めてで。 ベース音をガンガン響かせて音楽を鳴らしているこの部屋で 私だけ一人ぼっちになった気分だ …あと10分放置したら帰ろう。 人様の部屋にずっと居るのも申し訳ないし 「光の求めてる所って結局そう言うことだったんだろうか…。 いや違う！そんなどうでも良い所で人を見るわけがない！」 自問自答を繰り返すも刻々と過ぎていく時間。 「うわぁーん！光なんてタコの無いたこ焼き当たれば良いんだ！！」 しかし誤算だった。 人の部屋で泣き疲れるとは。 赤く腫れた瞼に散乱しているティッシュ。 ここ数ヶ月分の涙を一気に使ってしまった … 「グスッ…あ、泣き疲れて寝ちゃ…」 ゴシゴシ 必死に目を擦って瞬きを繰り返す ゴシゴシ 頭の上に温かい物が乗ってるけど何かは見えない。 …そして後頭部にも、違和感。 「これは…夢？」 腕枕されてる上に目の前には綺麗な寝顔。 まぁ、夢だとしたら。 何しても自由だよねー。 …夢にしてはリアルだな。 そう言えばこんなマジマジと間近で見たことないなぁ 『好きなのに一体何を思ってるの？』 この夢で光は起きないのかな …どーせ現実じゃないなら起きて欲しいのに 「一緒や」 「えっ」 … 「夢のくせに随分生々しく残るな」 唇に残る温もりを噛み締め中。 って言うか思いっきり照れてるし。 鋭い視線に射貫かれる 「ホンマに夢やろか？」 クスクスと笑いながら頬を抓る 「いだだだだっ、痛い！…って」 無理だって、これ事実だったら…！！ 「いや、ちょっとタイム！」 こんな至近距離で顔なんて見れな… 「離すわけ無いやろ？ そもそも、が下らない事言うたやん。 ときめきたいとか、そないな戯言…」 「戯言って…光、それでわざと逆ギレした演技を？！」 「ちゃうで、最初からこうやろうと思っててんけど お前何や勘違いしたやろ」 「え…えーと/// ゴメン。」 「俺も言い方悪かったな…スマン」 一瞬ビックリした 「光が謝るなんて…明日嵐かな」 「そのフリ、喧嘩売っとるんか？」 「う…売ってない！」 何とも笑い話だ END トキメキたーい！光ネタ(何そのテンション 腕枕とかされちゃったらドキドキしませんかリンリン(出たリンリン 謝るなんて3年に一度あるかないかなんじゃ(あなたも喧嘩売ってるんですか 名前を呼ばせる為に嘘吐く光も可愛いです(殴られますよ あんま名前呼んでないな…(orz |
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