***B*** 03.チョコレート



バレンタインはとうに過ぎ去り、ホワイト・デイも過ぎ去って、
後は卒業を待つばかり。




私の鞄の中には、渡しそびれたチョコレートが今も入っている。
バレンタインは終わってしまってけれど、もしかしたら渡せるかも
と、淡い期待を抱き続けたまま、今に至っている。



私の好きな人は、みんなの人気者。
バレンタインの日なんか、近付くことさえ許されないほどの
女子の群れ、群れ――――。




「はーーーー。もうすぐ卒業かぁ。あっとゆう間の三年間でした」

「おっ!ーーこんな所で何してんだ?」



振り向けば――丸井ブン太。
クラスメイトで、それなりに仲も良くて、そして、そして



私の好きな人。







「別に何もー」

「なんだそりゃ?」


ブン太が私の横に座る。
相変わらず、ガム膨らませてるし。



「ブン太」

「あ?なに」

「もうすぐ卒業だね」

「ん、そだねー」

「……」

「終わり?なにさ今のは?」


無言になった私を見て、怒るブン太。
しっかし、ガム膨らませながら喋るなんて器用なヤツ。


「卒業だし」

「あん?」

「寂しくなるなと」

「でも、俺等、このまま高等部に持ち上がりじゃんか?
そんなに寂しいもんかな〜」

「まあ、そうですけど…気分よ、気分!!」

「何怒ってんだよ!逆切れか〜!……ん??」

「どったのブン太?」



見ればブン太が私の鞄をジーッと見てる。



「ちょっとなによ!」

よく分からないけど、とにかく鞄を手に持っとく。

の鞄の中、甘い匂いがする」



鞄の中には、渡しそびれたチョコレートが在って。
ってか、何故分かる?その鼻どうなってんだ?
まさかブン太って犬?ってんな訳ないって(一人ボケツッコミ)



「ね、ね。なんか美味しいもの隠してるでしょ??」

「べ、別にー隠してなんかいないよー」


メッチャどもってるし……どーせ私は嘘がつけない正直者さ!!



ジーーーーーーーーーーー。


ブン太よ。人の顔をそんな見るな。恥ずかしいです///




「分かった、分かった。ハイ」


鞄の中。渡しそびれたチョコレート。
こんな形であげることになろうとは………。
なんか悲しいーーー。。。


?これ。誰かにプレゼント?」

「エッ。あーまぁーね。良いの言いの。食べて!」

「でも、やっぱり良くない!」

「や、良いから食べなさいって(お母さん?)」

「でも」




―――な〜〜んか気まずいかんじ?
なんでこんな事になってるんだ???




「それ、実はバレンタインにあげる筈だったチョコでして…
でも、ホラ渡せなくてさ……(情けない)」

「じゃあ、やっぱり俺が食べたらまずいじゃんか?」

「だから、それは―――にあげるつもりだたから///」

「え、なに?よく聞こえなかったよ?誰にあげるつもりだったの?」




ブン太君。頼むから聞き返さないでくれ。






「ねーーは、このチョコ誰にあげたかったの?」




「アンタよ」




「はい?」




「だから、そのチョコはブン太にあげるつもりだったの!」





「それって俺のこと好きってこと?」





「そう」





「そっかー」





「そっかーてね」





「俺も!」





「ヘッ?」




「俺ものこと大好きだーー」





「じゃ遠慮なく頂まー…」




「どしたの、食べないの?」





「う〜〜ん。こっちが先かな」





ブン太はそう言って、私の掠めるだけのキスをした。





「こっちの方が甘くておいしいかなって」



ブン太はチョコを一口、口に放り込む。




「そうそう




「なに?」




「高校生になってもシクヨロ!!」






今度は頬にキス。











>>>しぃな姉様より<<<
とりあえずお題に沿って書いてみた、コレ。
記念すべきブン太第一弾!
正直ブン太はよく分からない〜〜
琥珀ちゃんから「彼こそ中学生」
と聞いてたんで、中学生設定で書いてみました。



>>>感想<<<
う、嬉しすぎるブンドリ!!!(涙ボロボロ)
無理言ってお題やらせちゃいましてごめんなさぃ↓↓
姉様大好きです(何度も告。)いや、可愛い。
そうです。彼が本当の中学生だと思います。(断言)あれで普通です
だから他のキャラちょっと老けすぎだよ。ブン太、ハピバ。


>>>モドル<<<










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