***VIRTUAL-GIRL-FRIEND***
暇潰しにって言われたのになぁ?


VIRTUAL-GIRL-FRIEND-1-


チャット〜?

ほら、最近暇やなぁって言ってたからな。


確かに毎日同じ生活の繰り返しが嫌にはなっとったけど。

「…せやけど見ず知らずの相手と話すとか面倒やんか」
「そんなことあらへんて!!意外に楽しいモンやで〜!」

「何、謙也常連なん?」
「あ、え?いや、ちゃうで!!ほら、あれや!だからー…」

コイツ絶対常連だ。

「まぁええわ。気ぃ向いたら考えとくわ。おーきに」
「もう何やねん!結局俺だけが墓穴掘って終わっとるやないかい!!」



―チャットか…。




xxx
たまたま部活も休みで特にやることのなかった俺は
ただ何となく部屋のノートパソコンに電源を入れていた。

んー…まぁ、どこでもえぇから入ってみようかな…

とりあえず適当にまだ誰も入って無かった"ROOM-T"に入室。
お、テニスのTやん!我ながら運命やな。



>>kuraさんが入室しました。



待つこと約5分。
意外に早く訪問客が来て若干焦った


>>さんが入室しました。

:あれ、先越されちゃったなぁ〜。あ、初めまして!
kura:ども。もしかしてここの管理人的な存在やった?いや〜すまんなぁ。
:いやいや!私テニス好きだから頭文字のTが気に入って来てるだけ(笑
kura:偶然やな、俺も同じ理由!!
:わー運命だ!(笑)そだ。私のことはって呼んで下さい★
kura:な、了解。じゃ、俺は蔵ノ介で。よろしゅう〜
:古風だねぇ!何か硬派な人〜!!って感じ(><
kura:そんなことあらへんて(笑)大体硬派な奴はチャットなんてせぇへんやろ?
:そっか。そうだよね〜!!そう言えば蔵ノ介ってテニスやるの?
kura:かなりなぁ。は?
:私はやるって言うより見る派かなぁ。実はマネやってるんだ〜★
kura:へぇ、マネージャーなんや。大変やろ、あの仕事も。
:うん。かなり大変。しかもね、部員が個性的な奴ばっかなの!!
kura:そらまた扱いにくいわな(苦笑)俺んトコもかなり個性的やけど。
:関西方面…だよね?いやぁめっちゃ面白そう!私蔵ノ介のトコに行きたかったなぁ〜。
kura:せやせや、大阪。退屈はせぇへんけど多分テンション高くて疲れると思うで(笑
:いや大丈夫!!絶対ついて行きます!(笑)
kura:おー、その意気込みやったら大歓迎するでー!なんてな。
:わーい!やったぁ★お付き合い有難う御座います(爆笑
kura:そう言えば話戻すんやけど、どこの学校でマネやってるん?
:あー…分かるかなぁ;;個性的な学校では多分ダントツ一位だと思うんだけど
kura:俺部長やってるからな。それなりにテニスのレベルが高ければ分かると思うんやけど
:え!!部長さんだったの!?
kura:別に部長やからって何も変わらへんて!テニス好きなのにはな。
:そ、そうだよねー…いやぁ私の学校は部長が物凄く面倒な人種なんで…;;
     蔵ノ介みたいに気さくな部長が良かったなぁ本当…
kura:そんな、普段はこんなんやけど怒る時は怒るで?
:違うの…うちの部長かなり自分大好き人間で典型的なナルシストって言うか↓↓
kura:ナルシストねぇ…ちょ、え?の通ってる学校って…
:氷帝学園って言うところだけど…もしかして知ってた?
kura:うっわーマジで?!氷帝のマネやったん!?
:う、うん。そうだけど…ななな何かまずかった??
kura:…俺は四天宝寺テニス部の部長や
:・・・・・・・・・・ん?何?四天法事??
kura:法事やない!宝寺や!!
:あ、あぁゴメンゴメン!(笑)えーーと…四天…?
kura:まさか知らない!?マネやのに?!
:えぇ!何、そんな有名校なの?…あ!!分かった!千歳の転校先?大阪の何ちょら…
kura:千歳知ってんのに何で四天知らへんのや…?変なやっちゃなぁ。
:変じゃないもん!!千歳はめっちゃ強いからこっちにも情報は流れてくるんだもん!

…うわ、それってウチは特に強くないって言ってんのとほぼ同じやんか。

kura:まぁ…バカそうやし、スパイでは無さそうやから…これからも宜しゅうな。
:あ!!さり気なくバカって言った!!これでも頭良いんだから!
kura:本当に頭良いヤツってそう言わへんから(笑
:くぅ〜〜〜〜!!次はスパイしてやる!
kura:はいはい、楽しみに待っとるわ〜。ほな!
:ふーんだ!覚えてろよー!!

>>kuraさんが退室しました

>>さんが退室しました



―氷帝かぁ…。また随分とクセのある学校やなぁ。






xxx
大阪の四天…あれ、何だっけ?
まぁ良いや、大阪と言えば侑士か。
…って言うか、彼苦手なんだよな。


プルルルル



「もしもし侑士〜?オレオレ」
「…随分とまた古いネタで攻めて来よったなぁ、
「あれ、バレた?あはは、あのさぁー質問なんだけど」
「いきなり電話かと思いきや何やねんな」
「大阪の四天なんちゃらって学校知ってた?」

「知ってるも何もイトコがその学校のテニス部なんやけど」
「…え!!そうなの!?何、そこって強いの?」
「毎年のように全国出とるやないかい!マネなら把握しとけや!!」
「いや、だってさー…もう日々の部活でいっぱいいっぱいって言うか…」
え、全国常連校の部長さん!?蔵ノ介ってめっちゃ強いのか!?
「他のマネは皆知っとると思うで」
「マージーでー?うーん、私他の子皆苦手だからなぁ。」
「確かには他のヤツと違うかもな」
「それは分かってるよ!私あんな女の子らしく出来ないし!!
そもそもテニス好きだからマネになっただけだし!!!」
「せや!そこやな!!」
「う、うるさいなぁもう!ちょっとはフォローしてよ!!」
「けど俺はマネの中でが一番可愛いと思うで?」
「んもー!!お世辞はいらん!!ほな、さいなら!!」


ツーツーツー


「…あのバカ、関西弁うつっとるやないかい」




あーぁ、どうしようどうしよう。
部長の常連校さんなのにあんな失礼な発言を・・・(←動揺中)
これで氷帝目付けられたら私の所為かな?
それとも凄いマッチョな人でボコボコにされたらどうしよう…(部長を何だと思ってるんだ?
指一本で勘弁してやるけぇのぉとか言われたりして・・・!!(既に関西弁から逸脱してますが
うっわぁー!ど、どうか蔵ノ介が優しいお方でありますように〜〜〜〜!!


xxx
翌日。


「なぁ、謙也。お前氷帝にイトコおったやろ?」
「おう。おるけど?」
「氷帝のマネって見たことあらへん?」
「マネ?あー、あるある!そう言えば前に侑士から写メ送って来てたな」
「マジで?」
「全員写ってるから見にくいかもしれへんけど」

どれやろ?って言うかホンマにあんなテンションのが氷帝マネなん?

「ちなみに侑士な、一番左の子に告ったんやけどフられたんやて!」
「へぇ〜。めっちゃモテるんやろ?なのにフったんやぁこの子。大したモンやな」
「肝座ってる女やろ?俺も氷帝行った時チラッと見たけど他の子と違ったな、コイツは」
「変わりモンなんや(笑」
「せやな。侑士は侑士でまだちゃんのこと気になっとるみたいやし。
しつこい男は嫌われるやんかなぁ?白石〜」
「ん?って言うんか、この子…」
「確かせやったと思うで。何や、知り合いなんか?」
「あぁ、いやっ近所の人と同じ名前やなぁ思て!!この子は知らんよ〜!」
「だよなぁ!!白石と接点なんてあらへんもんな!」
「そうそう、氷帝自体あまり会わないしさ。」
「あ、俺掃除当番やからそろそろ行くな!ほな、またあとで」
「ん。部活でな」



待て待て待て!!待て俺!(←動揺中
え、何?は真面目に氷帝のマネで
しかも部員と一波乱あってそれが謙也のイトコで…
いやいやいやありえへんがな!!ありえへんて!(落ち着いて下さい
どないしよ。とりあえず今日またあの部屋行ってみよかな…

xxx続く






>>>コメ。<<<
密かに連載開始。氷帝マネでありながら四天と絡むと言う何とも羨ましい話(笑
ジャンルは何だろう?(笑)そして入り組む微妙な関係(今後もっと酷くなります、多分。
関西弁とか違っててもこう薄目に見てやって下さると嬉しいです(薄目?
今後の展開をお楽しみに?!(しないって
続きアプしました!!(11/29)読んでやるぜ!と言う素敵なお方はモドルを通り越して下へスクロール願います(ペコリ
宍戸と長太郎が絡んでます(若干



>>>モドル<<<


VIRTUAL-GIRL-FRIEND-2-


xxx


>>kuraさんが入室しました

:あ、蔵ノ介!良かったぁ来てくれて!聞きたいこといっぱいあるんだ!!
kura:奇遇やな、俺も聞きたいことぎょうさんあるで。
:おぉマジで?!じゃあ私から質問ね!まず昨日は本当すいません!!
kura:は?
:あの後に全国の常連校だったってこと知ったんだよね…;;
その部長さんなのに無礼なことばっか言ってしまって;;それで指だけは勘弁を!!
kura:指?
:ほら、全国常連の部長さんともなると指の一本や二本差し出さないと…
kura:ははっ、ホンマにバカやなぁは!
:え!?うわ、またバカって言われたし!!
kura:指なんていらへんて(笑)そもそも全国に関してごっつう勘違いしとるしなぁ!
:か、勘違い!?してないし!!
kura:しとるわ!!常連の俺が言うんやから間違いあらへんがな!(笑
:そ、そうだよね…そっか、大丈夫なのか…あーぁ良かった…(ホ
kura:まぁ、全国とか気にしぃひんで気長に話そうや!嫌やねん、そう言うの。
:マジでありがとう蔵ノ介!!もうカッコ良過ぎだよ!本当惚れちゃう★
kura:惚れん方がええって、関西弁移るし(笑)ところで今度は俺が聞いてもえぇかぁ?
:うん、良いよ!答えられることであれば答えます♪
kura:実はな、氷帝にイトコがおるヤツがうちの学校におんねんけど
:あぁ…いるらしいね。昨日聞いたよ、そのイトコから(苦笑
kura:ほんで…何やそのイトコと一波乱あったとか?
:うんうん、あった。でも一応区切りは付けたつもりだったんだけどなぁ。
kura:どうもまだのこと好いとるんやて。
:…マジ?
kura:マジ。だからな、俺何かとチャットやっとる場合やあらへんのとちゃう?
:え、それはまた別の話だよ!!だって私の中では何とも思って無いし。
それに氷帝でそう言う関係になるのって面倒なんだよね、本当。
あぁ、でも彼氏が欲しいからチャットしてるわけでも無いし!!信じて!
kura:えぇよ、俺も彼女とか欲しくてチャットしとるわけやあらへんし(笑
:そっか、それなら良いんだけど!
kura:それにしてもそんなペラペラ話して大丈夫?
:大丈夫!!蔵ノ介と話してると何故かついつい色々暴露しちゃうんだよね
kura:そうかー?ま、隠されるよりは分かり易くてありがたいわ(笑
:そうだ。もう一つ重大なこと聞くの忘れてた
kura:何?
:蔵ノ介ってもしかしてめっちゃマッチョだったりする?


…それは重大か?


:ほら、全国の人達って何かマッチョなイメージあるじゃん?
kura:そんなイメージあらへんがな!
:えぇ!?そ、そう?
kura:せや!大体俺は普通やで?
:そうなのか、普通の人もいるのか…
kura:いやいや、殆ど普通のヤツやし
:何!?

…うっわぁ真面目に全国のこと知らなさ過ぎだな、自分。
これは大会前までに勉強しておかないと。



とりあえず若干の誤解を無くした上で私はパソコンの電源を切った




う〜ん…ってことは蔵ノ介って一体どんな人なんだろう?









xxx

謙也、近頃そっちで何か無かったか?

いやー別に。あぁ、そう言えば今日うちの部長が
氷帝のマネージャーについて聞いてきたけど。
…それくらいかな。

…せか。
実はが四天宝寺について聞いてきたからな
もしかして何かあるんかなー思て。

さぁ?無いんやないかなぁ??
しいて言えばその部長にこの前チャットやってみれば?って勧めたなぁ。
でもチャットで偶然出会うなんてそないなことあらへんやろうし


チャットなぁ…








xxx
「はよ、

「お早う御座います!先輩」

「おはよー。相変わらず常にくっ付いてるね二人共」

「そ、そんなこと無いですよ!!」
「四天のダブルスに比べたら俺らなんて全然だって」

「四天って四天宝寺?」

「あぁ、何お前知ってんだ?珍しいな」

うわ、明らか馬鹿にされてる

「四天宝寺のダブルスペアだったら常にこうだぜ」
「こうって…宍戸さん?!」

「いや、朝っぱらからそんな禁断の愛やられたら
私どうすれば良いのか分からないんですけど」

「腕組んだだけだろ。何考えてんだよ」
「な、何も考えて無いけどさ…本当に居るの?そんな人達」

「居ますよ(笑)ビックリしました、初めて見た時。」
「あ、俺写メ持ってる」
「マジ!?見せて見せて!!」














…沈黙。














「おい何か言えよ」
「えぇ?!っとね…」
って言うかもしこのどっちかが蔵ノ介だった場合
私はこれからも普通に接せられるでしょうか?!
彼女欲しがらなかった理由ってこれ!?これだから!?

「あの…大丈夫ですか?先輩…」
「は!!あら、今もしかして飛んでた?」
「おう、バッチリ飛んでたな」


待てよ。落ち着いて考えてみよう。
「あのさ、部長は普通シングルスに出るよね」
「はぁ?何急にわけわかんないこと言い出してんだよ」
「いやぁ、四天宝寺の部長がこっち系の人だったら面白いなぁ…って」

何か隠してんだろ」








ギク。






「隠してないよ」
「お前白石と何かあったんだろ」
「宍戸さん!秘密を詮索するのは…先輩が可哀想です」
「長太郎、フォロー有難う。でも宍戸は間違って無いんだ…っははは!」

あーぁ、壊れた。私壊れた
白石って多分蔵ノ介の苗字なんだろうさ。
それにしても宍戸の勘の鋭さをすっかり忘れていたよ、トホホ。
私は私で嘘吐くの下手だし…ね。

「何だ、当たっちまったのか。悪ぃ、まさかマジであったとは」
「いやぁちゃんと言わない私も悪いから」

珍しく宍戸と長太郎と私で話しながら学校へと向かう
変な組み合わせだな(と言うより私)

「あのね、実の所そんな大した繋がりは無いんだけどさ」



ここまでバレてしまったのでとりあえず一部始終説明をした



「白石さんカッコ良いですよ?」
「そうなの!?あの、さっきのダブルスのどっちか的な…」
「あるわけねぇだろ」
「ちょっと安心したかも」


「で、このことはこれ以上広めない方が良いんだろ」
「流石宍戸」
「バーカ、褒めても何にもねぇぞ。ま、面倒な事は避けてぇし」
「面倒な事になるんですか?」
「とにかく何聞かれても知らねぇって言えば良いんだよ。
ほら、行くぞ長太郎」
「あっ、わかりましたって…待って下さいよ〜!」
「じゃあな、部活でな」
「うん、ありがとー!」

そう言って宍戸とニコっと笑って頭を下げた長太郎は
足早に夫々の教室へと向かって行っ…


たって…解説してる場合じゃないよ!!私も生徒だってば!



xxx続く






>>>コメ。<<<
続きその1終了しました。(微妙なところで区切りましたね
私の中で蔵ノ介の好感度がアップしてる気がしなくもありませんb(お前の中でかよ
そしてサイダーらしく宍戸&長太郎(笑)多めに見てやって下さい(土下座
続きアプしました!(12/3)モドルより下にスクロールお願いします★
とりあえず話が一区切りします(早いな



>>>モドル<<<





xxx

毎日が急に忙しくなって
気がつけばチャットをしないまま一週間が過ぎた

VIRTUAL-GIRL-FRIEND-3-




「はぁ〜もう忙しいわ〜!オサムちゃんどこ行ったん!?」
「まぁまぁ、落ち着きぃや白石」

部活の終了を知らせようと職員室に来たものの
オサムちゃんは見当たらへんし。
大会近いからって最近は毎日のように夜遅くまで部活やっとるから
一分でも早く帰りたい言うのに…!!

とか愚痴っぽく思ってたら背後から聞き覚えのある声が。

「おー金髪お二人さん部活終わったんかいな?」
「…金髪でまとめられてしもた」
「ありえへん」
「白石!それどう言うことや!!」
「俺は金髪やない!」

「まぁまぁ!ほな、解散してえぇで〜!お疲れな」

そもそもの原因はオサムちゃんやないかい!!



xxx
流石にここまで連続で遅く帰って来ると気力も無く
部屋に入って即行ベッドにダイブしつつ
ふとチャットのことを思い出した


氷帝も全国出場やもんな。
も毎日必死やろな、きっと。




後々分かることやけどそれは見事にドンピシャなわけで。



俺はいないだろうと思いつつ一週間ぶりにパソコンを開いた












・・・おった。










何故か無駄に緊張しつつとりあえず入室してみた。







>>kuraさんが入室しました

kura:一週間ぶりやな。元気にしとったか?
:わ!微妙に久しぶり!!(^^)まぁ元気だったよ!蔵ノ介は?死んでなかった??
kura:せやなぁ。生死を彷徨っとったわ!ここ2〜3日特にな。、ずっとおったんか?
:いや、ついさっき来てみた。忙しいし絶対来ないだろうなぁと思ってたから
来た時軽く心臓止まったよ私(笑
kura:俺も絶対いないと思ってたから軽く緊張したわ
:マジで!?ウケるねぇ〜!
kura:ところで、最近どーや?そっちは。
:うーん、毎日遅くまで部活やってるよ〜。めっちゃ大変。寝不足だし↓↓
kura:ええやないか、充実しとって(笑)
:まぁねぇ〜〜〜〜(- -;;

…何やいつもより元気無いような気ぃするのは疲労の所為か?

kura:大丈夫か?
:へ?何が??
kura:何となく元気無いなぁ思て。

―…何でチャットの文脈だけで分かるんだ蔵ノ介は!
いやいや、この時期に変に心配かけるのも如何せん!!

:あはは、大丈夫だよ〜!!疲れてるけど普通だよ!!!
kura:ふーん。てっきり忍足にガミガミ言われたりしとるかと思ってんけどな
:え!?何で分かっ

あ、しまった!!ついエンター押してしまった!!

:ってうっそぴょーん♪

・・・苦しい、苦し過ぎるし痛い子だぞ自分。


kura:気持ち悪いで
:うわ、ひっど!!
kura:一人で抱え込むのは毒やで。隠さんで話してみぃや
:蔵ノ介!!!バカ!ハゲ!
kura:な、何やねんな…!てかハゲとらんわ!!
:それ以上優しくされたら恋しちゃうからもう優しくしないで!!
大人しくタコ焼きでもお好み焼きでも食べてて!
kura:は!?何さり気なく告っとるんや!!冗談もほどほどにせんと!
それ以前に大阪やからって常日頃タコ焼きとか食うとるわけやないし!
:じ、冗談じゃないよ!!会ったこともない人に何でこんなに優しく出来る!?
kura:知らんがな!そんなこと言うたらかて同じ事言えるやんか!!
もし俺がめっちゃマニア顔やったらどうしようとか考えへんの!?
:私は顔どうのより蔵ノ介の内面に惚れてんの!!ほっとけ!

―思わずムキになってしまった…。落ち着こ、何か告っちゃってるし

kura:ほんま変なやっちゃなぁ…。
:もう良いもん。知らないもん。
kura:拗ねんなって。で、話を戻したいんやけど
:…えーとね四天宝寺の部長と何かあったかー?とか
チャットにハマっとるんかー?とかって三日位散々聞かれたんだけど
面倒だから全部適当に誤魔化した。
kura:何やえらい確信付いた質問やな。やっぱ謙也から情報伝わっとるんやろな
:イトコと言うものは時に強い味方になるんだねぇ。
kura:せやなぁ。ま、あんま気にせずに流すのが一番やで
:うん。ありがと
kura:そう言えば大会までもうそんな時間無いやろ?
多分大会前はこれが最後のチャットになると思うねん
:そうだよね、もう少しだもんねぇ。今日会えたことが奇跡に近いよ(笑
kura:せやから何かあったら携帯に連絡くれへんやろか?
:携帯?ケータイ??
kura:まさか携帯知らないんか?
:ばっ、そんなわけ無いでしょー!何か良いのかなぁと思っただけですー
kura:俺は全然かまへんよ。むしろ今更かい!って感じやけどな
:言われてみるとそうだよね(苦笑


と、言うわけで蔵ノ介とはチャット友達からメル友に進化(?)した。


:わーい!今電話しても良い?!良いよね!うわー緊張する!!
kura:って、選択権無しかい!
:え、出てよ?出ないと泣くよ!?あーでもテンパるから出なくても良いよ
kura:じゃあ出ぇへんわ!って言うか今の時点で若干テンパってるやないか
:えぇー!?じゃあ出て下さい(笑


―うわ、本気で緊張する。番号合ってるよね…?















「もしもし、忍足やけどどちらさん?」


「…あっれ!?謙也の携帯!?ま、間違えまし」
「嘘やて(爆笑」




「えぇ!?じゃあ何、番号合ってるの!?」
「せやせや」


まんまと騙された…してやられてしまった。


「変な感じやな。いつも目に会話が見えとるから」
「本当、何話して良いのかわけわかんないよ」
「今気付いてんけど俺ら大会で会おうと思えば会えるよなぁ」
「あ!!そうか!!そうだー!!」
「声デカいわ…」
「あぁゴメンゴメン」



「会おか?」




「はい?」


「会わへん方がえぇか(苦笑)これ以上誤解されんのも疲れるやろ」

「誤解されても良いから会いたいなぁーーーーーなーんて…」
「そもそも俺の顔知らんやろ?理想と現実違ってたら申し訳無いし
人間知らへん方がえぇこともあるしな。」
「いやぁ、掴みどころが無くて全然想像付かないよ。カッコ良いとは聞いたけれども」
「さぁ、それもどうやろなぁ」
「あれ、私の顔は知ってるの?」
「謙也が写メ持っててな。見させて貰たわ」
「げっ、マジかよ謙也…;;それじゃあ尚更会いたくなくなるよね…あんな顔じゃぁ…」
「俺も顔どうのやあらへんよ。でもな、他のマネージャーの子達には悪いんやけど」
「ん?」
「何やこう、以外の子は裏表がありそうな顔してんねや(笑)言うたらあかんで?」
「うっわぁ鋭いねぇ」
写真だけでそこまで分かるのか部長は(部長云々と言う問題ではないだろ

「ウチの部活のマネージャーでもそう言う女子がおんねん。
俺から言わせれば見え見えやって感じなんやけどな。
尤も、マネとしては問題無いから特に何も言いはせぇへんのやけど」
「へぇ〜…全国共通なんだねぇこう言う子は・・・」
みたいなのはなかなか見つからへんけどな」
「へぇ〜…全国共つ…って、え!?私希少種?」
「ははっ、良く言われんか?素直とか嘘吐けへんとか」


言われる。


「エスパーか?!」
「アホか!んなわけあらへんやろ!!」
「で、蔵ノ介はぶっちゃけ全国共通の方が良かったとか」
「全国共通の方が良かったらとっくにマネと付き合っとるわ」





え?…と?いうことは。




「まさかモテる!?告られた!?が、しかしフった?」
「まさかって何やまさかって!せや、フったわ!文句あるか!?
嫌いやねん、あぁやって媚び売るタイプは。部活だけで十分や」
「いえ、滅相も御座いません。えー、モテるんだ…」
「何急にしょ気てんねん」


「いや、ほらモテなかったら少しは望みあるじゃん?」
「何の?」
「だから、蔵ノ介のか・・・・・・・・・・・のじょ的なポジションと言いますか…」


本気で言うとったのか。
参ったな、こっちも本気に考えてしまうやないかい。


「大体離れとるやろお互い。それに氷帝にだって良い奴沢山おるし。
よーく考えてみた方がえぇで」
「ちょっと離れてる方が良いじゃん。たまに会いに行くのもプチ旅行みたいで楽しいし」


…そうか?


「でもモテるんならそっちで良い人見つかるのが自然だし
まぁこのことはサラリと聞き流して良いよ、うん。」
「…」

何やろ。ここで聞き流すのがやけに惜しい気がするんやけど。
え、もしや俺に惚れてたんか!?嘘やろ!
チャットで見つけた女なんてとか思ってたのに!?

「おい蔵ノ介!変なとこでシカトするなよ〜焦るよ〜」
「あ、あぁ聞いとるで!ちょっとな、ネットサーフしてて…」

何言うてんねん俺



「ところで今彼女居たりするの?」
「居たらチャットなんてしとらんやろ」
「はは…そうだよね…じゃあ好きな人とか気になってる人は?」
「せやなぁ…」






「おるからチャットやってんやろなぁ。」
「そうだよね…そ、そうだよね?はぁ!?」

何か今気になるようなこと口走らなかった!?気のせい?
あぁ、チャットだったら見返せるのに!!



「声デカい言うとるやろ!」
「だ、だってちょっと爆弾発言らしき物が聞こえまして…」
「まぁお互い落ち着こうや」
「うん、落ち着こう、とりあえずね」
「まずな、俺はチャットをただの暇潰しに思ってたんやけど」

そうそう、それは私も一緒。

「さっきが本気で告って来たやろ?
で、流せ言うたのを聞いて流すのも惜しいなぁと思い始めたんや」

え?うんうん。

「何て言うか今まで自分から好きになるとか無かったから
正直どうなんかわからへんねやけど」

それって遠回しにフラれたこと無いって言ってるよね




これが好きって言うことになるんやろなぁ、って思たわ





うん、そうなんだよねー。
好きって言うことは些細なことから始まるモンなんだよねぇ
ちょっとした優しさとか!
小さいことの積み重ねで私は惚れちゃったけど!


「あれ、ビックリしないん?笑」
「んー??何がー?」
「俺今に告ったよな?」
「そうなんだね…って」






え!!






「話の流れからして確実にせやろ!」
「まっ、マジで?!リアクションを楽しんで遊んで無い!?」
「あー…せやなぁ。そんなん考えてる余裕も無かったわ」
「両想い!?」
「せやせや。照れるから大声で言うなや」

「じゃあ私四天宝寺スパイに行こうかなぁ〜」
「今はそんなことより大会やろ!」
「あ。そうだった…大会では敵同士だからね!!」
「トーナメントであたればな」
「それじゃあメールでもするわ!大会の日は私を見つけてね!!」
「見つけられるとえぇけどな。って言うか顔見てキャンセルとか無しやで!?」
「た、多分大丈夫(だと思うけど若干不安)」




と言うわけでスピード結婚ならぬスピード恋人になってしまった。
こんなんで良いのか今の日本(が言える立場ではない)
って言うか蔵ノ介、後悔しても責任取れないからね?


xxx続く






>>>コメ。<<<
続きその2終了。結ばれちゃったよ!と言うわけで一区切り。
チャットだけでこんな急展開にして良いものなのかと(笑
各々の心の想いとかはこれから分かってきます(先に書かないのかよ
そして二人は無事に大会で会えるのか会えないのか(えっ
蔵ノ介がカッコ良い感じで話はまだまだ続きます。乞うご期待(?)

続きアプしました!(1/22)
ページ変わります。■ENTER■



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