***VIRTUAL-GIRL-FRIEND-Vol.10-***
自分のことを言わない人間は
人のことを考えてるからなのかな


VIRTUAL-GIRL-FRIEND-28-


カリカリ…



意思とは裏腹に
コクリコクリとする首



ビクッ





後ろからクスクスと声を殺しながら聞こえてくる笑い声



「…見てた?」

「視界に入って来るとね」


「眠たいんだもん…何か一日が一年分みたいな…あぁダメだ、仮眠」
、寝るならこっちで…」



バタッ





参ったばい
「また下敷きになっとーね、腕」


天井に向かってやるせない溜め息を吐く


「白石の機嫌、早落ち着くと良いな」

「千歳もね…」




「…寝ぼけとる」







気がつくとつられて一緒に寝ていたらしい―

…起きたのは一時間後、呼び声がした時だ


「うーん…頼みます白石大王…地獄だけは…」




「ぎゃぁ!!」






ガバッ







「…ゆっ、夢かぁ……」


「…ビックリしたとね」


目を擦りながら千歳が起き上がる


「Yシャツ!!乱れてるから!!」

第三まで開けたYシャツは私のせいで乱れていた

セクシー過ぎて見れません…


「あれ、照れとる?」
「照れてない!///」
っていうか殺られる!!あ、正夢!?



「千歳大王…」
「え?」
「何でもない…っていうかゴメンまた手ぇ痺れちゃったね!!」


触っても感覚が無いと言われる始末。
しかも利き腕…私最悪だ…


「大丈夫ばい、それより…出て来てくれん?」
「あぁ!誰か来てるんだっけ!?」
※忘れないで下さいさん




ガチャッ



「トランプしに来たでぇ〜!!」
「うわ、バカップルホンマに来よった」
「蔵リンの口癖移ったとか言わさへんで!」
「いや、そんなんじゃ…」


「…寝かせといて下さいよ。
大体トランプなんてやりとうないです俺」
「まぁまぁ!えぇやんえぇやん〜♪
あれ?ちゃん何や寝起きみたいな顔しとんなぁ」




ギク





「…眠いんだよ」


千歳がひょこっと頭上から顔を覗かせる

「…昼寝しとってな」
大きなアクビをしながら壁に凭れかかって答える


「ちとっちゃんと一緒に?!ずるいわずるいわ!!何でやの!?」

拗ねながら左腕を引っ張る


「あっ」

「小春…頼むから左腕触らんで…」




「まさか腕枕!?」


謙也鋭過ぎるし…!!


「白石に言〜ったろ」
「…聞こえとるわ」




!!





「何の騒ぎや思たら…、ちょっと来ぃや」
「正夢だ…うわぁん!やだ、地獄行きたくない!!」

「白石、相当疲れとって…」

「分かっとる、別に怒るわけや無いから。」




パタン


「白石恐っ。ちゃん生きられるやろか…」
「俺も見たいですわ〜、修羅場」

「財前…心配させるようなこと言わんで」
「はは、すんません〜」


xxx



カチャッ


「ち、チェーンかけたよね今!?」
「万一にな。まぁ座りや」

あぁ神様…どうかお助けを…!!


なんて手を組みながら祈る

、顔上げ」

しかし蔵ノ介は予想外にもいつもの声色で話しかける

「…」

見上げた先には無表情な人が。


何を考えてるのか全く検討も付かない

まるで仮面を被っているかのように。。。



「やっと落ち着いたわ、当たってスマンかったな」


頭を撫でながらそう諭す




オサムちゃんが言ってたのってこういうことか。

「自分で解決しちゃったの?消化したの?」

心配そうな目をして見つめる
あ、今の発言ちょっとウザかったかな

「どないしてん、急に」
「蔵ノ介は完璧主義だから人に言わないって聞いて。
でも一人で抱え込むのは辛いと思うから…だから…」

だから?
この先は何て言えば良いんだろう

私に相談してなんて言ったところで
本人の信頼が強くなければ本音で話すことなんて出来るわけない

「ゴメン…何でもない」
「あぁ、オサムちゃんやな。それ言うたの」
「うん」

「それな、のこと信頼しとらんわけやのうて
俺が元々誰かに自分の話をしとうない性格でな。
…つまらんやろ、俺の話なんて―」

隣に座りながら話す


「それで解決する?」
「せやな。大体は」


「私は蔵ノ介のこと聞きたいけどなぁ」
ただでさえ会って間もないのに
(その上遠距離だって言うのに)
慰めることも出来ないなんて

どうやら顔が愁いを含んだ瞳で見つめていたらしい


「そんな悲しい瞳で見つめんといてや、罪悪感あるやん」
「罪悪感があるくらいなら隠さないで言ってよ、べー…!?」



だ。って。



ボスッ


そのままベッドに倒れる
いや、倒される



「う、ちょっ…」

頭上で掴まれる腕を振り解こうとは思わないけど
この体勢で何かされてもどうにも逃げられない

「ホントのこと言うと一人で消化すんのってめっちゃ辛いねん」
見下しながらそう呟く
その目からは普段であれば絶対見せない物が零れて―

けど自分と同じ次元にいるんだなと思うと嬉しかった


「はは、何年振りやろ、人前で泣いたん」

照れくさそうに腕で顔を隠しながら後ろを向いて横たわる
「泣きたい時は泣いて下さい!」

その姿を見て思わず顔を覗き込みながら叫ぶ

この人…涙流してようが絵になるから困る
「カッコ良い…」
「何言うてんねん、こないな泣き顔。
恥ずかしゅうて見せとう無いわ」

いやいやいや、顰蹙かうよ!?


「だから、これからは言えば良いじゃん。
迷惑なんて思わないからバンバン言ってよ」

微笑みながら頷く
「せやな、には言わんとあかんな。」


考えてみれば二人の時間は残り少なかった
あと数日
楽しい時間も
私の部活生活も
終止符を打つ時間は目に見えている



コンコン



「白石、そろそろやるらしいで〜。ちゅーか、ちゃん生きとるか?」

ドア越しに謙也が話す

「助けて謙也!」
「ちょ、大丈夫かいな!?」
「誤解さすな!!殺すわけないやろ!準備して向かうわ、おーきにー」


「…本気で死ぬかと思ったもん。
キスし過ぎだよ、この欲・し・が・り・や・さ・ん♪」
「そんなどっかの芸人みたいなこと言うなや。
愛しゅうなってしゃあないねん」


「……バカ」


「早行かな」
さっとベットから降りて手を差し伸べながらそう告げる
「よく言うよ…」

そう返して手を取り、部屋を後にした




xxx続く


>>>コメ。<<<
久々の更新です(なのになかなか進んでないじゃないですか/ギク
白石泣かせてすみません(でも泣き顔も絶対綺麗/どこからその自信が
この続きを消したので頑張って復元します。FIGHT、頭(マテ
続きアプしました(9/17)下にスクロール願います↓↓



>>>モドル<<<






この空に皆は何を見てるんだろう


VIRTUAL-GIRL-FRIEND-29-



「遅いでぇ〜お二人さん♪」
「ゴメン…っていうかこの竹一体どこで仕入れて…」
目の前に見えるのはかなり立派な竹。
「貰たんやて!そないに疑わんといてや〜!」

「ど、どうなの真相は…」
「まぁ…よう東京で竹見つけて来れたなぁとしか…」


ちゃん!無事やってんなぁ!良かったわ〜」
「あれ、心配してくれてたの?」
「いや、この後のトランプが」
「財前、今言うたらあかんて!」

「?」

顔を見合わせながら首を傾げる


えげつない罰ゲームとかだったらやだよ私…
地獄はこりごりだ。




(本編ではヤキプリが開催されておりましたが
ここでは流パーの模様をメインにお楽しみ下さいませ)

「あー!!謙也サクランボ取ったぁ〜!千歳ぇ奪還してやぁ!」
「金ちゃん、奪還なんて随分難しい言葉知っとるばいね」
「オサムちゃんに教えてもろたんやぁ!」

「ほう…それはまたどないな例文で…」
「銀さん興味持ち過ぎや〜!マイナス0.5コケシ」

「むう…」

っていうか0.5コケシって?


「やった!ピンクの麺〜♪」

バッ

「あー!!」
「ピンクの麺はあ・た・し・の!は緑がお・似・合・いや〜!!」
「う…」
勝てない…




ピンクの麺で落ち込んだ私はさり気なくフェードアウトした後
近くの公園でボーっとしていた。

「ピンク…」
「ピンクも白も変わらんやろ」


見上げた先には一人の男子が在った


「侑士…何でこんなとこに」
「近くで打ち上げあってな。
四天も加わるとか盛りあがっとったけど」
「ふーん…」
じゃあ打ち上げ中なのかぁ
「隣り、えぇか?」
「別に…良いけど」

隣りに座った侑士は
一息吐いてから話し始める

「敵多いのに未だ諦めきれとらんねん、有り得んよな」
「いや、私が同じ立場だったら…諦められないと思う」




長い沈黙の末、
何かを思い立ったかのように立ち上がる




「いつまでも待っとるから」

頭に手を乗せながら悲しそうな目をしてそう呟いた



「いつまでも…か」


去り行く姿を見ながら復唱した


いつまでも…うーん、難しいなぁ。





そんなことを考えながら
また貸し切りになった公園のベンチに
ポツンと座って夜風に吹かれていた


「・・・あれ、オサムちゃん」
「お、ここに居ったんか。白石探しとったで〜」

煙草を吹かしながらこちらにやって来る
にしても、煙草似合うなぁ〜。


「ホンマ最近禁煙場所増えよって困るわー、
喫煙者の身にもなって欲しいわ。」

文句を言いながら隣に座る

「いつから吸ってるの?」
「中…あ、勿論二十歳からやで」

今中学生って言おうとしなかった?

「青春しとるなぁ」

何事も無かったかのように
携帯灰皿に煙草を仕舞いながら話を振る

「うーん。でも面倒かも。
何かこう、私は蔵ノ介が好きだけど
糸が沢山絡まってるというか・・・」

は優しいんやな。
そう言う考え方、千歳に似とるわ」
「千歳に?」
意外な人に例えられて内心嬉しかった

「相手は好きやって思ってくれとるのに
人の心を本人やない自分が判断するのが辛いんやて」
「なるほど…」
私のモヤモヤが一気に具体化された感じだなぁ

「マセガキやろ?俺でも言わんで、そないなこと」
「中3でかなり大人な考えだよね…タメなのか…」
軽く凹む。

「まぁアドバイス言うなら考えるより行動や!
動いとっても黙っとっても時間は過ぎるんやしな。
白石ん事好きやと思ってんねやったら後悔せんようにする」

「…ありがと。その単純アドバイス、私には分かりやすくて最高だよ!」
「た、単純ちゃうで!この言葉にはめっちゃ深い意味が…」
「はいはい、分かったから!
あーぁ、私もオサムちゃんが先生だったら良かったのにー!」



はもう俺の立派な教え子やで」



肩に右腕を乗せながらそう言った
きっとこの一言は一生忘れないだろう

「オサムちゃん、大ー好き!!」
「はっはー!よーし、飲み行こかぁ!!」
「って、コラ!!」
「あぁ!!せやったせやった」

笑いながら公園を後にして皆の元へ向かったわけだが…

この笑いが誤解を生んだ


、酔っ払っとる?」
千歳が聞いて来る
「強いて言えばオサムちゃんに酔ったかも!」

「白石」

本気で溶けそうな自分の彼女を託され
本人には聞こえないよう耳元で忠告される

「お前ん事、いっちゃん好きやねんから
離さんでおかんと後で悔いるで」


「…おーきに」




「それより千歳顔青くない?」
「それがなぁ、めっちゃウケんねんて〜!青汁飲んで奇声を…」
「謙也」


後遺症が在るのか
頭を軽く手で支えながらも思い切り睨む

「振り返りたくない過去やな…」
「蔵リンかてスッポン飲んで服脱いでエクスタシーって…」
「えぇっ?!ちょっと蔵ノ介!一体打ち上げで何やってたの!?」
「いや…記憶にあれへん」
「あ、しらばっくれた!!」
「落ち着きや、これ話すと長くなるんやて」

「白石ぃ〜今夜は楽しゅうなりそうやな♪」
「そこの親父!下ネタ禁止!!」
「親父て…親父は無いやろ〜」

近くの木に寄り掛かり
すっかり意気消沈するオサム氏

「まぁまぁ!オサムちゃんさておき!
せや、ちゃん勿論トランプやるよな?」

「まぁ…指とか賭けないんだったら…」
「って、どんだけ危険なゲーム想像しとんねん!」

半笑いのまま罰ゲームの内容が告げられる

「え!カエルのきぐるみで帰る!?」
寒いわ〜」
「マイナス10オクラやな」
「ユー君流石〜!」
「うるさい!」
それにしても意味が分からない

「さっき賭けポーカーしとったんやけど
もっとおもろい罰ゲームみたいなん
やりたいなぁって話になってな!さっき買うてきてん!」

それ以前に賭けはダメなんじゃ…
皆中学生で良いんだよ…ね?

「腕枕の報いや!惨めな姿撮ったるでぇ!」
「うーん、牛ならまだしもカエルは…」

「何基準やねん」
黙って腕組みをしながら聞いていた蔵ノ介も流石に不思議がる

「でも金ちゃん着たら絶対可愛いよね!!写メろ〜!」


と言うわけで自分が負けるなんて
微塵も考えずあっさりOKで
トランプに参加することにしたわけだが…




相当な策士が潜んで居る事なんて知る由も無かった



xxx続く


>>>コメ。<<<
立海戦の前に何故かカエルのきぐるみdeトランプ。
オサムちゃんは絶対常習犯です(でもそんな先生が好き/何告白
色々ヤキプリ要素もとりいれつつ。トランプ。やりたい(だから何ですか
続きアプしました!(9/24)下へスクロール願います↓↓



>>>モドル<<<






有り得ない×ゲーム。


VIRTUAL-GIRL-FRIEND-30-



「白石、何がえぇかな?」
マジシャンになれるんじゃないかって位に
慣れた手付きでカードをきりながら謙也が聞く


「ポーカーは…あ、 出来なさそやなぁ」
「く…!」
言い返せない!
っていうかポーカーは日常茶飯事なの?

「カッコ良いんですけど!」

「はぁ?」

軽くキレられながら蔵ノ介が聞き返す

「すいません…」


萎縮しながら体育座りでしばし大人しくしていた



それにしても…


いざゲームが始まると皆一切表情を消す

誰がジョーカー持ってるんだ?

金ちゃんは素直そうだから言うよなぁ





いやいやいや、ババ抜きと言うゲームって
こんなシリアスだっけ?

「何か話そうよ皆!」
「…話したいんやったらどうぞお好きに」

千歳のカードを引きながら光が返答する

「じゃあ光好きな子とかいないの?」
「興味深いな」
蔵ノ介が珍しく興味を持つ

「財前いつも言わんから」
千歳も荷担した

「…居りません」
「光が好きなのはあたしやろ〜」
「せやから浮気かて!」

その自信が羨しいよ
「でも皆…ではないかもしれないけどモテるんだよね?」
、それは失礼やろ

「上にも下にも引っ張りだこやで、財前は。」
悔しいながらも補足する謙也
「そないなこと…」
「やっぱり!!」
そして光の否定を相殺する

「ほらほら、じゃあさぁ!何かおもしろエピソードとか無いの?」


「あ…俺一回ポストに婚姻届が」

マジで!?


「全く…良い迷惑ばいね、
大体まだ結婚出来んのに不謹慎たい」

「そこ!?」

千歳は時々天然疑惑が浮上する

「送り主誰やったん?」
「教育実習の先生やったかな」

この人普通に凄いんですけど
「でも分かる気がするなぁ。私も教育実習で来て千歳見たらヤバいと思う」
やったら話別かな」

揃ったkingのカードを山に放って答える

「い〜や〜やぁ〜!!…ちゅーか、ちとっちゃんそれって」
「さぁ?」
そっと微笑む

「え、千歳って」
「あー!!私の番だ!!」

「うっさいわ、耳おかしなるやないですか」
「音楽はめっちゃガンガンかけてるくせに良く言うよ」
「音楽と雑音はちゃいますから」
「生意気な…?白石君、真ん中を引けと?」
あからさまに真ん中のカードを目立たせている

「どっちやろ?」
当然のことながら憎たらしい笑みを浮かべながら
しらばっくれる

これは罠だな
疑って端っことか引くと思ってるんだろうけど

「残念ながらその手には乗りませ………ババ!?」

「どの手やぁ〜りん♪」
「痛手やないの、痛手」

うわ…ムカつく…(特に前者のりん呼び)
「せやけどのそう言うとこ好きやで」



さり気なく呟くから
危うく聞き逃してしまうところだった

「蔵…」

「嫌ぁ!!蔵リンそんな思ってもない事
小春の前で言わんでぇ!」
耳を塞いで頭を左右に振りながらギャーギャーと騒ぎ立てる



「白石っていつもこないな感じなん?」
「…知らない!」


テンパり過ぎて頭の回転がローのローに入っていて
まともに話を返すことも出来無い



そんなテンパっていても
ゲームは進んで居る訳だから上がる人は出る


「…一抜け」

「生意気や!態度もババ抜きも!!」
「まぁまぁ謙也落ち着いて〜」
「せやけど人の心配の前にババ持っとるんちゃんやろ?」
冷静になって返答が来る

「え?なな何の事だか」
「動揺しまくりやん〜」

実は一回りしてまた戻って来て居たのだ

そんなこと絶対言えないと思ってたのに
…見抜かれていたとは。


なかなかババを手放せないまま時間が過ぎる

「金ちゃんとの一騎打ちかぁ」
「やっぱりよ〜わっ!」

小春だって大した差無かったじゃん!!

そしてこの時背後の存在をすっかり忘れてたわけで。


"金ちゃん、左、左引きや〜"


左に指差しながら誘導する嫌〜なバカップル



「ん?金ちゃんどこ見…あ、コラ!」
「引いたもん勝ちやぁ〜!」

「うわ…ズルい!!」
「負けは負けや〜♪罰ゲーム!罰ゲーム!」

卑怯だ…

「蔵ノ介も何か言ってよ〜。私カエルになるんだよ!?」
「せやなぁ…」

ベッドで胡座をかいてた蔵ノ介がユージに歩み寄る


お、この雰囲気はガツンと言うのかな?


「えぇ仕事したなぁ」
無表情から一転して笑顔で答える
「流石白石やな!」




狽ヲぇっ






かくしてカエルのきぐるみを着たわけだけど
・・・人生の中でもベスト5に入る恥ずかしさだ…





ガラッ




ポーカーをやっていた皆の手が止まった

「いや!そんな一斉に見るのとか勘弁!!」


しんと静まる室内。
そんなにマズかったのかなこの格好






めっちゃかわえぇ〜!!」

ポスッ




静寂の空間を掻き消して
飛び付いて来たのは金ちゃんだった


「そんな可愛い子に可愛いって言われると照れるなぁ」
「ぬいぐるみみたいやな!」
満面の笑みで言う

「…」


この子持って帰りたい…!!


「はは、似合ってんで」
「それ褒め言葉〜?」

「褒めとる褒めとる」
どうやら蔵ノ介と千歳にもウケが良かったらしい

この格好のどこが…
「きぃぃ!悔しいわぁユー君!!ウケ良過ぎやん!!」
「小春着た方が絶対似合うて!謙也、何で全身タイツやないねん!」
「知らんがな!!」
「ちゅーか、ただその格好で帰るだけってのもつまらんよな〜」
「またまた、ユージってば・・・」
「せや、買出し行って来てや〜」
「はい!?」
帰る途中で着替えようとか色々考えてたのに・・・!!
「見え見えや〜!」
「・・・」
ムカつく!



コンコン


「あ、誰か来た」
玄関付近に居た為ドアノブに手を掛けてドアを開ける
、待ち…」

ガチャッ

「22時過ぎたで〜!就寝せな…」
酔っ払いと目が合う
「あぁ、違うこれ罰ゲームで…!!」
半泣きで必死に説明する
しかし今の私と来たらきぐるみ着てるただのアホだ

が、何故か腕を引っ張られる


「ほな、おやすみ〜♪」



バタン


「…はぁ!?ちょ、待てや飲んだくれ!!」


危うくペットにされかけたがどうにか奪還された

「この格好で買い物か…」
「わいついてくー!」
「え!良いの金ちゃん!?」
めっちゃかわえぇんやもん〜!!」
「俺もついてくわ…保護者代理で」
「保護者って…」
お前タメだろ!

何て言うことも出来ず。


まぁ買い物と言えどホテルの中にあるコンビニだけど

とりあえず買って来るものをメモり向かうことにした
・・・これじゃあ完璧パシりじゃん



xxx続く


>>>コメ。<<<
わー、書きたいネタ書きまくってたら30です(@_@
カエルの着ぐるみってフードがカエルになってる結構可愛いやつです、きっと(きっと?
次回、白石のサディストぶりが出ます/笑 危うしヒロイン。
続きアップしました!(10/8)ページ変わります■ENTER■



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